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Re: Re: 7 // A Whirlwind of Chaos

観測者

[次の更新は13時10分です。]

底なしの真っ暗闇の異空間。

誕生石だけが光り輝く中、二人は抱き合いながら浮遊する。


呼吸と温もりが――ここにる(・・・・)と教えてくれる。


瞼が開く。

腕の中に愛しの人が眠っている。

彼女を見ているだけで胸が痛い。


「ここは…何処だ……」


【ここから脱出しましょう。】


「っ!誰だ!」


【記憶まで操作した覚えはありません。】


「お前は何者だ!」


サファイア(ラン パオ スー)貴方の誕生石ですよ。周 凱(ジョウ カイ)。】


「それは知っている!」


【……成る程。】


「何が…」


【いいえ。貴方には関係ありません。――私の問題なので。】


「気味が悪い」


【さっさとここから出ろ】


「アカネ。起きろ」

「アカネ!!」


彼女の瞳が開く。

不思議そうに顔を覗き込んでくる。


「どうしたの?ジョウ…」


「ここから出よう」


「ここから?」


彼女は目を擦りながらジョウの胸元に顔を埋める。


「眠い…」


揺れる瞳で彼女へ口づけをした。


――チリン

鈴の音が波紋の様に鳴り響いた。



Re: Re: 7 // A Whirlwind of Chaos


ドッ――


「っ!!」

「眩しいっ!!」


二人はあまりの眩しさに強く抱きしめ合った。

アカネを護る様に抱き寄せ直す。


――ドスンッ!

ガチャン ガラガララ……


背中を激しく強打。


ジョウ

「ゲホッゲホッ……」


アカネ

「ジョウ!大丈夫??」


彼女は心配そうに顔を覗き込んでくる。


ジョウ

「大丈夫…」

「隠れよう…」


打ち付けた体に鞭を打ちながら起き上がる。

彼女の手を引いて観覧席の裏に隠れる。


フェル

「先客がいる?」


直樹

「何だあれ?」


フェル

「おい!あれ…」


こちらへ指を差している。


(バレたか…)


階段を駆け下りてくる二人の若い青年。


フェル

「なぜにテント?」

「ごっこ遊びでもしてたんか?」


直樹

「休暇日だ!そりゃ…したくなる。うん」


フェル

「腹立つ〜」

「仲良く雑草でも狂ったようにつっついてろ」


直樹

「狂ったように…」


フェル

「ああ!!地雷踏んだ!クソッ!」


漫才のようなやり取りを椅子の影から見つめる。


フェル

「でてこないな。俺ら警戒されてる?」


直樹

「見られると仕事に支障があるとかじゃない?」

「んっねっ?」


直樹はこちらへ首を傾げてきた。

ジョウたちは警戒し身を潜めた。


フェル

「どうする?」


直樹

「フェル…お前の部屋で…」


直樹はフェルの顎の下を撫でる。


フェル

「意味深にいいうな!バーカ」


Guiar

【該当なし。侵入者…ぇぇ……。】


直樹

「だってよ白鳥」


フェル

「ぁあ?喧嘩売ってんのか?アヒル」


直樹

『侵入者』

『聞こえなかったわけ?』


フェル

『聞こえてたつーの』

『で、どうする』


直樹

『父さん居ないしな…』

『兄貴に頼むか…』

『Guiar。Naparnikにこのこと伝えて』


Guiar

【了解。】


直樹

「めんどくせー」


フェル

「練習できないじゃん!」


その場で愚痴溢しながら落ち込む。

しばらくすると、複数の大人たちが階段を駆け下りてきた。


ラファルサ大佐

『ダック。遅くなったすまん』

『侵入者は何処だ』


直樹

『11時方向。椅子の後ろ』


ラファルサ大佐

『下がってろ』


南戸中将と共に座席の階段前まで歩み寄る。


ラファルサ大佐

「そこで――何をしている(・・・・・・)


ジョウ

「うっ!」


ジョウは頭を押さえて唸りだす。


アカネ

「どうしたの?」


彼女が心配そうな表情で見つめてくる。



「「アダム(ジョウ)……」」



意識が遠のく――彼女の涙声が耳に残った。


(ああ…また死に戻るのか……)



◇◆◇



(話し声?)


女性の話し声が聞こえて来た。


看護師

「本当に異世界から来たんですか?」


アカネ

「はい!」

「すごく変な世界ですよ」


看護師

「どんな世界なんですか?」


アカネ

「んとねー…」


ジョウ

「アカネ…やめろ」


アカネ

「っ!起きた!」


看護師

「大丈夫ですか?せんせー起きました!!」


誰かが近づいてくる。

誰かが俺の視界にライトを向けてきた。


(眩しい…)


医者

「疲労かな?たぶん」


看護師

「先生、また口癖でてますよ?」


医者

「名前言えます?」


(名前……)

(…ナマエ……)


ジョウ

「言うわけないだろ」


看護師

「ジョウさんで合ってますかぁ?」


ジョウ

「………」


(呼び合ってたら…そう……)

(…ヨビアウ……)


ジョウ

「ここは何処だ…」


看護師

「簡単に教えませんよ」


ジョウ

「俺は…誰だ……」


アカネ

「体、強打したから…もしかしたら……」


ジョウ

「アカネ絶対に教えるな!」


医者

「混乱しているのかもね」


看護師は医者へ肩をすくめる。


医者

「私は異世界専門Dr.ではないのでね」


医者はその場から去って行った。


(体が…鉛の様に重たい)


俺は、眠気に抗えずアカネの顔を焼き付けながら眠りについた。

観測者

[最後まで、読んで頂き、ありがとうございます。]

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