第324話 各個の主観.30
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僕は、イグル・バジ。
[アレルギー類/水虫/虫歯]に効く[薬品]を完成させた。
まだ改良の余地はあるけれど。
あと、他の薬も研究開発している最中だ。
しかしながら、[鍛練]や[勉学]と並行しつつだし、実家の[店舗]に顔を出したりしているため、なかなか難しい。
“ハーフエルフのリィバ科学技術大臣”も公務で忙しい時があったりする。
女性ハーフエルフの“エナ科学技術副大臣”だけに任せる、というか、押し付けるのは嫌なので、あまり進んでいない。
リィバ伯爵が「焦ってもいい事ありませんから、落ち着いてやっていきましょう」と言ってくれて、帝王である“委員長”がOKしてくれているため、ローペースにさせてもらっている。
こうした日々のなか、都の東の[谷]で【ダンジョンブレイク】が起きた。
その討伐に、僕と“弟のイリース”も参加する。
両親は働いている最中だったので、邪魔しちゃ悪いと思って、声をかけなかった…。
[草原]でバトルが始まる。
僕は、スピアから[グレイブ]にしていた。
学級副委員長だった“奈木君”の影響もあって。
彼は前世のときより楽しそうだ。
僕らにしてみれば[異世界]が、副委員長の性に合っているんだろう。
喋り方は変だけど。
ま、おいといて。
小雨が降るなか、槍の穂が剣状になっている[長柄武器]を、僕は振るったり払ったりしていく……。
イリースも“ルトス殿下”に助けられたらしいので、お礼を述べる僕だった―。
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俺は、ディージー=シュウド!
“鬼人”だ!!
“先生の祖父 トラヴォグ侯爵”であったりの職人達に、以前より欲しかった[日本刀]を作ってもらった!
なので、テンションが爆上がりしている!!
うん。
ちょっと冷静になろう。
…………。
俺とかも“約二千のモンスター集団”との戦いに加わった。
巨大化した俺は、刀を抜いて、【バーサーク】を用いる。
ここから、背丈4Mといった“通常種のトロール”と対決してゆく。
ちなみに、5M級になっている俺は、五分後に自然と元のサイズに戻る。
身長とタイムリミットが比例するので、7M級の親父の場合は七分だ。
ま、なんにせよ。
俺が降り下ろす日本刀を、トロールは[大きな棍棒]を横にして受けようとする。
だが、【特殊スキル】で物理攻撃が二倍になっている俺によって、棍棒が両断されるのと共に、魔物は縦傷を負った。
ソイツが仰向けで倒れていくなか、俺の右斜め前から、別のトロールが〖右拳〗で殴ってくる。
左に躱した俺は、刀でモンスターの首を突き刺す。
【バーサーク】を使っていなければ、ここまで簡単にはいかないだろう。
トロールは決して弱くはないので…。
“異母弟のディン”もまた“ルトッチ”のおかげで命拾いしたらしい。
だから、お礼しといた……。
ワイバーン肉の蒸し焼きステーキ、バッカうめぇ――ッ!!!!
やっべ! クセになる!
おかわりしてぇところだが、高級品みたいだから遠慮しとく。
うちも、“竜もどき”の三匹を貰っていたし―。
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小生は、ルトス=シャ―ン!!
“魔人”でありますぞ!
“かつてのクラスメイトがた”や“恩師殿”に再会できてからというもの、更に喜ばしい日々となりました。
実はファンタジー好きだった“コルティ殿”とは特に話しが弾むであります。
ジャンルの趣味は少し違いますが、それも含めて♪
こうしたなか、[デスサイズ]が完成したであります!!
それには[赤いクリスタル]を付属してもらったでありますよ。
小生が焦ったとしても【神法陣】を必ず構築できるよう。
まさに、感無量!
このように浸っていたところ、モンスターの件が知らされました。
よって、参加する運びになったであります…。
小生にとっては初陣のため、“帝王陛下殿”が宙の後方に配置してくれました。
かたじけない。
感謝と緊張が入り混じるなか、向かって来る“虫型の魔物”に鎌を払う小生であります。
そうこうするうちに、ひと段落してきたので、ふと陸地を見てみたところ、“エルーザ殿”であったりの“お子たち”にピンチが迫っておりました。
帝王陛下殿がいる所からは間に合わなさそうであります。
そのため、近くの小生が急ぎ降下し、“四体のウッドゴーレム”の正面でストップしてから、空中に浮いたままで【魔眼】を発動したのです。
エルーザ殿がたを救うことができたところ、「しょうせぇさん」と呼びだしたであります。
いくらか尊敬してくれるようになったのでありましょうか?
嬉しくも、くすぐったい、小生です―。
To Be Continued・・・・




