04-1
犬ってかわいいよね!
ところで問い詰めるのは勘弁して…。
田舎町の山道。その先に目的地は存在する。
周りには森と、ちょっとした畑。車でないとやってこれないようなこの場所が、今回の回収先である。
時刻は昼下がり。今日も記石を回収すべく、セオとルカは目的の家へと向かう。
「足疲れたー」
「文句言うなよ、それを鳩がご丁寧にここまで飛ばしてくれたんだろ」
「…いっつも思うけど、鳩ってあんなに大きくなるものなの…?」
「………」
ルカの質問に、セオは無言で目をそらす。
海から遠い、例えばこのような山奥に行くことになった際、セオたち回収装置は鳩に乗って移動する。
もちろん、人に見えないよう能力を使って。
問題はその鳩である。見た目は白く美しい、のだが…何故か異常なほど大きい。
セオとルカを二人軽々と乗せられるほどのサイズをしており、初任務で見たときセオは腰を抜かした。
当時一緒に任務に来てくれた回収装置からはそれはもう笑われたものだが、あんなの怖がらない方がどうかしている、とセオは今でも思う。
何故こんな生き物がいるのか、と考え始めたところで、当時のセオは思考することをやめた。
「…多分考えるだけ無駄だ」
「だよねー」
疲れたように答える兄を見て、弟も呆れたように力なく笑う。
細かいことを考えすぎていても任務は務まらない。いつかまとめてパラティリティスに手紙で聞いてみようとルカは思い立ち、頭の片隅に記憶した。
「そういえば、パーちゃんからの手紙の話ってしたっけ?」
「別にしなくてもいいけど、今回はどんな話だったんだ」
ルカとパラティリティスが文通をしていることは、もちろんセオも把握している。
どちらかが毎朝必ずポストを見るし、実際今回送られてきた手紙をルカに手渡したのはセオである。
「死にそうになった時だけ手貸すってさ!あと僕らが困ってるの楽しいって!」
「…ふーん…?」
ここにはいない人物に再び怒りが湧いてくる。手紙の内容を端折っているのは分かるが、大方伝えたいことは間違っていないだろう。今度会う時が実に楽しみである。
とはいえ、今は任務中だ。一旦怒りを落ち着かせて、セオは目的の家の玄関前で足を止めた。
こんな山奥に佇む家だ。さすがに人目を気にしすぎることはないだろうとは思いつつ、一応周りを見渡す。
すると、家のベランダの前にケージがあることに気づく。中にはペット用の皿が置いてあり、おもちゃのようなものが転がっていた。
「(犬か何か飼ってたのか…?)」
ケージを見つめるセオに、ルカが不思議そうに声をかけてくる。
「兄さん、どうかした?」
「いや何でもない。それじゃ、入るぞ」
「おっけー!」
鍵を開け、家の中へと入る。
まさか今回の任務で、思わぬアクシデントが起こる事も知らずに。
お疲れ様です。柏田です。
04はわんこと飼い主の話になります。
わんこは生きてます(重要)。ご安心ください。
わんこ可愛いですよね…本当に。ゲーミングわんこ大好きです(夜に現れる素晴らしい存在。飼い主の皆様ありがとう)。
pv数伸びてて本当に嬉しいです。いつも本当にありがとうございます!
拙いですが、これからも精進いたします。
感想等もお待ちしております。
それでは。




