ある日王太子に届いた手紙
レオンのお披露目式から1年後、王太子に届いた手紙です。
やっほー!先日はいいプレゼントをありがとう。
やっぱり若いプレゼントはいいね~、さっそく色々試して遊んでるよ。
そうそう、この前試した媚薬が自白効果があったみたいでさ~、面白いこと話してたから教えようと思って。
君の奥さんに盛った毒なんだけどね~『今のままでは未来がないから、共に死んで来世で一緒になりましょう』と言ってバカな男に用意させたと言っていたよ。
喜んで毒を用意した男に『心の準備をしたいから、もう少し待って』と言って、まんまと毒を手に入れて君の奥さんに使ったんだって~。
いいね~、この位毒の強い女を壊すのは楽しいよね~。ああ、大丈夫。気に入ってるから使いものにならなくなったら悲しいからね、完全には壊さないよ?
僕ももう年だからさ~、あと何年生きられるか分からないけど、最後のおもちゃにいいプレゼントを本当ありがとう。
君の国とはこれからも仲良くやっていけそうだよ。じゃぁまたね~。
騙されたと知りつつも、最後までセリナをかばって真実を告げずに潔く死んだ乳兄弟を思い、王太子は涙が止まらなかった……




