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転生したら最悪の領主で破滅寸前の領地を押し付けられたので内政チートで立て直します  作者: レモンティー


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第八話:王都の使者 ―正義と悪徳の境界―

戦の煙が、まだ消えきらない頃だった。


・来訪

「王都より使者が参りました」

エルナの報告は、妙に静かだった。

「……早いな」

勝利から、わずか三日。

情報が届くのも、動くのも早すぎる。

城門の前。

現れたのは、整然とした一団。

白銀の鎧。

無駄のない動き。

そして中央に立つ、一人の女。

「王都監察官、リシアと申します」

冷たい声。

一切の感情を感じさせない。

「あなたが、この領地の主ですね」

「そうだが?」

「……随分と、派手にやりましたね」


・圧

視線だけで分かる。

強い。

剣ではなく、“立場”が。

「用件は?」

俺は単刀直入に聞く。

リシアは一枚の書状を差し出した。

「王命です」


・王命

内容は、簡潔だった。

・貴族間の武力衝突の報告

・過剰な権限行使の疑い

・領地統治の適正審査

そして最後に。

「場合によっては、領地の一時接収もあり得ます」

「……なるほど」

つまり。

勝っても終わりじゃない。

“勝ち方”が問われる。


・ステータスの揺れ

領地ステータス

・統治度:88 → 82(低下)

・民衆支持:最大

・貴族支持:最低

・王都評価:不明 → 監視対象


【イベント発生】

《王都監査》

・対応により未来が分岐

「面倒だな」


・対話

「まず確認します」

リシアが言う。

「なぜ、あの規模の戦闘に発展したのですか」

「向こうが仕掛けてきた」

「証拠は?」

「ある」

焼けた倉庫。

捕らえた実行犯。

貴族の紋章。

全て提出する。

リシアは黙って目を通す。

数分。

沈黙。

「……事実関係は理解しました」

「なら話は早い」

「ですが」

その一言で、空気が変わる。

「あなたのやり方は、危険です」


・正義と悪徳

「危険?」

「はい」

リシアの目はまっすぐだった。

「恐怖による統治」

「貴族の公開処分」

「民の動員」

「それは短期的には有効です」

「ですが――」

「国家としては“不安定要素”です」

俺は少し笑う。

「安定して滅びるよりマシだろ」


・対立

「……思想の問題ではありません」

リシアは冷たく言う。

「あなたは“強すぎる”」

その言葉の意味は、すぐに分かった。

「制御できない領主は、排除される」

・選択

エルナが小さく息を呑む。

ここでの選択が、未来を決める。

① 従う(権限縮小、だが安全)

② 交渉(条件付き存続)

③ 拒否(対王都ルート)

俺は、少しだけ考え――

「交渉だな」


・取引

「条件を出せ」

俺は言う。

「俺の統治を認める代わりに、何が欲しい」

リシアは一瞬だけ、驚いた顔をした。

だがすぐに戻る。

「……では」

「成果を示してください」

「成果?」

「はい」

「この領地を、“模範”にしてください」


・条件

・食料生産のさらなる向上

・治安の安定維持

・税収の正常化

・他領地への影響力の証明

「期限は半年」

「達成できなければ?」

「領地接収です」


・新たなゲーム

【新イベント発生】

《模範領地計画》

・期限:6ヶ月

・達成で大幅強化

・失敗でゲームオーバー級ペナルティ


「……なるほど」

戦争より面倒だ。

だが。

「面白いじゃないか」


・視線

去り際。

リシアが一度だけ振り返る。

「……一つだけ」

「あなたは、本当に“悪徳領主”なのですか?」

俺は答えない。

夜。

執務室。

俺はステータスを開く。

・統治度:82

・期限:残り180日

「……次は、内政の本気だな」

だがその裏で。

闇の中。

別の影が動いていた。

「王都が動いたか」

「ならば――次はこちらの番だ」

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