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取り敢えず金儲けする

 感想や評価は、やはり嬉しい物ですね。この場を借りて御礼申し上げます。読んで下さっている方々もありがとうございます。

 話は変わりますが、今回は少し残酷な描写が有ります。苦手な方はご注意下さい。

 現在俺は、マジックアイテムショップで非常に困っていた。マジックアイテムは高い物が多い。

 安い物でも中銀貨1枚するし、店で売っている1番高い物でも小金貨3枚する。

 これ以上高い物は注文してから造るらしく、店には置いて無いらしい。

 魔導船や魔導列車などは、金剛貨数十枚はするらしいので大商人や国レベルで運営される。

 スキルブックも1冊、最低でも小金貨1枚する。珍しいスキルブックに至っては、王都で1ヶ月に1回開かれるオークションなどで、大金貨以上の値段になるそうだ。


「婆さん、取り敢えずステータスをチェックするスキルブックを見せてくれ」


 怪しげな老婆はノソノソ奥の魔法の鍵付きの倉庫らしき場所に向かい、数分後に本を数冊抱えて戻って来た。


「この4冊がステータスチェックのスキルが宿ったスキルブックだよ。レベルと名前や年齢だけ解る物は小金貨1枚、HPMPが解る物が小金貨1枚と大銀貨5枚、スキルが解る物が小金貨1枚と大銀貨8枚、全てを兼ねた物が小金貨4枚だ」


 高いけど小金貨4枚なら買えるし、必要だから仕方ないので、魔法の財布と合わせて小金貨5枚を払った。

 剣術のスキルとか欲しかったけど、また今度にするか~。索敵に必要なスキルも全部欲しいから、金儲けしてから来よう。

 貧乏暮らしは嫌なので、金儲ちになってから奴隷を買いに行こう。男のロマンだし。


 宿に戻って、早速スキルブックを使ってみる事にした。油断大敵、高い消耗品を買ったら早めに使うに限る。



 部屋で買って来たスキルブックと盗賊から奪った2冊のスキルブックに魔力を通すと、中の文字が光の玉になり飛び出した。

 それが俺の身体に吸い込まれると、本は何も書かれていない本に変わった。

 使い終った本は売れるらしいが、紙は普及しているので大した値段はしない。


 ステータスを見ると、スキル欄にステータスチェック(全)と、瞬撃、肉体強化(小)が加わった。

 瞬撃は攻撃速度を1.5倍にするスキルだ。通常より体力を消費するので、連続使用すると身体に負担を掛けてしまう。

 肉体強化(小)は自分の身体能力を常に30%上げる。(中)は50%、(大)は100%だ。



 レベル12  トール・レオンハート 

 HP 120/120 MP 80/80

 エクストラスキル

 レベルイーター ライフイーター マジックイーター


 身体系スキル

 短剣術(1) 肉体強化(小) 瞬撃


 魔法系スキル

 ステータスチェック(全) 魔力操作 火炎魔法(2) 水魔法(1) 回復魔法(1) 空間魔法(極)



 どうやらステータスチェックは魔法系スキルらしいので、魔力を使う必要が有るらしい。

 自分にステータスチェックを使ってみたら、MPが1減った上にエクストラスキルは表示されなかった。


 盗賊と戦った時にナイフを使っていたから短剣術を覚えたらしい。

 水魔法は、空気中の水分を集めて飲み水を出していたから覚えたのだと思う。他の魔法も頑張って覚えよう。

 スキルレベルは1~5、最大で極になる。空間魔法はかなり高度な魔法を使っていたらしい。いきなり極めていた。

 新しいスキルを覚えたりレベルが上がったり、色々変化が有るな。ステータスを確認する癖を付けないとなぁ。今までは無かったシステムだしな、気を付けないと。



 ステータスをチェック出来る様になったので、魔法の財布に金を移してから酒場に行って、柄が悪い奴でライフイーターを試してみたら、HPが10%以下になると疲労で殆ど動けなくなった。

 HPが1になったら、瞬時に気絶するらしいので便利過ぎるスキルだ。

 何にしてもライフイーターの性能が理解出来たので、これから活用して無敵になってやる。


 浮かれ気分で奴隷の値段を確認しに行くと、奴隷商館からゾロゾロと奴隷が連れ出される場面に遭遇した。

 奴隷達は皆、黄ばんだ貫頭衣(かんとうい)を着て奴隷の首輪を付けられ、武装した用心棒みたいな連中に連れて行かれる。


「なあ、あれは何なんだ?奴隷を何十人も引き連れて」


 近くに居た野次馬の若い男に訊いてみた。


「あれはこの街の外れに住んでる馬鹿貴族の雇った傭兵さ。主人に命令されて奴隷を買いに来たんだ。主人の命令で悪さもしてるって話だ。もう何度目か判らないよ」


 成る程、奴隷を使い潰しているのは間違いないな。何度も繰り返しているなら、連れて行かれた奴隷達は死ぬ様な使い方をされるんだろう。


「貴族の名前は何だ?あんな数の奴隷を何に使うんだ?」


 男はキョトンとした表情で答えた。


「あんたこの街に来るのは初めてなんだな?街の連中なら皆知ってるくらい有名だぞ。貴族の名前はジョアンナ・バイアス、サドっ気の強い悪徳貴族だ。奴隷を魔法の練習台にしては殺している最低な女だよ」


 魔法の練習台ね。それで老若男女関係無く買っているのか。ふざけやがって。ぶっ殺す。罪も無い者を虐げる奴は許さん。


「許せないな。いったい何様の積もりだ?誰も取り締まらないのか?」

「奴隷は物扱いだからな……、何も言えないんだよ。嫌われ者だからな、領主様も厄介者だと暗殺者を送りたがってるなんて冗談も街で噂されてる」


 ほう、じゃあ、やはり殺しても問題ないな。どうせ真面目に調べる奴は居ないだろう。従う奴等もあの世に送ってやる。


 奴等の後を付けていく。こんな事も有ろうかと黒装束覆面セットを初日に買って措いた。

 屋敷まで付けて行き2時間程待って夜に突入した。街の外だからか、嫌われ者の屋敷だからか周辺に人が全く居ない。レベルイーターとライフイーターのコンボで門番を殺し、堂々と玄関から入った。



「どうせ殺すなら女は俺達にくれねぇかな?」

「無理に決まってるだろ?奴隷達の元気がなくなったらジョアンナ様が楽しめなくなる」

「そうだぜ、逃げ惑う奴や命乞いする奴隷を殺すのが趣味なんだからな」

「ほう、それは面白い趣味だな?」


 馬鹿話をする用心棒達の後ろから声を掛け、瞬時にレベルイーターとライフイーターを発動させた。

 男達は身動き出来ず、声を出す力も奪われて倒れ込む。悔しげに俺を睨むが苦しそうだ。

 HPで言うなら死に掛けぐらいのダメージを受けた様な物だからな。


「さて、俺の趣味を教えてやろう。お前達の様なムカつく奴等をぶっ殺すのが趣味だ。俺は身動き出来ない様にしてから殺すし、命乞いも聞く耳持たん。馬鹿貴族以上の素敵な趣味だろう?」


 数秒後には男達の身体は斬り刻まれ、バラバラ死体が廊下を汚していた。

 掃除の必要は無い。全て燃やすからだ。男達の虚ろな目に見送られて次の獲物に忍び寄った。


 出会う者からレベルと生命力を奪って殺して行く。数十人殺してから人に遭わなくなった。

 使用人すら居なかった。女主人に殺されたのか、こんな屋敷で働きたくないからか知らんが。

 歩き回っていると、一際高そうな扉の中で魔力を感じ突入をしたら、ネグリジェを着た性悪女が居た。

 ケバい顔は根性曲がりな性格を表し、上がった口角は嗜虐性を感じさせる下品さだ。


「わたくしの屋敷に進入したからには、容赦しないわよ?魔法で手足を徐々に奪ってあげる。わたくしに遊んで貰えるなんて幸せな暗殺者ね?」


 俺に敵対するなら女でも殺す。


「不細工な性悪女と遊びたがる男がこの世の何処に居る?」


 鼻を鳴らして馬鹿にしてやると、女の顔から表情が抜けて能面の様な気持ち悪い顔になった。


「このわたくしに無礼な振舞いは赦しません!」

「それは俺の台詞だ!無礼な奴ほど礼儀に煩いぞ!」


 叫んで魔法を撃って来たので、マジックイーターで魔法を吸収する。

 荒れ狂う吹雪が俺の手前で消滅して行くのを驚愕の表情で見ている馬鹿女に、今度は俺が空間魔法で空間を繋げて剣を突き刺した。

 黒い穴を通って、剣が女の足を壁に縫い止めると吹雪が止まって、黒い穴から出た剣の切っ先に足を貫かれた馬鹿女が見えた。


「ぎゃあああああああ、痛い!!わたくしの身体に傷を付けるなんて、赦さない!!!」


 髪を振り乱し、ヨダレを垂らしながら馬鹿女が睨むが、気にしないで剣をグリグリ動かす。


「ぎゃあああああああああああああああ!!!!、イタイイタイイタイイタイイタイ!!!」


 剣をグリグリしながらレベルと魔力を奪ってから剣を抜くと、悲鳴を上げながら倒れて顔面を強打した。


「じゃあ、これまでの悪事の分、死ぬまで苦しめよ?」






 パタンと音を立てて部屋のドアを閉める。血の匂いがキツいから帰ったら風呂に入ろう。

 有る意味大人のお医者さんゴッコになったな!。学校でカエルの解剖したけど、良(よ)い子も悪い子も真似しちゃ駄目だぞ?


 よーし、粗方片付けたので金目の物を根こそぎ奪うか!!金、宝石、貴金属、マジックアイテム、美術品、調度品に至るまで奪い尽くしたので、地下牢に向かおう。

 まるで強盗だが、悪い奴からは奪っても良いと言う俺ルールが有るので問題無い。


 良い仕事だった。出来れば屋敷も売っ払って金にしたいけど、猟奇殺人のあった屋敷なんて大した金額にならないだろうしな。


 そんな事を計算しながら、奴隷達の所に向かった。可愛い女の子は居るかな?楽しみだな~。

 おっと、女の子達を怯えさせない様に、玄関までの死体を部屋に放り込んで措こう。

 タイトルが今一気に入らないのですが、タイトル詐欺にならない様なタイトルって無いですかね?

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