4-1.汚職官僚どもの挑戦!?
おまたせいたしました!
本日より後日談の第4章13話をお届けしますよ〜!
本日開催された文学フリマ東京42にて販売しましたコウくんのネタバレがあったために半年以上寝かせていたお話です。
ごゆっくりバカ話にお付き合いください。
オレが王様を押し付けられて1年が経った。
この1年はとにかくいろんな出来事が多すぎて、あっという間だったなぁ~。思い返せば最初の1か月は内乱と後任人事と引継ぎのオンパレードだった。
そりゃ、国の閣僚や重要ポストの官僚を総入替えするんだ。逆に1か月で引継ぎが完了する方がおかしいんじゃないか?って最近思うようになったな。
ちなみに前の王様は喜んで退位したが、官僚の方は一筋縄にはいかなかった。そりゃ、権力やコネがあるもんな。苦労してせっかく手に入れた力を、オレのせいですべて水の泡になるなんて到底受け入れられるものでもないよな。
だが、これは断行する!なぜなら想定以上に政治腐敗が進んでいたからだ。汚職や癒着、わいろなんて当たり前だったからなぁ~。
汚職官僚どもの抵抗はすさまじいものだった。まさに内乱だったんだよ。
『暴虐の限りをつくす王なんて必要ねえーーー!!』
『どんだけ金積んでこの地位を得たと思ってやがるんだ!?』
『わいろなかったらあと20年残ってる住宅ローン返済できねえじゃねえかーーー!!』
『ただの思い付きで政治するんじゃねーーー!!誰のおかげで国が回ってると思ってんだーーー!!』
『見返り(退職金)よこせやぁーーー!!』
って言いながら王宮に押し寄せてきやがった!しかも親衛隊までこんな連中に加担しやがったやつがいたから、玉座の間まで安々と侵入しやがったんだよ!
はぁ~···。その熱量、仕事に活かしてくれたら助かるのになぁ~。話し合いではなくて暴力に訴えてきたって事ならこちらも容赦はしないぞ?
「ふはははは!よくぞここまでたどりついた!オレこそが貴様らにとってのすべてを滅ぼすもの!すべてのコネと権力を我が手にして、腐れ切った貴様らの絶望でこの国を覆いつくしてやろう!オレの生贄となれぇ!出でよ!我がしもべたち!こやつらを滅ぼし、その苦しみをオレに捧げよ!」
某竜退治ゲームで世界征服をやってのけた闇の大魔王のセリフを言ってやったぞ!せっかく玉座までやってきたんだから、言ってみたかったんだよなぁ~。ラスボスだけどかっこよかったんでな。
さて、しもべたちって言っても今は2人しかいねえんだけどな。
「しもべとは失礼ですね。『税収防衛戦隊オサメルンジャー』ではありますけども、上下関係はない設定では?」
「えぇ~?あたい、署長···、じゃなかった!王様のしもべ扱いかよ~?やる気なくすぜ···」
「ちょっと二人とも!?せっかくオレがかっこよくキメたんだから、動いてよ!?」
「お断りします。そもそも戦闘力ない秘書が戦うなんておかしすぎませんか?」
「あたいは戦うのはいいけどさぁ~。さっきの発言でやる気ねえからなぁ~」
···あ、こりゃアカンわ。ってことは···!?
「あれだけ俺らに啖呵切ったんだ!やられる覚悟はあるんだろうな!死ねやぁーーー!!」
「ちょ!?マジかよ!?」
やっべ!大魔王のセリフ言っちゃったから、官僚どもが勇者扱いになっちまってるぞ!?まぁ、某竜退治ゲームの勇者って勝手に人んちに上がり込んでタンスやツボの中を覗いて、アイテムあったら堂々と持ち帰る盗っ人まがいだったけどな。
仕方ねえ!そんじゃあこっちはさらに別の某大魔王のセリフとともに、とことん演じきってやる!!
「愚かなる者よ!貴様らにはオレを崇める(誠実に仕事する)ほか生きる道はないのだ。我が名はコウ。レオナードの王にして王国民を束ねる者。さあ来るがよい!我が名を貴様らの骸に永遠に刻み込んでやろう!凍えるがいい!!過冷却水ぶっぱなし!」
液体ならアルコール以外なんでも放てるので、今回は過冷却水を放った!某闇の大魔王は『凍えちゃう吹雪』を吐いたり『凍てついた波動』を放ったりするけど、オレにそんな芸当はできんからな!ちなみに出だしのセリフは別の大魔王な。この大魔王も一つの島を除いて世界征服しちゃった実績があるからな。
過冷却水が反逆者たちにかかると、次々に凍り始めた!過冷却水ってのは0℃以下の水温でも凍らない状態の水を指しているんだ。こいつはちょっとした刺激を与えると一気に凍りだすんだよ。
「ひゃぁあああーーー!?さ、寒いーーー!!」
「こ、凍っていくーーー!!」
「(ガクガクブルブル···)さ、さぶい···」
反逆者たちはとたんに動きが鈍った!さすが世界征服を成し遂げた2人(?)の某大魔王だな!これなら捕縛するのは簡単だな!
「スタイア!ヴェロッタ!捕縛して『教訓を与えておしまい!』」
「それならいいでしょう。今回も鍛えがいがありそうですね」
「こんな大人数は王国軍以来だな~!今回はどんなプレイをしてやろうかなぁ~?」
こうして汚職官僚どもの暴動はあっという間に鎮圧された。鎮圧された汚職官僚どもはヴェロッタが呼び寄せた···、なんだあいつらは?変なマスクかぶってる異様な集団なんだが、ささっと手際よく縛ってす巻きにして運んで行ったんだ···。いつの間にあんなのが王宮にいるのさ···?オレは知らんぞ···?あれ、ある意味カルト教団だろ?
そいつらの後を追うと、いろんな器具が置いてある部屋に着いた。どんな器具かは読者の皆さんの想像に任せておくぞ!お子さんにはちょっとモザイクかけておかないといけないような器具なのは間違いない。
この国、ホントどこへ向かおうとしてるんだろうな···?オレが導かねえといけねえんだけどさ···。逆に導かれてしまいそうな予感がするぞ?
全員が入ったら、オレは見たくないので扉を閉めたさ。そしてさっき『苦しみを捧げよ』ってオレ言ったよな?もちろん···、
『ぎゃーーーー!!』
『あっつい!あっつい!!』
『おい!?どこつまんでやが!?イダダダダーーーー!!』
『ちょ!?そこに氷を当てないで!!おれの大事な!?ぎゃーーーーー!!』
『なんだそれは!?そんなものどこに入れようってんだよ!?ちょ!?マジで!?や、やめろぉーーー!!』
『アッーーーーーーー!!』
···はい。現場は見ていませんが、扉越しに苦しみの声はちゃんと聞こえましたよ。某大魔王のようにオレに捧げてもらいました。
今後は仕事を捧げてもらうように処置中ですよ。心を入れ替えて、これまでのコネと権力を今度はこの国の発展のために使ってもらうんだ。
とまぁ、こんなかんじで最初の1週間で城内を掌握完了したんだ。···洗脳って言葉のほうが妥当なような気もするが、細かいことを気にする余裕はなかったな。
ちなみにオレの王様業務の引継ぎはぶっちゃけなかった。紙1枚だけだったんだよ。
『思いのまま好きにしたらいいぞい』
···これを本気で言ってた前の王様は、もう仕事やる気ナッシングだったんだなぁ〜。『こうしたい!』って気がみじんもなかったからな。
というわけでいろいろと好き勝手させてもらってる。国の名前も変更したし、汚職官僚どもは更迭···、に近いものの、嘱託として再雇用しておいた。全員クビにしたら国が回らないからな。それだけ人材が枯渇してるんだよ。
···こうして思い通りに事が進み始めたんだ。
コウくんがやったのはクーデターでしたので、当然内乱が勃発します。そりゃねぇ〜、今まで築いてきたものが全部リセットしてもう一回!なんて言われたら誰だって反抗しますよね〜。
ですが、コウくんのバックには巨大になってしまった組織が勝手に出来上がってました(笑)!どんどんエスカレートする『教訓』のおかげであっという間に内乱は鎮圧されてカルト教団のような国になってしまいましたよ。
これ、こんなお話にするつもりなかったんですけどね(笑)。どーしてこうなったのでしょうか?作者すらわからない方向に物語が進んでおります。
さて次回予告ですが、王様になったからには国家を運営しないといけません!そこでコウくんは大々的に長期国家運営計画を公表しますよ〜!
なお、投稿はいつものように21時過ぎを予定しております。毎日連続投稿が途切れて投稿しないと、なんだか気持ち悪くなってきております(笑)。投稿中毒···?
それではお楽しみに〜!




