4-13.研究発表会(?)開催
おはようございます。本日まで台湾高雄に滞在してます。
このあと高雄国際空港から関空へ帰ります。
「···なんか某同人誌即売会みたいになってんな」
「なんです?それは?」
「自分で創作した作品を売ったりするイベントだよ。まぁ、発表会って言ったけども物販禁止って言ってないからいいけどさ···」
今日は建設した屋内型アリーナにて開催している研究発表会にやって来た。せっかく建てたんだから、こうやってイベントやらねえともったいねえだろ?
うちの国って製紙業や印刷業が発展してるけど、ほかの業種がイマイチなんだよ。
だいぶ国力もついてきたし、生活レベルも向上した。そうなると、時間とかが余り始めるんだよな。
娯楽なんてほとんどねえから、研究を始めるってのは元の世界の中世の錬金術師たちと同様だ。
でも、そういった研究が日の目を見る事はほとんどない。まぁ、犯罪で使われちゃったら悪名で有名になっちまうけどな。
というわけで始めたのがこの同人誌即売会···、ではなくて『研究発表会』だ。
半年前にやるって広告出してみたら···、申込開始と同時に予定していたブースがすべて埋まってしまったんだ!
ちょっとレイアウトを見直して追加申込も受け付けると、それもすぐに埋まってしまった···。某お台場にある聖地にてお盆と年末年始に行われる即売会と一緒じゃねえかよ···。
今回は第1回ということで、オレも見に来た。国主催なんだからいいだろ?王様がイベントに来たら警備上の問題があるだろうけど、主催者権限でやって来たぞ!
···え?『全方位に迷惑』だって?ところがこの国じゃそうでもないんだよなぁ〜。
「おっ!?王様!うちの研究見ていかないかい!?」
「あら王様!うちはどうだい?ゆっくりしていってね!」
ほらな。逆にうちだと『王様が興味示した研究だぞ!』って宣伝目的で呼び込んでくるんだよ。もちろんお触り厳禁だから、力付くで引き込むことはできない。
まぁ、某同人誌即売会のようにパンフは作ったぞ。どこのサークルが何を研究しているのかが一目で分かるようになってるんだ。
ちゃんとジャンル分けもされてるぞ。
・魔道具系
・魔法系
・生活一般
・物理系
・生物系
・その他
まぁ、こんなとこかな?この順は人気順で表記している。魔道具は生活に欠かせないものも出始めているので、研究熱心のようだ。
ただ···、使えるかは別だけどな。回ってると、ちょっと興味深いものがあったのでとあるブースに寄ってみた。
「···これって腕時計だよな?」
「その通りです!さすが王様!お目が高い!この時計を身に着けていればいちいち時計塔とかで時間を確認する必要がないのですよ!いつでも好きな時に今の時間がすぐにわかるというのは一種のぜいたくですよ!優越感に浸れてしまうのですよ!待ち合わせ時刻に遅刻も一切なくなるので信用が落ちることがなくなるんです!さすがに寝坊だけはどうしようもないですけどね!研究に没頭しすぎて昼か夜かもわからない生活していると寝坊して約束相手がいつも怒ってくるんですよ!そこから発想を得てこの時計を作ったのです!ただ時計を腕に装着するという発想までは良かったのですが機構を小さくするのがものすごく細かい作業となってしまいここが今回製作する上で困難でした!しかし!私はついにやってのけたのです!多額の研究費用を投入するために毎日やってたお酒をやめタバコもやめて文字通り体を捻じるように捻出した予算内に見事納めることができたのです!おかげさまで体の調子が良くなりましたよ!結構体が柔らかくなりましてね!特に腰のあたりなんかがよく回るようになったんですよ!前屈したら手が床に届かなかったのが今は届くようになりましてね!私にとってこの研究は健康維持も兼ねてると判明したのは新たな発見でしたね!そうそうこちらは試作1号の『クロッくん』です!愛称もなかなかいいセンスしてるとお思いませんか!?思いますよね!?センスとはすなわち研究者の根幹なんですよ!この名前が思いついた時はビビビッ!っと頭になにかが走ったような気がしたんですよ!おおっと!?いけませんいけません!肝心の『クロッくん』の使い方をお伝えせねばなりませんでしたな!いやぁ~!王様が興味を示してくれるとは思いもしなかったので興奮しちゃいましたよ!ははは!まずはこのダイヤルを回すと針の位置を修整することができます。そして動力は『単4魔石』を1個で1年間は動くと思われますがいかんせん完成が2日前なのでそこまで動かしてないんですよははは!でですね?ここのボタ」
「いや!一気に話されてもわからん!ていうか、この腕時計だけどさ···。小さな盾と同じ大きさだけど···?」
「おおっと!?失礼しました!ちょっと興奮して自分でも何を話しているのかわかってなかったかもしれませんね!これでも当初の半分のサイズまで縮小したのですがこれ以上は小さくできないんですよ。というのも私は老眼でしてこれ以上小さいと焦点合わせづらいんですよははは!では使い方の説」
「いや!もう説明はいいって!手先の器用な人に任せたらいいのができるんじゃない?援助候補に入れとくよ」
「なんと!?その発想はありませんでしたな!ありがとうございますありがとうご」
···この人、研究に没頭しちゃってたんだなぁ〜。オレがブースに寄ったらさっきのマシンガントークだよ···。興奮で息してるのかわからんぐらいの早口で説明されたが、さっぱり頭に入ってこなかったわ···。いや、説明があんまりなかったような気がするが···?
だが、いい着眼点だ。腕時計ありゃ正確な軍隊行動が可能になるからな。小型化は別の職人さんにお任せすればいいのができると思うぞ?
魔法系はやっぱ異世界で魔法が使えるって事もあってこちらも大人気だ。ただし、屋内での魔法使用は禁止だ。研究成果を展示していた。
その中で一際人だかりができているブースがあった!そのブースは···?
『コウ王の水魔法は何が出せるか!?』
···それ、魔法の研究ちゃうやん。オレの研究やんけ?
「あっ!?王様!いかがですか!?ぼくの研究成果を見て下さい!」
「···いや、オレは水魔法得意だけど、ほかの魔法も使えるから」
「···え?···えっ?···えーーっ!?」
「あのな···。ってか、確かにオレの水魔法はいろんなものが出せるけど、ここに出てるのってオレが町中でぶっ放した魔法だよな?予想でいろいろ書いてるけど、8割当たってるから。それ以外は···、国家機密って事で」
「じゃ、じゃあ!ほかの魔法を使ってるところを見せてください!」
「見せるわけねえだろうが!?戦場に出てオレの情報が相手方に知られたらマズいだろうが!?」
「···あ〜、その発想はなかったです」
「···興味本位でオレをストーキングして調査してたのかよ?悪いがこれはボツ!」
「えーーー!?」
そりゃ個人情報だもんね。コンプラ違反です。···コンプライアンスなんて言葉、この世界にねえよな?オレの周囲って違反だらけなような気もするが···。
ってか、軍事的にコレはアウト確定ですわ。対策とられたら、うちが負けちゃうからな···。あとでニセ情報を流してかく乱しておくか。
第4章? 完···?
研究発表会って、変わったのが多いと思いますね。イグノーベル賞みたいなかんじでしょうか?
そして研究する人は没頭する事が多いので、腕時計研究者さんはとんでもない早口になってこうなりました(笑)。作者の処女作でも画面を文字で埋め尽くす人(竜)がいましたね。
これにて第4章は完結···、というか、書いてるエピソードは終わりです。
ですが、今後新しいエピソードを思いついたら第5章として投稿するかもしれません。それまで『完結済』にしておきますね。
次はネタバレ集です。帰国して自宅に帰ってからの投稿ですので、21時過ぎでないかもしれません。あらかじめご了承くださいね。




