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第五十六話 神崎家の人間として?

前回までの、七兜山無免ローヤー!

 病室で崩れ落ちた無免ローヤー。駒沢や佐藤は、涙するヒーローに何を思うか。そして網言と対面する神崎。守亜帝子もまた、水去に触れる。それぞれの思わくは複雑に絡み合い、物語は進みゆく。無免ローヤーは今日も戦う! 変身! 法に代わって、救済する!

 前原女生徒が入院してから数日が経った夜、水去の表情はまだ暗いままだった。キッチンに立つ彼は、俯き加減で静かに鍋を洗っていた。夕食はカレーだった。食卓でも水去はあんまり喋らなかった。神崎もまた食事中、何か考えている様子で、守亜女生徒だけがガツガツウマウマと料理を貪り食い尽くしたのである。総じて、神崎邸の空気は沈んでいた。


 大きな鍋の水けを切って脇へ置き、スポンジの汚れをすすいで落し、レバーを落として水栓を止める。吊ったタオルで手を拭き、食洗器のスイッチを入れてから、キッチンを出た。


 そのまま廊下の階段へ向かおうとしたところで、神崎の声に呼び止められる。ダイニングルームに戻ると、神崎はテーブルでスマホを握っていて、守亜は床で足の爪を切っていた。


「水去君、ちょっとこっちに来てくれないかい。話しておきたいことがあって」


「……?」


 神崎の目に何か不安の色が兆すのを、水去はぼんやり眺める。


「その、ボクはね、数日前に例の、網言正刀に、会ってるんだ」


 非弁ローヤーの変身者、網言正刀と会っている。それは、水去にとっても神崎にとっても、巨大なる事実だろう。


「……! そうか……どうだった?」


「芯が強くて考えがブレない、けれど、とても焦っている人、って印象だった」


「なるほど」


 水去の反応は淡白で、何を考えているのか、あまり内心が読み取れない。神崎は探るように言葉を続ける。


「少し会話もした。その時に彼がボクに言ったことを、キミにもちゃんと伝えておかなきゃと思ったんだ。水去君にとっては受け入れがたいことかもしれないし、ボクも完全に信用してるわけじゃないんだけど、でも、もしかしたら今回の一件――」


 パチンッ! あぁーっ切りすぎちゃいましたわーっ!


 守亜女生徒の悲鳴が響いて、二人の会話が途切れる。視線も他所に逸れてしまった。ふと、神崎が見つめた自分のスマホに、一つの通知が入る。メッセージ。


 神崎の顔が青ざめた。


 慌てて窓に近づき、カーテンをめくって外を覗く!「こんな時にっ⁉」すぐに顔を引っ込めた。振り返ってダイニングに目を向ける。テーブルの向こうに立つ水去と、床に座り込み首を伸ばしてこちらを見ている守亜。状況のさっぱり分からないロー生二人は、アホ面でぽかんとしたままである。


「どうしたんだ急に?」「敵襲ですの? やっちまいますの?」


「ま、まずい……っ、まずいんだよ! 逃げるのはもう無理だ、隠れっ、隠れて! 今すぐ! 早く!」


「隠れろと言われても、我々はカメレオンでなく……」「どこに隠れればいいんですのよー!」


 法科大学院生たちはまだぐずぐずしている。神崎は声を張り上げる。


「クローゼット! とりあえず、そこのクローゼットの中!」


 慌ただしく動いた神崎が、両開きの扉を開け放つ。階段下の隙間を有効活用するために設計された収納スペース……クローゼットは物置きどころか物入れになっていて、以前に神崎玩具から貰ったラジコンのような、そういう雑然とした物がうず高く押し込まれていた。どうにも二人の人間がマトモに入れるような隙間は無さそうなのだが。


「ほらっ入って! 入っ……て……っ!」


 神崎は二人の手を引き背中を突いて、文字通り中へ押し入れた。「おわっー! 神崎! 無茶だぞ! おわーっ!」「監禁されちまいますわーっ!」刑法二二〇条の実行行為を食らいつつ、居候たちの姿が戸の向こう側へ隠れていく。


 その時、玄関で鍵が開けられる音が響いた。続いて、扉がガチャリと開く。足音がいくつもあるようだ。「なんだ? 誰か来たのか?」「侵入者ですのーっ?」「喋・ら・な・い・で!」声を抑えた忠告を最後に、神崎は無理くり戸を閉じた。


 そうして、暗闇と静寂がクローゼットを支配する……と思ったのも束の間――


「八太郎お! お前の兄が来たんだぞっ! 早く玄関まで迎えに出てきなさい! 聞こえているのか! 八太郎おおおおおおおっ!」


 さっそく声が聞こえてくるのだった! どうやら神崎のお兄さんらしい!


 〇


 せ、狭いですわーっ



 ぎゅうぎゅうに押し込まれたクローゼットの中、水去と守亜は限られた隙間になんとか立っていた。水去が奥側、守亜が扉側の位置関係なのだが、当然、体は向かい合うようにして、嬉し恥ずかし密着している。水去が身を逸らそうとしても、背中は物々に阻まれてしまう。


 

 もっ、守亜さん、ほんとに狭いな……!

 狭いですわねーっ、すんすん、水去さまー、ふがふが、狭いですわーっ!

 ほあああああーっ、く、くすぐった、顔をこすりつけられると、あっあっ


 

 まあ、中はぶっちゃけどうでもいい。問題なのは、怪しくモゴモゴ蠢くクローゼットの外である。玄関の方から話し声が聞こえてくる。


「二太郎兄さん、どうしてこんなところに? 何か用ですか? もう夜も遅いんだし、明日にでも出直してくれたら……」


「どうして玄関で向かい合うんだ、早く中へ案内しなさい。後ろが詰まっている」


「じゃ、じゃあそっちの客間にでも――」


「そこの和室はガード三人の待機所とする。私とこっちの二人は居間に通してもらう。早くしなさい。私はお前の兄なんだぞ、八太郎。それとも、見せられないものでもあるのか? 他に誰もいないはずだが? 家政婦もシェフもみんなお前が追い出してしまったと聞いている。今は客人も入れてないのだろう!」


「わ、分かりました。では、中で……お茶でも入れるから……」


「そんなものは、私の部下にさせればよい」


 数人の足音が廊下を通って近づいてくる。一階のメインルーム(リビング・ダイニング・キッチンのある部屋。リビングだけで十分広い。水去らもここのクローゼットに潜んでいる)の戸が開く音がした。声が言った通り、神崎と、神崎の兄と、あと二人……ボディーガードか? が入ってきたのだろう。敷物のせいで分かりにくいが、おそらく椅子を引いたであろう音も聞こえた。少し遠い。テーブル付近にいるようだ。


「つ、疲れてるんじゃないかい、二太郎兄さん? やっぱりまた明日とかでも」


「座りなさい、八太郎。話は座ってするものだろう」


「あ、ああ、はい、で、なんの用件で……」


「八太郎、私たちは家族だろう?」


 神崎二太郎は低く落とした真面目な声でそう言った。


 はぃ? 八太郎の方は珍しく間抜けな声を漏らす。


「家族……ですか?」


「家族は大切なものだ。だが最近のお前はどうかしているぞ。盆会になぜ帰ってこなかったんだ? どうして兄である私や、父上に顔を見せない? お前の母君や妹も会いたがっていたぞ」


 盆会に帰ってこなかった……ああ確かに神崎は、つまんないだけだから今年はいいかなー! などと申し、強要腕相撲祭りのバタバタもあって、お盆の期間は帰省せずに過ぎていた。家族に顔を見せない。冷たいといえば冷たいし、礼を失するといえばそうだろう。


 そんな弟を咎めるのが訪問の要件か?


 神崎八太郎は言い訳する。


「い、いやー、それはまあ、ボクも忙しかったんですよ、二太郎兄さん。あの家に戻るのも、ここからじゃ遠いし……」


「忙しい、遠い、か。そうか。ならば八太郎、私の目を見て答えなさい。お前が今していることは何だ? 七兜地域の再開発、お前がやりたいと言うから、家を出ることを許したんだ。七兜大学などという訳の分からぬ場所にも入学を認めたのだ。この家も、土地の有力者を懐柔し篭絡するために与えたのだ! ……だがお前は何もしていないではないか? いくつもの家から、神崎八太郎に会ってもらえないと苦情が来ているぞ」


「一度は島まで出向いたじゃありませんか! あんなにパーティーやって! まだあの人たちは文句を言ってるんですか⁉」


「お前の役目は若さと立場の無さを使った接待だ。あの古臭い令嬢どもや老人どもに愛嬌を振りまくのがお前の仕事なんだぞ八太郎? それがこの再開発事業において、家から与えられたお前の価値だ。神崎家の人間として、役目を果たせ八太郎」


「でも、ボクは――」


「それができないなら、こんな場所は早く離れて、戻ってくることだな」


「兄さん――」


「くどいぞ八太郎!」


「ボクだって遊んでいるわけじゃありませんよ!」


 兄弟の会話はヒートアップしている。


 クローゼットの中の水去は、難しい顔をしていた。訝るように眉に皺を寄せている。何か考えているようだ。それで彼は、胸元でにこにこ笑い、なかなか面白いこと言ってますわねー、などと呟いている守亜女生徒の腰に手を回した。ああ守亜さんちょっとごめんよ、との言葉と共に、腕で彼女の姿勢を支えつつ、覆い被さるように、ぎゅっと前へ出る。



 ぷええっ? みみ水去さま! なにお! ぷぴー!

 ごめん……再開発か、俺の下宿もそれで……

 ああっ、うふん、急に積極的ですわー! 積極的ですわーっ!



 水去は両開きの戸に左目を当てて、光の漏れ入る隙間から外を覗いた。


 ダイニングのテーブルを挟んで、神崎と、その兄と思われる男が向かい合っている。二太郎、という名らしき神崎の兄は、角度のせいで顔を子細に確認することはできないものの、椅子に座った背筋は真っすぐに伸びて、高級そうなスーツに重い空気を纏っていた。傍には、黒スーツを着た二人の大柄な男が付き従うように立っている。


「兄さんは何も知らないんですよ! この地域のこと!」


「お前よりは、よほど再開発の意思決定に関わったがな」


「この山はそんな簡単じゃないんだ! ボクだっていろいろ調べてるんです、兄さんたちが気づいてないことを! ボクはボクなりに家の役に立っているつもりです! 無価値の誹りを受ける謂れはありません!」


 神崎が勢いに任せて声を張り上げる。神崎兄はやはり余裕の態度を崩さない。


「八太郎、今のお前が、家のために尽くしていると?」


「そうです! ボクは今、とても大事なことに取り組んでいる。だから、接待なんかはしない。それが神崎家にとって最善だと考えます!」


「主張が迂遠で不明確なままだな。もっと端的に、はっきりと言いなさい」


「言ってもどうせ分からないでしょう」


「兄に対してその攻撃的な態度はやめなさい」


 あくまでも上から目線で叱責する兄の言葉。神崎は両手で机を叩いた。珍しく苛立っている。


「あなたは全然見えてない! 昔から! 見ようともしない! いつもそうやって、宥めるふりをしてボクの口を塞ごうとする! ボクのいる場所のことなんか、少しも見えていないのに!」


「そうか。私が見えてない、か……ならば一つ私の見た物を教えてやろうか。玄関にあったボロボロのスニーカーは誰のだろうな?」


 兄の問いに、神崎八太郎はぐっと詰まった。「それは……ボクのです」と歯切れ悪く答える。


「あんなゴミのような物がお前の?」


「はい。そうです」


「では、他にあった女物の靴は?」


「それも……ボクのですっ!」


「何を言っているんだ! お前は! いい加減にしなさい!」


 神崎兄が周囲のボディーガードに目配せした。素早く耳を貸した大男たちに、何やら指示する。ガード二人は小さく頷くと、扉の隙間から覗いている水去の方へと、真っすぐ歩いてきた。そのまま、中にいるロー生たちが工作する暇も与えずに、クローゼットの戸に手をかける。


 バダンっ! 


 開けて飛び出たロー生たちは、バランス崩して倒れこみ、瞬間、流石や流石、ボディーガードの二人が素早く動いてそれぞれ相手を組み伏せる! うつ伏せにさせ手で頭を押さえつけ、後ろに回した両腕へ体重をかけて固定し捕まえた。


水去「ぐえー!」


守亜「あーん、痛いですわー!」


 部屋に潜んでいた不審者らを完全に無力化した。


 〇


 ボディーガードの剛腕により神崎兄弟の前に引きずり出され、制圧された水去と守亜。巨大な体重が上から圧し掛かる中、神崎二太郎の鋭い眼差しが降り注ぐ。容赦はない。


「これは俗にいう悪い友達というものか? 八太郎、この者たちについて、お前の口で説明しなさい」


「……っ! 七兜大学の……法科大学院生の二人です……」


 神崎八太郎もまた、無力だ。ただ兄の命令に従うしかできない。「ふむ、七兜大学法科大学院」二太郎は不審者への蔑みを続ける。その顔つきは、神崎八太郎と同じように整って、ずっと見つめていたいような魅力がある。しかし年齢を重ねたゆえか、弟と比べて冷たく険しく、より支配的な力を帯びているようだった。


「そうか、法科大学院生といえば、いつまでも社会に出ず、なんの便益も生み出さず、なんら価値あるものを生産しない愚図どもではないか。世の中から隔離された、富とは正反対の世界の者たちと聞くが――」

(あ、あまりに酷い言われよう……まあ一割くらいは当たってるからね、仕方ないね……)


 神崎二太郎がロー生たちに近づいて、犬猫でも見るかのように目の前でしゃがみ込んだ。口もとに侮りの形が浮かぶ。


「――こんなのを飼ってどうするつもりなのだ?」


「なんですのよおらーっ! ルンプロなめるなですわーっ!」


「貴様っ! 勝手に喋るな!」


 突如として守亜女生徒が拘束に抵抗しエビ反りになって吠えるも、すぐ屈強なガードに押さえつけられる。二太郎はあくまでそれを見下ろしている。


ルン()ペン()プロ()レタ()リア()ート()か? 自称がルンプロ……⁉ ……ゴホン、まあいい。では、この家の所有者であり、八太郎の兄として言わせてもらうが、よくもまあ上手く入り込んだものだ。私は不愉快に感じている。法科大学院生……無職無能の社会の屑が、同情の憐れみでも誘ったか? ん? 何が目的だ? 金か?」


「ムキーっ! ふっざけるんじゃないですわ! 令嬢の心をバカにすんなですわよ! わたくし自分の欲しいものは自分で手に入れます! お金なんか押し付けられてもいりませんわよおー!」 


 守亜女生徒が足をバタバタ動かして暴れる。


「あなたこそっ、何でも持ってる顔して、本当はその手に何も持っていないんじゃありませんのっ?」


 彼女の眸が敵を捉えた。しかし二太郎の視線はあくまで冷たく、動じない。立ち上がり、吐き捨てるように周囲へ指示を出す。


「五月蠅い女だ。これ以上話しても無駄だろうな。つまみ出せ」


「はっ! 仰せの通り!」


「こらーっ! 放しやがれですわーっ!」


 ボディーガードの一人が守亜女生徒を担ぎ上げ、暴れる声はあっという間に、廊下の奥へと消えていく。また神崎邸に束の間の静寂が戻った。


「……それで、さっきから黙っているようだが、お前はどうなのだ。申し開きはあるのか」


 神崎二太郎がもう一人の居候に言葉を向ける。水去は床に組み伏せられているため、ぐしゃぐしゃの前髪の中で視線だけ動かして、神崎兄弟を見上げる。「なるほどなぁ――」と、状況にそぐわない声が出た。喉や胸が圧迫されているせいか、声が潰れている。


「七兜地域の再開発ね……やっと理解できた、お前が俺に付いてくる理由。そりゃ、俺らみたいなのウロウロして戦ってたら困るもんなぁ……調査する必要あるよ、当然だ。ああ、神崎、ええと、二太郎さん……? あんたの弟はよくやってると思いますよ、神崎家の人間として……家のために」


「ほぉ、それはここにいる八太郎を庇っているということか? 面白い寄生物だ、我が弟とどういう関係かな? 杉浦、もっと強く締め上げろ、詳しく説明させてやろう……!」


「待って! 兄さん! やめてくれ!」


 弟が悲鳴のような声を上げる。まるでその声を聴くためだけに指示を出したかのように、二太郎はちょっと指先を動かし、満足そうに部下を制止させる。


「まあいい。で、お前は何者だ?」


「別に、あんたが考えた通りだと思いますよ。俺はただの、迷惑な居候です……」


 水去の言葉は、自分を説明するにはちっとも足りてない。あえてそうしているのだろうか、彼はそこで神崎二太郎に対する申し開きをやめて、そのまま神崎八太郎に目を向けた。


「……でも神崎、再開発のために、ローのこと調べたいならさ……わざわざ住まわせてくれなくたって、俺を追いかけてこなくたって……協力するし、教えてやるよ。気にしないでいい。お前がお兄さんを、困らせる必要はない……」


「ボクは、ちがっ――」


「迷惑だと理解しているのなら、私たちに近づかないでほしいものだ」


 兄は弟の言葉を遮る。部外者たる水去は、床の上で小さく頷く。ボディーガードが彼を引き立たせた。神崎兄と水去の視線が、初めて同じ高さでぶつかる。


「私たちの家から出ていってもらおう」


「ええ分かってます、出ていきますよ」


 腕を背中に回され無力化されたまま、神崎二太郎のボディーガードに連れられて、水去は家を追い出されていく。およそ三か月、共に暮らしてきた時間が終わろうとしている。しかし、神崎八太郎は声をかけられず、水去律もまた、前を向いたまま、一度も振り返らないのだった。


 神崎邸の門は閉じられた。

次回予告

夜! 朝! 光! 第五十七話「ボクの思っていること」 お楽しみに!

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