第5幕ー7 魔族の反乱
魔族の中でもダークエルフは、断トツで、凶暴な民族として恐れられていた。
エイドリアンもプレヒトとその事は分かっていたのだが、あまりにも魔族の数が多すぎるのもあり、反乱や紛争は日常茶飯事であったので、対応しきれなかったのだ。
魔族が、反乱を起こした日、ドラキュラ歴15年、エルフ軍と、メデューサ軍、トロール軍は一斉に蜂起を始めた。
まず、ドラキュラの市民が住む、街を急襲した。
赤エルフの、ミチュコヴァーは、その中でもエルフ兵の指揮を取っていた。
「撃ち尽くせ!!!ドラキュラの野郎共なんか、殺せ!!!」
ミチュコヴァーは、大砲を用意させると、打砲命令を下した。
エルフ兵達は、大砲の導火線へ点火して、大砲の玉を次々と放った。大砲から放たれた、弾は次々と家を焼き払い、街を破壊し尽くした。
「貴様ら、一体なんの真似だ!!!」
「おい、やめろ!!!」
ドラキュラ族の兵士たちは、街
ドラキュラ族の相手も武器を片手に蜂起へ応戦した。
辺り一面が戦火に包まれ、機動隊も出動する騒ぎになった。
ドラキュラ族も流石に鎮圧に入った。しかし、大砲だけでなく、エルフは魔術を使ってくる影響で戦死するドラキュラも多く出た。
エルフの親衛隊隊長として、ハルシュターフも参加していた。
ハルシュターフは、禁断の杖を所持していた。それは魔導書にその名を連ね、古来から、古に伝わる杖として、名を委ねていた。
「それは、ハメルーンの杖!!!」
メルネェコビナは、ハルシュターフの持つ杖を眺めると言った。
「確か、所有者の命を守ってくれるけど、使い方を間違えれば、命を奪う可能性もあるっていう伝説の杖だわよね!!」
メルネェコビナは、ハルシュターフへと質問した。
「これで、こいつらが殺せるなら全然いい、この日のために待ってたんだ!!復活しろ!!ヒドラ!!!!」
ハメルーンの杖では、三匹の野獣を呼び出すことが可能となる。ただし、召喚できるのは1回のみという厳しい制約が為さられて至る。
「まさか、あの化け物を復活させるつもりね、いくら何でもヒドラは危険すぎるわよ!!私たちの国だってまともじゃ済まない!!!」
「ヒドラこそ、国を救ってくれる気がする!!
沢山、俺たちを苦しめたぶん、ドラキュラの奴に復讐してやるんだ。」
凄まじい轟音と共に、ヒドラは魔導書の中から姿を現した。体長は、10メートルを超え、首が9つに分かれ、ドラゴンとして相応しい体型を兼ね備えいる。
「これなら平気だ!!こいつは不老不死なんだ!!!しかもこの首を切れば切れた先から、新たに、2つ生えてくるの知ってた??」
ハルシュターフは、魔導書の所有者であった。父親から授かりし、魔導書は何代にも渡り、やがてハルシュターフの元へやってきた。
この魔導書は、ありとあらゆる武器や怪物を作り出す。
「ヒドラ、暴れ回れ、そして手始めに、ドラキュラの奴らの城を破壊しろ!!!!奴らの城をひとつ残らずぶっ潰せ!!!!」
命令すると、ヒドラは、9つの首を振り回し大きな咆哮を上げた。
そして、大空へ舞い上がった。
その一方でミチュコヴァー率いる、第3エルフ小隊の隊員達は、ヒドラの鳴き声を聞きつけ、増援かと思った。
「既に、帝都メルヘッナ城付近は、崩落状態との事。上手く行けば、プレヒトの城を焼き討ちにするまでは時間がかかるかもしれないです。」
ドラキュラ族の城は、いくつも散らばっていたが、メルヘッナ城、キルヴェナ城、ドラヴィダ城は、既に魔族の手にかかり、焼き落ちたとの報告が上がっている。
「そうか、なら話は早い!!戦車を増やせ!!!これから、ダークエルフ本当の戦いだ!!!!」
戦車が、50台出動し、メルヘッナ城を取り囲んだ。




