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最強賢者のRe:スタート~魔法を極めた賢者は、転生して最強の勇者を目指します~  作者: 夢見叶


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39/61

39、それから

 サージ=ルードとドレイク=アルフレッドの闘技場での試合を俺はこっそりと見ていた。


「あの年齢であの魔法を、なかなかやるじゃないか」


 二人の試合は、学院に入学したばかりの生徒の物とは思えない程に迫力があったが、


「確かにお互い凄い魔法を使うようだが、勝敗は分かりっ切っているな」


 試合はまだはじまったばかり、ドレイクの放ったサンダーショットをサージが防いだところ、


「昔と変わってないな本当に」


 そこからサージの攻めには少し驚かされた。

 昔は魔法一筋で、それ以外は全くダメだったあいつが、武器を持っている。

 最初は他の生徒同様に驚きもしたが、あいつが過去の記憶を持っているのであればありえない話ではない。

 それに、持っている本の色、白ではあるが最初に使った幻影魔法を見るからに、本にも同じ魔法を掛けているだろう。


「あいつならやりかねないよな。理由は分かるが、どっちにしろ面倒なの事になることには変わりないのによ」

 俺は、初めてサージに会った時のことを思い出していた。

 サージから聞いた子供の頃の話、そのことを考えると、本の色を隠したくなるのも分かる。

 だが、


「白本の持ち主で、しかもまだ若干十一歳の少年がそれだけ魔法を放ったまずくないか」


 試合も終盤になり、サージとドレイクの試合も佳境に入っていた。

 サージを倒すために、自身の持つ最大の魔法を放つドレイク。

 その魔法は雷帝、雷の上位魔法で普通の十一歳の少年が放ったことに驚きを感じたが、それよりも強力で雷帝の上位互換に位置する、雷の神級魔法のニョルニル。

 生徒達の中でそのことに気づいている者はいないが、流石にその魔法は少しまずいだろう。


「面白い試合だったぜサージ=ルード、いや最強の賢者サージ=ゲール。お前との再会の日が楽しみだぜ」


 そう言って闘技場を後にする俺。


 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 時間は進み放課後、学院長室。

 レーナとリーラ、そして俺とハクア。

 今日の模擬戦のことを話していた。


「師匠! 最後に放ったのあの魔法はもしかしてニョルニルではありませんか!?」


 やはりハクアは気づいたか。

 レーナとリーラは魔法名を聞いて頭を捻っている。


「正解だ! だがよく知っていたな」

「それは当然です。雷の神級魔法にして、全魔法の中で最大級の攻撃力を持つ魔法ニョルニルは別名、雷の鉄槌とも呼ばれている魔法で、使える者などサージ様くらいではないでしょうか」

「ハクアは使えないのか?」

「私の使える神級魔法は、水魔法の水龍神と風魔法のジェットフルストームくらいでしょうか」

「神級魔法ってそんなに凄いのですか?」


 俺達の会話を聞いていて疑問に思ったリーラが聞いてきた。

 その質問に対してレーナも興味津々のようであった。


「二人とも魔法の強さを表すクラスは知っているよな」

「はい! 初級、中級、上級そして神級ですよね」

「そうだ。ただし、上級までは覚えようと思えば誰でも覚えることが出来るし、作り事が出来るんだ。それに比べて神級の魔法は、誰でも習得できるわけではない。それこそ才能や努力が必要になるのだが、並大抵の努力では一生かかっても習得できない。その上でしっかりと師匠が必要になるしな」

「私は元々、師匠の残してくれた教えがありましたので何とかなりました」

「では、学院長はほぼ独学で習得されたのですか?」

「独学とは言えませんね。師匠の残してくれた教えがなければ習得は出来なかったでしょう」

「サージ様はどうやって神級魔法を覚えられたのですか?」

「俺は、この本のおかげだな」


 三人に虹色の本を見せる。


「虹色の本は賢者の証で、賢者は全ての魔法に通じていると言われているだ。その効果は、魔法の習得の速さと魔法発動時の魔力消費軽減がある。俺はこの本のおかげで神級魔法を習得出来たともいえるかな」


 この話をすると三人は俺の本に視線を集める。

 何かを願うように見ているが、


「俺の本に何かを願ってもどうにもならないぞ!」

『!!』


 三人は図星をつかれたと言った表情をしている。


「まあ、この本のおかげであるのは事実だがこの本にもかなり苦労もさせられたからな」

「苦労ですか?」

「その話は私も聞いたことがありませんよ師匠」


 レーナとハクアに詰め寄られる。

 

「今はその話をする気はないよ」

「どうしてですか師匠」


 それには答えたくない。

 俺の過去は決してきれいな物でなく、薄汚いドロドロな物だから。

 

「二人とも、サージ様が嫌なことを無理やり話させたらダメ」


 俺のことをかばってくれるリーラ。

 過去のことについて、聖女にも勇者にも話したことはない。

 唯一この話をしたのは守護神と呼ばれていた、グリーン=フェンラーにのみだ。

 なんで話したのかは覚えてないが、あいつなら話してもいいと思えた。


「将来、タイミングが来たら話すよ」

「タ、タイミングですか。師匠はそうやってまた私の前からいなくなるんですか」

「今回はそんなことしないさ。それにこの学院に入ってあることを思いついたしな」

「なんですか?」

「それはまだ秘密だよ」


 あの日、森の中でリーラに出会ってこの計画を思いついた。

 転生前にかなえられなかった俺の願いをかなえるため。

 そのためには最後のメンバーを探さないといけないけどな。


 自分の新たな願いが叶った時のことを考えてニヤニヤしていた俺に対して三人から、


「師匠気持ち悪いです」

「サージ様、少し気持ち悪いですよ」

「サージ様、変な顔」


 それぞれから言われたが気にせずに、


「そんなどうでもいいことは置いといて、今日の鍛錬するぞ!」


 闘技場の移動していつも通り鍛錬を開始したのだった

 最後までお読みいただきありがとうございます


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


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