制服
シュヴァルツ親子の家に居候し、二日。
編入試験を特待生として合格しました、蓮です。
ユーリも特待生です。
あと、初めて知りましたがSSSから二つ名がつくようです。
リトは「万能神」で星宮…葵は「冥神」、ウチは「龍姫」。
リトのは自然系全てに創造、破壊、空間と持ってるから。
葵はこの世界に順応するため、ギルドに入ってから積極的に討伐系の依頼を受けたようだ。
吐いたり悪夢を見たりと大変だったと苦笑していたが、やけに色艶が良かったので何故か聞いたらクロムさんに無理矢理眠らされたり食わされたとのこと。
ウチのは祖父が龍神で、しかもウチ自身が龍神で女なのでこれらしい。考えたのはクロムさんである。
「リト、おかしくない?」
「大丈夫、似合うわよ」
白のブレザーのジャケットとプリーツスカートを着て、くるりと一回転するとリトは微笑みながら言う。
ねぇ、ほのぼのしてない?
ユーリは慣れてないからか若干、ネクタイと苦戦してます。
あ、葵がやってあげてる。
……平凡×元復讐系主人公も美味しいね。
「(寒気が……)」
「髪型は変える?」
「やめとく。けっこう長いし」
お団子が一番、いい状態なんだ。
リトはそうと言いながら自分の髪を一つに括る。
あー……マジでタイプだわ。
ま、恋愛感情は皆無だけど。
「ネクタイって難しいな…」
「早く慣れろよー」
まぁ、今日からほぼ毎日、ネクタイしないといけないからね。
「若いねぇ」
部屋に入ってきて、しみじみとしてるクロムさん。
いつからいたんだ。
「そろそろ時間になるから行くぞ。今日は手ぶらでいいし」
「……あ、魔武器や使い魔召喚か」
「そういうこと」
何で知ってんだ、という視線を三つ感じたが無視した。