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最強賢者のRe:スタート~魔法を極めた賢者は、転生して最強の勇者を目指します~  作者: 夢見叶


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45/61

45、演習授業 3

 王都東の森。

 今は他のクラスメイト達と別れて五人だけとなっている。

 既に周りからは、戦闘音いたるところから聞こえてくる。

 今回の授業はチームごとのランキング戦。

 どのチームも自分達が一番になろうと必死になっている。


「サージ様、私たちも急がないと遅れちゃうよ」


 レーナは自分達が他のチームから後れを取ることが嫌のようだ。

 まあ当然と言えば当然か、この授業では他のチームと競っているわけだしな。

 だが、


「気にしなくていい」

「なんでですか!」

「俺達の今回の目的は二人に実戦での経験を積んでもらうことだからな。そら、最下位は嫌だけどそうでなければ別にいいよ」

「そうなのですか。少し残念です」


 しょんぼりした様子のレーナ。


「ですが、この授業も師匠たちの成績に関わってきますので、一位を目指すのは悪いことではないですよ」

「そうですよ。サージはああいっているけど本当は一位を取りたいはずだ」

「私も勝ちたち」

「おい! グリュー、いらんことを言うな!」


 レーナ達をびっくりさせようと考えていたのが無駄になった。

 後でグリューにはキツイお仕置きが必要だな。


「本当なのですか?」


 キラキラした目で俺も見てくるレーナ。

 その目は反則だよ。


「ああ、まあそれはレーナ達次第だけどな」

「私達次第? 意味が分からない」

「まずレーナとリーラには探索魔法を覚えてもらう。後一時間でな」

「え、え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! な、何を言っているのですかサージ様!」

「何をって、今後モンスター討伐に出た際に必要になる魔法だから覚えてもらおうと知っているだけだよ」

「ですが、今は授業中なのですよ。それに、他のチームとランキングを競っているのですよ」

「そうだな。だからこそのこの魔法なんだ。レーナとリーラがこの魔法を覚えることが出来るかどうかで一位を取れるかどうかが決まるからな」


 二人は「サージ様がやればいいのに」と言った顔で俺を見てきている。

 確かに俺がやれば簡単に森全体のモンスターの位置や強さを全て知ることが出来る。

 だがそれをやっては意味はない。

 せっかくの授業で弱いモンスターしかいない森に来ているんだから、これを利用しないわけがない。

 この探索魔法は作った俺でもびっくりするほど便利な魔法で、様々な場面に応用が利く。

 覚えておいて損のない魔法であるのだ。


「それといい機会だし、ハクアとグリューも一緒に探索魔法を使う鍛錬をしてもらおうか」

「なんで俺まで、俺はチームの盾役だぜ。そんなの必要ないよ!」

「うなわけあるか! この探索魔法は対人戦でも使える。相手の位置を即座に掴むことの出来る魔法なんだよ。いざとなれば目よりも頼れるんだ。盾使いのお前からしたら、これ以上の魔法はないだろう」

「わ、分かったよ。だが、俺は魔法を使えないぜ」

「それなら心配するな。これは魔力さえあれば誰でも使えるように作ってあるから」


 ぐったりとなっているグリュー。

 それに比べて俺は、

 満面の笑みを浮かべていた。


「し、師匠! 何故私もなのですか! 今回私は皆さんの監督役なのですよ!」


 強い主張をしてくるハクアに対して、


「俺達のチームへ監督役、本来なら他のチーム同様上級生が来る予定だったはずだよな」

「っえ! なんのことですか? 私はただ、アリシアから要請を受けたので受けたまでですよ」


 目が明後日の方向を向いている。


「嘘だな」

「!!」

「それに、入学式の日の模擬戦、探索魔法を使うを忘れていたな」

「っえ!」

「俺がお前に魔法を教えてきた三年の間、毎日のように探索魔法の大切さを教えてきたはずだったのにそれを忘れているんなんて残念だよ」

「そ、それは、五百年も経てば忘れてしまいます」

「つまり、この五百年の間、一切探索魔法を使ってなかったわけか」

「それは……」


 自分が強いからと手を抜いて戦ってきたわけだ。

 俺の教えを完全に忘れて。

 これは俺が考えている以上に問題だな。


「ハクアは俺が一番大事だと言って教えたことを完全に忘れてしまっているわけだな」

「そ、そんなことは……ありませんよ」

「なら俺が、お前を弟子にして初めて教えて事を言えるか!」

「はい、初級魔法を教わりました!」


 あ、完全に忘れているな。


「俺が最初に教えたのは探索魔法だ。それから次に、どんなことにも手を抜かずに戦うようにと教えた。いつ足元をすくわれるか分からないからな」

「そうでしたね師匠。思い出しました」

「それはよかった。ならこれからはレーナ達と一緒に思い出してもらおうか!」

「ですが私にも学院長としての立場があります。流石にそれは!」

「誰も他の生徒の前でやろうと言っているわけではないだろう。放課後レーナ達と一緒なだけだ! いいな!」

「は、はい」


 肩を落としなが返事をする。

 声には元気が一切ない。

 その光景にレーナやリーラ、それにグリューも顔を青くして少し怯えていた。

 何がそんなに怖かったのか分からないが、これでやっと探索魔法の特訓を始められる。


 そこから三十分間の探索魔法の特訓を行ったのだった。 

 最後までお読みいただきありがとうございます


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


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