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閑話 呪われた王女

放置しててすみません!

ちょっとイソガシカッタ!


ここまでのエピソード、もろもろ修正しているのでかなり違う感じになってしまっています。プロローグとかも入れてます。

よければ読み直してくれると嬉しいです…!

 システィナが住む森の家から一番近くの街に、騎士たちは滞在していた。システィナを王城から森の家へ送った三人の騎士だ。


「……物資を運ぶのは、一〇日に一度じゃなかったのか?」


 ディグの言葉に、システィナを森の家へ送った騎士二人が笑った。その様子から、システィナの世話をするつもりがまったくないことがよくわかる。


「なんだお前、本気で言ってるのか?」

「さすがに死なれたら困るけど、適当でいいんだよ。王妃様だって、体裁のために第二王女の面倒を見ているだけだからな」

「体裁のためなのか?」


 騎士の言葉をディグが聞き返すと、「そりゃそうさ!」と返ってくる。


「呪われてる第二王女は、前王妃が産んだ王女だ。現王妃様からすれば、可愛くもなければ邪魔なだけだろう?」

「なるほど、そういう血縁関係か」

「知らなかったのかよ、お前」


 ディグが頷いたのを見て、騎士二人は驚いている。


「お前、王都に住んでたわけじゃねえの?」

「……ここへ来たのはつい最近だな」

「まじか、来てすぐ第二王女の世話係にされたのか? ついてねえなあ、お前!」

「だから事情も知らないで、森に着いたとき声もかけてやってたのかぁ」


 ゲラゲラ笑う騎士に、ディグは「そうだな」と適当に相槌を打つ。そんな何も知らないらしいディグに、騎士は王家のことを教えてくれた。


 ここ、リールラルグ王国のトップは言わず知れた国王が君臨している。

 ラングスト・リールラルグ国王と前王妃の間には、第一王子のオーレリアン、第二王子のラーレルアン、第一王女のレイラシア、そして第二王女のシスティナがいる。

 そして現王妃は、つい最近第三王子を産んだ。そのため、自分の王子がシスティナの呪いにかかったら大変だと、王城から追放したのだ。


「へえ……。でも、王は反対しなかったのか?」


 ずっと塔に監禁していたとはいえ、システィナは自分の娘であり、第二王女だ。そう簡単に追放の許可を出すものだろうかとディグは考えた。


「あ~、噂で聞いたくらいだけど……陛下はそこまでする必要はないって考えてたみたいだな。ただ……王太子のオーレリアン殿下が追放に賛成したとか」

「なるほどなぁ」


 王城内は、システィナへの対応で意見が一致しているわけではなさそうだ。しかし王族同士で意見が分かれているのならば、面倒なことこの上ないだろう。


「それはそうと、最近は誰か呪われたりしたのか?」


 その話はもういいとばかりに、ディグは王女の呪いのことを騎士に尋ねる。


「ん~~、特に聞いてないな。なんだ、話しかけたから自分が呪われたかもしれないと思って怖くなったのか?」

「ハハ、こうして元気に生きてるんだから、俺たちが呪われてるっつーことはないだろうよ。あーよかったよかった」


 騎士二人の言葉を聞いて、ディグはなるほどと頷く。


 第二王女のシスティナが嫌われていて、あんな酷い扱いを受けているのは、後妻である現王妃に世話が一任されているから。王妃が嫌っている相手に対して、使用人が丁寧に接するわけもない。むしろ、いじめたほうが王妃に気に入られるだろうし、褒美だって貰えるかもしれない。


「面倒な人間関係だな。ところで俺たちは、いつまで第二王女の世話をすればいいんだ?」

「まあ、世話は継続して必要だから後任でも来ない限り俺らか? ま、誰か一人が見てればいいって聞いてるな。物資を適当に運ぶだけだし、誰でもいいだろ」

「そりゃそうだ。あ、でも物資を運んだら王女の作った瓶詰を回収するんだろ? 引きこもってずっと瓶詰を作ってるから、質がいい瓶詰を作るらしい。ま、俺たちの仕事なんてそんなもんさ」


 多少は王女の作った瓶詰をちょろまかして小遣いにするのもいいな、なんて騎士が嫌味な笑顔を浮かべている。


「とりあえず順番に物資を運ぶか」


 まずは騎士の内の一人が持っていき、次がディグ、その次は残ったもう一人の騎士ということで話はまとまった。

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