趣味の世界
普通迷宮とは、探索して階層を登っていく。そして魔物が進むごとに強くなり、どんどん難しなる。お宝を見たり、トラップを回避しながら進んで行く。
だが、マハナタが作ったこの世界は、そうではない。
「なんだ?」
日向達は迷宮に入り少しずつ進むと、あった部屋に入る、すると、目の前にスキルで作られた画面が出てくる。
「ようやく来たわね、まあ予想通りくらいだけれど。」
画面にマハナタの顔が映る。
「こいつが、マハナタ」
日向はマハナタを見ると、ある所に視線が向く。
うん、エロい
日向はマハナタの第一印象で思わずそう思う。
マハナタは露出度高めの服を着ており、それに胸が大きいため、日向、有、白達男子は視線が画面越しにマハナタの胸に向く。
「ようこそ、私の作った世界へ、この時を四ヶ月前から待ってたの、楽しませてちょうだいね…………て聞いてる? 日向ちゃん?」
マハナタは喋り出すが、反応が薄く感じ、日向に聞く。
「え? あ、ああ! なに?」
日向はそんな事全く聞いていなく、聞き返す。
「え? もしかして日向くん」
咲が日向が胸を見ていた事に気づいて少し引く。
「ひ、日向キモいぞ」
有は自分も見ていたので焦って日向に標準を向ける。
「ちょ、は? 有お前も見てたくせに! 後、咲は何も言えないだろ!」
いっつも当ててるくせに!
有も見ていたことを知っている日向は、有に言い返し、咲にも言う。
日向は咲に抱きつかれるたびに、胸が当たっているため、咲が引くのは見逃せなかった。
日向達が言い合っていると、見かねたマハナタが再度口を開く。
「じゃあ、日向ちゃん達も楽しんでちょうだいね。私の癖の世界を!」
そう、ここはマハナタの趣味が詰まった迷宮、普通の迷宮とはかけ離れた、マハナタの性癖がありふれた迷宮、主に日向を恥ずかしめるための迷宮なのだ。
「じゃあ手始めに、服装を変えましょう!」
そう言うと、全員の体いや、白が光り、その光が落ち着くと、
「ちょっっっっ!?」
日向がスクール水着になり、
「うわぁ」
有がメイド服になり、
「僕がこれ着てもきついだけでだろう!」
白がセーラー服になり、
「すごい、変わった」
咲はビキニになり、
「きゃ!」
美咲はバニーガールになる。
完全に迷宮には相応しくない格好に全員がなる。
「何だよこれ!」
当然日向は格好の文句をマハナタに言う。
「そりゃ私の迷宮だもの! こういう感じのをのをたくさん用意したから、楽しんでちょうだい。それじゃあ」
そうして画面が消える。
どんな迷宮攻略だよ。
頭の中で今の状況にツッコむ。
コートルさんが恥ずかしがっていたのはそう言うことか。
昔、今、日向が体験しているような事があったのだろう。
「…………」
辺りが咲以外の困惑で静まり返る。
日向、美咲は普通に恥ずかしいから、有、白は、は女装した自分へのキツさも合わさっている。
「うううう」
美咲は恥ずかしくてうずくまってしまった。
シンプルに露出度の高い服で、普通着ないので、恥ずかしさも高いのだ。
「ほら美咲、あたしにくっついてて良いよ」
恥ずかしがる美咲を見て、咲が優しくそう言う。
「ありがとう」
美咲はお礼をして、咲に隠れるようにくっつく。
何で美咲には優しいんだよ、いっつも俺には写真撮るくせに。
日向はいつもと違う咲の行動に、文句を言う。
「よし、じゃあ進もうか」
有はみんなが一旦落ち着いたのを確認してそう言い、進み出す。
そして、少し歩くと、
「歩きにくい」
日向がみんなの心を代弁したかのように言う。
今、日向が履いている靴はサンダルである。咲も同じくサンダルで、他の皆んなも、服装に合った靴を履いている。
「て言うか日向の水着とかこっちの世界にはないだろ」
有は疑問を愚痴る。
日向と咲と美咲が着ている服は、この異世界にはない筈だ、だがマハナタはこの服を着させたので知っていないとおかしい。
それは、マハナタが記憶を元に、服を作ってるからだね。
マハサが有の疑問に答える。
そういうことか、てことは全部読まれるのか?
有はマハサの言葉で気になるところを聞く。
全て記憶を見られていたら、戦うのも結構きつい。
流石に全ては見れないよ。
ならまあ良かった、ありがとう。
そう、マハナタはスキルで、日向の記憶を見て、服を作ったのだ。もちろん全部見れるわけでわないが、服はこんなものがあるのか、くらいはわかる。
「全部は読めないらしいが、記憶を読んでるらしい」
マハサから聞いたことを、有は話す。
「ふーん、そう言うことか」
皆理由を理解する。
そして、さらに迷宮を進む。
♢♢
「あれは、新しい部屋か?」
有が遠くの部屋を見てそう言う。
日向達が道を曲がると、数10メートル先に部屋が見える。
そして、その部屋にはわかりやすく、宝箱が、置いてある。
「宝箱! 迷宮っぽい!」
日向が迷宮といえばで考えることの一つ、宝箱がありテンションが上がる。
そして、日向は宝箱向けて走り出す。
「おい! 多分それ罠!」
どう考えてもわかりやすすぎる宝箱は、大体がトラップと説明された時に日向達は聞かされている。この迷宮はイレギュラーなので、普通が適応されているかは分からないが、それでも、罠の可能性が高い。
だが日向は興奮して気づかない。
「何が入ってるかな?」
スキルを使い一瞬で宝箱までついた日向は、宝箱を開ける。
すると、
ボン
「うわ!?」
案の定トラップのようで、宝箱から紫色の煙が噴き出る。
「日向! 大丈夫か?」
有が心配して近づいてくる。
「あ、ああ」
あれ? 何もない?
日向はトラップだと気づいたが、何も起きず逆に戸惑う。
「日向くんだいじょうぶ?」
咲も心配して日向に声をかける。
「?」
日向は変な感情を感じる。
あれ? 咲を見たらなんか、おかしい。
変な感情が、有やお姉ちゃんの時とかに感じる気持が、なんで咲に。
「あ、あれ?」
無性に咲に甘えたい、撫でて欲しい、褒めて欲しい、抱きつきたい、一緒にいたい。
そんな感情が溢れ出してくる。
これがトラップの効果なのだと日向は理解する。
ダメだ、こんな感情、咲に向けちゃだめだ。後で痛い目見る。
そう思うが抑えられない。
甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい甘えたい。
その感情に、日向は支配されていく。
そして、
「咲♡」
「!?」
日向は咲に抱きついた。




