第6幕ー1 ゼトの暴走と地底防衛軍の目的
峯岸は、エイドリアンスナイプスとして、魔界戦争の夢を見ていた。
そんな話を、龍太郎へと打ち明けていた。
「今の話にでてきた、聖ファルマ騎士団って、まるであのゼトにそっくりじゃねえか??」
「あーそれだけじゃねえ、俺たち人間を喰い尽くすところもな!!!」
崩壊していくバクミュダットを破壊してく、巨大な使徒。全長は、100メートルを超え、破壊の限り世界を壊していく。
それ以外にも10体、20体と巨大な使徒は現れた。
口からは、破壊光線を出すが、その威力は、高層ビルを焼き尽くす程だった。
あまりにも凄まじい威力で、ビルは溶解していった。
「あんなの勝てないよ、俺たちは死ぬのか。」
龍太郎が諦めかけたその時、突然巨大なロボットが現れた。
その全長は、100メートル近くあった。
「あれってまさか、ブルファンゴ壱型600Xだ。」
峯岸は、驚いた。
「ゼトを殺すにはあいつに乗るか、ドリームパスからファルマ聖騎士団を復活させるしかねぇ。」
峯岸は、叫んだ。
「お前の夢に出てきた巨神兵の事か??そんなどうやって呼び出すんだよ。俺は確かにエミリオの力を呼び出せた。でもそんなの。」
「とにかくやるしかねえんだ。」
峯岸は、パスを握ると、強く心の中で念じた。
龍太郎が街を見渡すと、先程龍太郎と峯岸達が登ったナヒュート大聖堂が凄まじい音を立てて倒れていくのが見えた。
暴れ回るゼトは、ナヒュート大聖堂を吹き飛ばしていく。
辺り一面焼き野原へと化していった。
「きゃー!!!!!」
ゼトは、逃げ惑う人々をつまみ出すと、ぐしゃぐしゃに潰して食い尽くした。
「畜生、あの怪物、食いやがった。やっぱりレミュシーの言っていた事は本当だったんだな。もっと早く気づけば良かった。」
「おい、お前ら早く逃げろ。死ぬぞ。」
突然声がした。それは避難を仰ぐような必死の叫び声だ。
「あなたは?」
「俺は地底防衛軍の人間だ。」
そう言ったのは地底防衛軍のハルファス・ホフマンだった。
「お前らとにかく今は、逃げろ。ここに真っ直ぐ言った所に、地下基地がある。そこに逃げろ。。」
龍太郎は、ドリームパスを握ると、ドラゴニアの力を召喚した。
「峯岸、とにかく今は逃げるんだ。地下基地へ行くんだ。あそこなら。奴らのても及ばないはずだ。」
龍太郎と峯岸は、地下にあると言う地底防衛軍の基地へと逃亡するためにドラゴニア、そして峯岸もドラゴンへと姿を変えた。
2人は、咆哮を上げて、空へ飛び立った。
飛び立つ時に凄まじいほどの目下の地面が焼け野原へと変わっているのが見えた。
「これがバクミュダットの末路か。」
「見えた、あそこが、地底防衛軍の基地か。」
地下に基地の入口のようなのが見えたので2人は向かった。
その時入口から巨大ロケットランチャーが発射された。
ロケットランチャーは、ゼトの心臓目掛けて飛んでいったが、ゼトはそれを跳ね除けた。
「畜生!!!なんて事だ。当たらねえじゃねえか。」
地底防衛軍のメンバーの一人ヨルクは、悔しがった。
「あいつは強すぎる。俺らでも勝てねえのかよ。」
「レミュシー隊長の無念の為に、ゼトの心臓は必ず!!!」
峯岸と龍太郎が、基地の奥に逃げ込むと、そこには大量の人がいた。恐らくゼトの襲撃に合い、逃げ込んで来た人々だった。
「すげぇ人達だな。」
「すみません。あなた達日本人の方達ですよね。」
1人の女性が、2人に声をかけて来た。
「そうです。あなたは?」
峯岸がその質問に答えると女性は喋り出した。
女性は、年齢は花梨と同じく21歳ぐらいだった。
「私は加藤由里子。如月花梨の親友です。」
「君が花梨ちゃんの言ってた子か。」
すると由里子は、峯岸の発言に反応して峯岸の腕をつかみながら質問してきた。
「ねえ、花梨と会ったんですか、花梨は無事なんですか??私あの子と旅行行くはずだったのに、飛行機でハイジャックされてあの変なガスかがされて気を失ってから離れ離れになってしまって。ずっと探してたんです。でも現地の人は何も教えてくれなくて!! 」
「ごめん、花梨ちゃんは、死んだよ。地底防衛軍の奴に殺された。」
「おい、龍太郎、言うなって。辛すぎるだろ。そんなの彼女は花梨ちゃんの親友なんだぞ。」
「嘘でしょ、花梨が!!!死んだって!!
そんな!!!嘘!!
だって一緒に、この間まで元気だったのに!!!嘘!!!
嘘!!!!」
由里子は、花梨の死の事実を知り、絶句した。花梨は、死ぬ最後まで、ドリームパスで自分の世界を楽しんでいた。
ホテルに泊まった時も、自分の妄想に浸りながら、世界を楽しんでいた。
「あんた達、花梨がなんで知っているか知っているんでしょう??」
「すみません。俺はてっきりあの日花梨ちゃんがドリームパスを手放して寝ていたかと思っていました。だから、あの日、俺達が彼女を止められたのかもしれないのに。」
「ドリームパスってこれのこと??私も見ました。おかしな夢を。でもそれにそんなのがあるなんて知らなかった。だって5回以上も夢を見たのに、死ななかった。なのにどうして花梨は死んだの??」
「如月花梨は、薬物を使い、ドリームポイントを稼ごうとした。よってルール違反とし殺害した。中山龍太郎お前もな。」
突然三人の前に現れたのはヘルメットを被り、防衛服を着た、1人の男だった。
「なんだよ、あんた。」
峯岸は、その男に詰め寄った。
「貴様達のことは、レミュシー・ロズワルドから報告を受けた。途中で我が防衛軍が極秘で進めていた、新人類生贄計画の一環に感づいたはとはな。」
「なんだと、いい加減にしろよ、一体何なんだよ。大体あんた、やっぱりレミュシーって奴とグルだったんだな。一体何が目的なんだよ。なんで俺らはこの世界にいるんたよ。あのパスと変な夢はなんなんだよ。」
「ふん、お前らに教える義理はない。」
男は、そう冷たく言い放った。全ては嘘を隠しているようであった。
「ちょっと待ちやがれよ、こら!!!」
峯岸は、男へ駆け寄ったが、地底防衛軍の隊士達が峯岸を押さえつけた。
「畜生!!!」
「無駄だ。そいつらに何を言っても無駄だ。」
その1人の男の声に龍太郎と由里子は、振り向いた。
既に身も心もボロボロになった一人の男がそこにいた。
「俺も夢を見させられて研究所から逃げてきたんだ。そいつらに騙されてな。そこで聞いたんだよ。ドリームパスの恐ろしい秘密を。」
「教えてください!これは一体!!」
「ここは、地球じゃない!!地球から何千光年遥か離れた、星だ。この世界では地上に住む人類は滅亡した。1000年前、ゼトの襲来によってな。そして今日そいつらが1000年ぶりにこの星へやってきたんだ。奴らは人を食うことで、数を増やす。奴らが来るにあたり、時空の歪みが置き、遥か、昔の地球と繋がった。そこで、死んだはずの人類が、この星へ連れてこられたんだ。俺たちは、眠らされたわけじゃない。ほんとに死んでるんだよ。」
男は、そう語り出した。
「嘘だろ。俺たちが死んでたなんて。」
「しかし誤差が起きた。本来なら死んでくるはずなのに、肉体と精神は残った。こいつらはドリームパスで俺らを眠らして、殺し、ゼトの生贄にするつもりだったのさ。この世界の種族を生き残らせる為にな。あの飛行機のテロリストもみんなこいつらが時空のワープゲートから送り込んだんだ。全ては嵌められたんだよ」
「黙れ!!」
地底防衛軍の男たちは、その男へ拳銃を向けた。
「ふん、貴様らは、惨めだな。もうお前らは元の世界へ戻ることは出来ない。地球人共をひっ捕らえろ!!!」
地底防衛軍の男は、部下たちへ命令した。
部下は、龍太郎や峯岸、由里子や生き残った地球人達を縛り付けた。




