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役立たずと追放された俺の辺境領地経営〜今世こそ結婚したくて、ハズレスキル《試作》で貧村を開拓していたら王国一の領主になっていました〜

作者:あいあメル
最新エピソード掲載日:2026/09/03
前世では、勉強と仕事ばかりで恋愛らしい恋愛ができなかった。

 異世界の貴族リオンに転生した彼が願ったのは、ただ一つ。

「今世こそ、好きな女の子と普通に恋愛して結婚したい!」

 十二歳で社交界に出たリオンは、将来有望な侯爵家の三男として令嬢たちから大人気。

 ――だが十三歳、授かったスキルが《試作》だと判明した瞬間、すべてが変わった。

《試作》で作った物は、どれだけ出来が良くても数日で壊れる。

 役立たずのハズレスキル。
 そう評価されたリオンから、昨日まで笑いかけていた令嬢たちは次々と離れていった。

「……ああ。俺じゃなくて、侯爵家の息子が好きだったのか」

 そして十四歳。
 成人したリオンは、人口わずかな辺境の開拓村へ事実上追放される。

「まあいい! 今度こそ、俺自身を好きになってくれる平民の女の子と純愛するから!」

 ところが――。

「リオン様。この村に若い女性はいません」
「……なんで?」
「危険で、貧しくて、不便だからでしょうか」
「なるほど」

 リオンはボロボロの村を見渡した。

「じゃあ、女の子が住みたくなるくらい安全で豊かな街にすればいいんだな!」

 水がなければ引けばいい。
 家がボロいなら建てればいい。
 危険なら守れる村にすればいい。

 数日で壊れるハズレスキル《試作》を、思いつくまま使い倒していくリオン。

 本人はただ、今世こそ普通に恋愛して結婚したいだけ。

 なのに気づけば、辺境の貧村は王国一豊かな領地へと成り上がっていた。
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