第十四話:剣は金で動き、軍は頭で勝つ――将軍の募集
領主の名は――
レアル・アルフォンス。
経済を制し、信用を掌握した男。
だが彼は、すでに次を見ていた。
・静かな危機
執務室。
「周辺領の軍備、さらに増強されています」
エルナの報告は簡潔だった。
* 北:騎兵増強
* 東:傭兵集結
* 南:同盟交渉
「……来るな」
レアルは淡々と言う。
「時間の問題だ」
・問題
「ですが――」
エルナが言葉を選ぶ。
「我が軍は、防衛には十分ですが……」
「攻勢には向いていない」
レアルが言葉を継いだ。
軍事ステータス
* 兵数:中規模
* 練度:高
* 指揮系統:未成熟
* 将軍:不在
「“勝てる軍”じゃない」
「“負けにくい軍”だ」
・決断
レアルは即断した。
「将軍を雇う」
「……外から、ですか?」
「ああ」
・募集開始
条件は、異常だった。
【将軍募集要項】
* 出自:不問
* 過去:問わず
* 敗北経験:歓迎
* 報酬:成果連動+高額
「……敗北経験、歓迎?」
エルナが眉をひそめる。
「勝っただけの奴は信用しない」
レアルは言った。
「“なぜ負けたか理解してる奴”だけが、本当に強い」
・候補者たち
数日後。
異様な顔ぶれが集まった。
① 老将
「昔は名があったが、今は落ちぶれた」
② 若き戦術家
「理論は完璧。実戦経験ほぼなし」
③ 元傭兵団長
「勝率は高いが、裏切り歴あり」
④ 無名の女
「経歴不明。ただ一言――“勝てます”」
「……どう見ます?」
エルナが問う。
・試験
「戦わせる」
「……え?」
「実戦形式でな」
試験内容
* 模擬戦(地形あり)
* 資源制限
* 情報不完全
・結果
圧倒的だったのは――
④ 無名の女。
「……終わりです」
報告が上がる。
「被害最小、敵殲滅。完全勝利」
「名前は?」
「“ミディア”と名乗っています」
・面談
静かな部屋。
女は無駄な動きを一切しなかった。
「雇う」
レアルは即答した。
「理由は?」
ミディアが問う。
「お前、勝ち方を知ってるな」
「……ええ」
「“負けない勝ち方”を」
・条件
「一つだけ条件があります」
ミディアが言う。
「指揮権は、完全に私に」
一瞬の沈黙。
「いいだろう」
エルナが驚く。
「本気ですか!?」
レアルは笑った。
「責任は俺が取る」
・任命
こうして――
▶ 【将軍:ミディア】任命
軍事変化
* 指揮効率:大幅上昇
* 戦術レベル:向上
* 勝率予測:上昇
■ だが――終わらない選別
「他はどうします?」
エルナが問う。
レアルは即答した。
「捨てない」
「……え?」
「①老将と②若き戦術家は残す」
・ 再配置
① 老将
→ 軍事顧問として採用
過去の戦場経験
地形・歴史知識
判断の補助
② 若き戦術家
→ 参謀候補として配属
作戦立案
シミュレーション
ミディアの補佐
「経験と理論は、両方必要だ」
エルナが納得する。
「……ミディアの“直感”を支える形ですね」
「そうだ」
・ 切り捨てられた者
③ 元傭兵団長
「裏切る奴は、また裏切る」
レアルは切り捨てた。
・初命令
「まず何をする?」
レアルが問う。
ミディアは即答した。
「軍を減らします」
「……は?」
「無駄が多すぎる」
・衝撃
* 非戦闘員の削減
* 補給線の再編
* 精鋭化
「“強い軍”ではなく」
ミディアは静かに言う。
「“勝つ軍”にします」
・影
その夜。
外の領地。
「……将軍を入れたか」
「予想より早いな」
「なら――」
・新フラグ
▶ 【大規模戦争準備】
▶ 【諜報戦強化】
・終幕
執務室。
エルナが小さく言う。
「……怖い人ですね」
レアルは窓の外を見る。
整えられていく軍。
流れ続ける経済。
「違う」
「必要な人材だ」
そして、静かに呟く。
「戦争が来る」




