ゾンビ と ワラ人形
光が 眩しい 満月の夜 、洞窟で わたしは 焚き火を たいていた。
炎が メラメラと 燃えてゆき 数分 後 、わたしの後ろには
通路が 出来 始め 、 黒い 影が 姿を 現 す。
大きな 人型の影が 洞窟 全体を 覆っていく。
月のあかり は 嘘のように きえ
さっきまで 晴れていた はずの空が 突 然
強く 太鼓を 打ち付けた かのような 音へと 変わり
穏やかだった 海は ものすごく 荒れ 、、 、
洞窟まで 波が 押し寄せて くる。
大自然の怒りと ひきかえに わたしの うしろの洞窟の壁には
地下の様な 階段が みえ てい た。
片手には 島に 来た時に 貰った 、松明セット を
前に かざし 階段を 降りていく。
人工 で 造られた 石の 階 段 。
歩く 度に うしろは 暗く 遠く かんじる。
風は うなりごえで 不気味に 響く。
そこには 夢で 観覚え ・・・の あった光景 が 広がっていた。
迷路のような 遺跡が 分かれ道の方角を 悩ませる。
右に 行こうかし ら ?
左へ 行こうかし・・・ら
しか し
どこを 観 渡して も パンフレットに 書かれてあった 、肝心な
鏡らしきものは みあたらない。
まずは 右・・・へ
壁画を みつけ た。
大きな 水たまりと
お化けのよう・・・な 絵が 描かれている。
な・・・? に を 示しているのだろ う 。。 。
つぎは 左へ
その次は 右かし ら
何度か 左と 右を 行き来 していると まっすぐな 道が ひらけ た。
ここで 行き止ま。。。り ? と 想って いた・・・ら
大きな 地底 湖 ? が 顔を 現 し た。
曇り 一つと ない 、澄んだ 地底 湖 が 逆に
わたしを 覗いているようで こわかった。
いまさっき 壁画に 書かれてあった 水たまりは
おそらく この事だろ・・・う 。
それなら
お化けの 絵には どんな 意味があるの か 。
腕 時計の針が 0:00 を 指し始めた ころ
その謎は 解かれた。
いままで 自分 以外は 何も 映し出さなかった はずの 地底 湖が
別のひとかげ らしきものを 映し だす。
ひょっとし・・・て ?
これが 真実の鏡の 正体な の ?? ?
地底 湖は 女性のサポート スタッフと シェフ を 映してい る。
『 !! ! 金を くれ
好きな 女性【ひと】 と しあわせになりたいか ら 』
朱くて 海老が 使われている 美味しそうな料理だが どこ か
違和感を 覚えた。
シェフが 料理に 何・・・? かを入れて いる。
「 そ・・・れ を だれに !! ! 食べさせる という の 」?;
その疑問が こえに なる。
「 やっぱり やめましょ ! こんな 事 」
『 Ines【イネス】 これは !! ! チャンスなん だ
ワタシ たち 二人が 幸せに なるため の 』
真実の鏡である 地底 湖は 不思議なことに 姿、 形だけではなく
映し出された 者の 声 も きかせ た。
料理を ひとくち へと 運んでいく 、 、、
瞬時に 動作は 停まり
めだけは みひらいて それは ゼンマイの切れた オモチャのように
ピクリとも しなくなる。
ちからのぬけた 身体が さっきまで 座っていた 椅子から
音と 同時に 離された 、人形のように 倒れ 込んだ 。
くちもとは 料理の色と 近い 、赤で 汚れてい る。
[ わた・・・し !?;殺される の ]
再び 叫びが 声となって 出る。
地底 湖は 女性のサポート スタッフと シェフの姿を
急に ゾンビの様な 姿に 映し 変え
わたしに 二人のこえを 聴かせ 続 ける。
『 ”お金持ちである あなたが うらやまし・・・い” 』
「 ワタシたち 二人のために 死んでく れ 」
「 私は あなたを 好きには なれない 」
『 作った 料理を 絶対に
たべないと ゆるさな 。。。い 』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・
泉のように 湧き上がる 自分【わたし】 への 嫉 妬 。
シェフ が 料理を 伝って 責めて来る 本 音 。
ゾンビと 化した 二人の 姿が いま、にも
地底 湖から 出てきそう だ。
なにか を 欲しそう・・・に
何か・・・を 求め 、むさぼり 喰らおうと こっちを じ・・・っと
覗き込み 声を 上 げ 続け 、 無表情に 迫り 来る。
隣の芝生は 青いと 古から 云ったも の。
わたし 旅行は できるけど けして お金持ちじゃないの・・・よ
貯めるに 貯めて 島にも 観光に 来れたのだ し
それ・・・に
傷心旅行なの よ・・・?
だから これで 。。 。もし
女性のサポート スタッフと シェフが 結ばれるのな ら
逆に 失恋したばかりの わたしには 二人が
うらやましい ・・・わ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
女性のサポート スタッフ と シェフ が なぜ か
わたしには 親密な 関係に 想え 、表情【こころ】は
自然に 哀しくなっ た。
わたしを 殺した あとの シェフと 女性のサポート スタッフ が
片手を つなぎ 合い 、二人で コテージから 走り去ってい く。
もう片方のシェフの 片手には わたしから 奪った お金を 手にし て 。
二人が ゾンビとして 地底 湖に 映し出される前の情景が
脳裏に 焼きついてい た。
どうしても 離れなくなった 、 映 像【きおく】 が ・・・つら い 。
わたしを 殺して 逃げて も いつかは 捕まるは ず
二人のしあわせには 終わりを 迎える日が 来るとは 解っていても
肩を 寄せ、共に 逃げる姿が 眩しく 妬まし い 。
地底 湖は 水面に 今度は
わたしを ワラ人形の様な 姿として 映し始め た。
腕 時計の針が 2:00 を 指しているから ???
丑の刻参りでも やれ とでも 言う の ?




