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シンガーの正義観察  作者: Sro
3/3

第2話「森の音」

ーー森の中ーー


「グガァァァァァア!!!」


轟音で凶暴な声で発するその勢いは森中に響き渡った。


「お前は罠を仕掛けろ・・ワシがひるませよう」


そう言ってシンガーは息を吸い地面に手を付くと体がものすごい勢いで

空中に飛んでいった。


「うお!!・・・すごい勢いだな。さーてと・・・やりますか!」


シンガーが飛んでいったのを確認するとニキウスはすぐさま

テキッザの周りを周り、能力を使い仕掛けを発動していった。


「こんなでかい化け物を倒すなんて・・・シンガーさん」


ニキウスがシンガーの事を心配してる時にシンガーはテキッザの頭の

上空にいた。


「こんなでかい物を・・・やるしかないのう。ふん!!!」


「空斬!!」


シンガーはテキッザの上空で凄まじい速さで杖を手に取り杖を両手で

握った。杖は実は鞘でシンガーは刀を取り出しテキッザを斬るように

空中で斬った。


「グガァァァァァア!!!」


攻撃は見事に当たりテキッザが叫びながら地面に倒れ込んだ。


「今じゃ!!ニキウス!!」


「よーし・・・ほいさ!!」


ニキウスがテキッザが倒れた瞬間に罠を発動した。


「これでゲットだぁ!!・・・キャプチャー」


そう言うと罠が同時に勢い良くテキッザの体を覆うように

発動した。そしてテキッザの体を縛りつけて動けないよう

にした。


「グガァァァァァア!!!・・・ウガァァァァア!!」


罠をほどこうとして暴れるテキッザを罠は抑えようと

徐々に縛りを強くしようとしたが。


「何!?」


「やはり・・・まだ無理か」


罠は無残に壊れテキッザは逃げ出した。


「逃げるのはちと・・・面倒だのう・・・やはりもう少し!」


シンガーは逃げるテキッザの正面に移動し素早く攻撃を出そうとした。


「やるしかないのう・・・絶・空動斬!」


空気を圧縮して反動を加えて刀で切り刻んだ。切り刻んだ圧縮した空気は

テキッザの体に当たり物凄い音を立てて深い傷を負わせた。


「ちと・・・本気出したわい」


「シンガーさん!!やりすぎ!・・・でもこれなら!」


ニキウスはすぐにテキッザの方に行き両手を広げて罠を仕掛け始めた。


「本気出しますよ!!ザ・ゲート・プロジェクト!!」


ニキウスの周りが光り始めて目の前に沢山のデーターが出始めた。

データーは全てテキッザの周りに移動し罠へと変化していった。


「想像が超えて現実になり俺に力となる瞬間を見な!」


罠はテキッザを囲み再びテキッザを縛り付ける為に発動した。

次はテキッザはかなりのダメージが入っていて身動きが取れないまま

なすすべもなく捕まった。


「よし!!」


「やったか・・・任務完了だな」


シンガーが待機してる場所にニキウスが合流した。


「やりましたよ!どんなもんですか!」


「ふむ・・・よくやったと言いたいが・・」


「え?」


シンガーがゆっくりと指さした方向をニキウスは見た。

テキッザの上に誰かが乗っていた。


「・・・・」


黒いフードそしてマントで体を覆い姿をさらしてない女性のような

体つきしてる人が1人立っていた。相手からの距離は離れてるため

攻撃は出来ないが


「奴は気をつけた方がいいぞ」


「え?」


「追加任務だ・・・奴を倒すぞ」


「え?・・・距離は離れてますし大丈夫ですよ・・それに」


ニキウスが続けて喋り出そうとした時シンガーが何かに気が付き喋りだした。


「距離・・・か」


「きょ、距離です・・・は、離れてますし」


ニキウスがそう言った瞬間、何かが近づいてきたのかシンガーがとっさに

行動に出た。


「来るぞ!」


「うぇ!?」


そう言う瞬間に地面が激しい音と共に大きく削れた。ニキウスとシンガーは

避けようとその場から離れた。


「これは・・・」


「ちょ!!あっぶねーー!」


二人は無事に避けたが次の攻撃が来るかもしれないと警戒をした。森の中で

少しだけ鈍い音が響き渡りそれが徐々に近くなっていき、そして・・・


「また来るぞ!」


「どこから!?」


ニキウスがもたもたしてる隙にシンガーはニキウスが危ないと思い音がする方向に

行き刀を使い攻撃を防いだ。


「ぐぅぐぅぐぅ・・・」


刀を地面に刺し攻撃を抑え込もうとした。しかし攻撃は刀の横方向にずれて別の方向に

飛んでいった。


「はぁ・・はぁはぁ・・」


「シンガーさん!!」


「年老いにはちと・・・厳しいわ」


「だ、大丈夫ですか!?」


「はぁはぁはぁ・・・あれが来るとわな」


「あれって・・・奴の事知ってるのですか?」


「あぁ・・・噂には聞いてたが・・いたとは」


シンガーを抱えて別の場所に移動をするニキウスを鈍い音はまた徐々に近づき

攻撃しようとした。


「ちっ!シンガーさんを抱えての攻撃はきついからよー・・・」


ニキウスは手を地面にかざして能力を使った。


「罠だけじゃないぜ・・・こうやって!」


地面から分厚い石の壁が出て来て防御壁を作った。音はそれを壊そうと

攻撃したが壊れず再び攻撃しようと一旦距離をとった。


「ここなら一時的に大丈夫です!シンガーさん!指示を!!」


「ニキウス・・・・奴は・・・「音」じゃ」


「え?」


「音が奴本体・・・さっきから聞こえてくる鈍い音自体奴そのもの・・」


「つまりそれを倒せば!」


「いや・・それだけでは無理じゃ」


「え?だって本体倒せば勝ちじゃないですか!」


「奴の能力はまだわからんが・・恐らくじゃが・・」


シンガーが言おうとした時に防御壁が物凄い音で崩れ落ちた。ニキウスはとっさにシンガーを

担ぎ急いで走って逃げだした。


「まずい!!」


「逃げても・・・無駄だよ」


ニキウスは逃げ出したがすぐに追いつかれて攻撃されそうになった。


「こんな所でぇ!!」


「終わりだね」


音はそう言いニキウスの体にめがけて突撃しようとしたその時。


「ぐはぁ!!」


「シ、シンガーさん!!」


シンガーがニキウスの盾になりニキウスを守った。


「ぐはぁ・・・はは・・わしもまだまだ血が出るわい・・・ここで任務を

放置するわけには・・・いかねぇ」


「血が大量に!すぐに手当を!!」


「いや。先に倒さんと・・・死ぬぞ」


シンガーは血が出るところを手で押さえて片手で刀を取り出し攻撃態勢になった。


「シンガー・・さん」


「早うやって帰ろうや」


「は!はい!!」


2人が会話してる所を見て音は舌打ちした。そして音は徐々に姿を表した。その姿は

さっき見た黒いフードを被った人だった。


「やはりな・・・ここにいるとわな」


「・・・・・」


何も喋らずにシンガーの事を見つめていた。近くで見るとやはり見た感じ女性だった。

顔まではフードを被っている為分らなかった。しばらくお互い見つめていたら喋りだした。


「シンガー・・・貴様は相変わらずだな」


「おめぇ・・・その声・・昔の」


シンガーが言おうとした時、いきなり襲いかかってきた。ニキウスがシンガーを

守るように能力でトラップを作り襲いかかってきた。トラップが発動して攻撃を

上手いことシンガーに当てないようにトラップでふせいだ。シンガーを当てれ

なかった事を気にせずに次の攻撃をやろうとした。


「ニキウス・・・奴の正体が分かった・・・しかしこのままでは確実に負ける」


「じゃあどうしたらいいですか!」


「ワシを援護しろ!奴をある程度傷物にしてやるわい!!」


「シンガーさん!まってください!!それだとまるで・・」


「ワシは・・・もうそろそろじゃだが・・」


「待ってください!俺がやります!!シンガーさんは!」


「いや・・・いいんじゃここはそこの奴をよく知ってる奴の方がいいのだから」


「シンガーさん・・」


ニキウスがシンガーをかばおうとしたけどシンガーはそれを拒否してニキウスから離れた。


「さぁ・・逃げろ」


「でも!」


「逃げるんだぁ!!」


「シンガーさん!!」


シンガーはニキウスを離そうとニキウスを吹き飛ばした。ニキウスは何か叫びながら

飛んでいった。


「さてと・・・久々だな」


「・・・・」


「もう・・・始めるかのう」


「・・・・」


シンガーが話しかけようとしても返事がなく木や草などが風によって揺れて音が

鳴っていた。


「ワシはお前さんがどれだけ成長したのか見てやる」


血がたれながら既に立ってるのが危ない程の怪我を負ってるのにシンガーは

戦おうとしてる。


「なぁ・・・元弟子のムギラよ・・」


「もう私は・・・・昔の私じゃない」


お久しぶりです!!長らくお待たせしました!!シンガー編は短めで終わる予定なので本編はもうしばらくお待ちください!!

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