18話バスケ部のメロン先輩
ちょいちょい短編(九割貞操逆転)も投稿してるのでそっちもよろしくお願いします。
数日前から始めた部活見学、今日はバスケ部を見学するために体育館までやってきた。事前に先生から話が通っているので、扉を開けた瞬間全員が動きを止めてこっちを見る。
「どうも、見学に来た相藤優希です」
「「「キャー!」」」
なぜか体操服ではなくちゃんとしたユニフォームを着ているみんなが黄色い声を飛ばす中、緑色の髪を長く伸ばし特大のメロンを二つぶら下げた優しそうなお姉さんがこっちへ向かってきた。
彼女は少し離れた位置で止まると、丁寧に頭を下げながら挨拶を行った。
「初めまして、私は部長の園井萃香と言います。今日はよろしくお願いします」
「うお、でっか……」
目の前で大きく揺れたソレに反応すると、彼女はビクリと肩を震わせる。
「っ……ごめんなさい、不快ですよね。すぐに副部長と変わります……」
「いえいえ、そんなことないですよ先輩。僕は胸が大きくても気にしないので」
「ほ、本当ですか?」
顔を上げた彼女は不安そうに、それでいて僅かに期待したような瞳を僕に向ける。好感度稼ぎのため、そして胸を小さく見せる下着を着ける生徒を減らすため、僕は正直に答えた。
「本当ですよ。それだけ大きいと、逆に触ってみたいぐらいです」
「え?」
「「「ええええええ!?」」」
メロン……もとい萃香先輩とみんなの絶叫が学校中に響き渡った。
ーーーー
私は昔から胸が大きい女の子だった。それこそ、小学生の時から。
そのせいで男子にいじめられ……という事はなく(だって男子いないし)普通に友達もできて平穏な学校生活を送っていた。高校生になってからもそれは変わらない……はずだった。
三年生になってから数ヶ月経ったある日、とんでもない事が起きた。男子が編入してきたのである。しかも、全ての部活を見学するとかなんとか……そうなれば接触は免れない、なんせ私はバスケ部の部長なのだから。
大きい胸を好む男はいない、むしろ嫌悪される。そして、男に嫌われている女に味方する馬鹿もいない。友達は離れていき、印象を良くするために徹底的に私を排除しようとするだろう……要するに、いじめが始まる。
しかし私に逆らう権利はない。男子公認のいじめ、それに逆らえば罰せられるのは私の方なのだから。一人の女の不幸で男が笑ってくれるなら、それはとても素晴らしい事だと思う……当事者でなければ。
「はぁぁぁ……」
憂鬱な私は今日も深くため息を吐きながら、一日でも遅く来てほしいと思いながら身体を動かしていた。
そして遂に、その時が来た。こんなにカッコいい男子に今から拒絶されないといけないなんて、いったい私が前世でどんな罪を犯したというのか。
私は泣きたい気持ちを押し殺しながら、笑顔で愛想よく挨拶を行った。
「初めまして、私は部長の園井萃香と言います。今日はよろしくお願いします」
そう言って頭を下げると「うお、でっか……」という声が頭上から聞こえた。分かっていた事だ、笑顔で、笑顔で……やっぱり無理だった。
私は泣きそうになりながらも、なんとか言葉を絞り出す。
「っ……ごめんなさい、不快ですよね。すぐに副部長と変わります……」
あの子は私と違って大きくないから……でも、彼は優しく笑って「いえいえ、そんなことないですよ先輩。僕は胸が大きくても気にしないので」と言った……聞き間違いだろうか。
「ほ、本当ですか?」
思わず聞き返してしまった。淡い期待、あるはずがない……それでも、私は……。
「本当ですよ。それだけ大きいと逆に触ってみたいぐらいです」
「え?」
「「「ええええええ!?」」」
何を言われたのか分からなかった。……数秒後、理解が追いついた私と体育館にいた全員の絶叫が学校中に響き渡った。
そして私は調子に乗った。
「じゃ、じゃあ触ってみる? なんて……」
「いいんですか?」
「も、もちろん!」
私が両手を後ろで組み胸を強調するように身体を少し逸らすと、彼は両手を使って横から挟んだり下から支えるように持ち上げたりする。
その表情が本当に嬉しそうで、心から私を受け入れてくれたんだと理解できて身体がどんどん火照り始める、こんな状況で我慢できる訳がない。
「お~、結構重いですね」
「うん……あの、相藤くん……」
「ダメですよ先輩。だから――」
彼はそこで言葉を区切ると、一瞬だけ顔を近づけてきて「また後で触らせてくださいね」と私の耳元でそう囁いた。
「部長だけずる~い」
「わたしも結構大きいよ? ほら」
「それくらいは普通にいるから」
「ガーン!」
「……もう、部長を〇すしか」
「やめてね? 部活頑張ったら握手してあげるから」
「マジで!?」
「おら一年共、さっさと準備しろ!」
「……は~い」
「みんなー、準備頑張ってー」
「「「はい!」」」
男子の応援でやる気を出した一年が試合の準備を整えている間、副部長が部長の肩を掴んで揺らし何処かへ旅立っていた彼女の意識を現実へと帰還させる。
「ほら部長、戻ってきて!」
「はっ! ここは……」
「試合するよ!」
「は、はい!」
気を取り直して、試合を始まると全員が彼にいいところを見せようと鬼気迫りながら点を取り合っていく。
そして私のターン、ディフェンスを抜いた勢いのままにゴールに向かって大きくジャンプした。
「はあっ!」
「あれは!」
「知っているのか先輩!」
「あまりに暴力的に揺れるからかつて自ら封印した、伝説のダンクシュート!」
――ガゴン!
「赤チーム二点!」
「萃香先輩凄~い」
「えへへ、それほどでも」
久しぶりだったから出来るかは分からなかったけど、カッコつけてダンクシュートを決めたら彼に褒めてもらえた……なんか余計な解説されてたけど。
蕩けた脳でみんなと汗だくになりながら頑張ったり褒められたり……そんな感じで、今日の部活は終了した。
「お疲れ様でした!」
「「「お疲れ様でしたー」」」
「じゃーねー、相藤くん」
「また来てねー!」
「帰りたくね~」
「分かるー」
後ろ髪を引かれながら更衣室へ向かう部員たちを見送って後片付けを始めると、なぜか帰らない相藤くんが私をジッと見つめてくる。
「相藤くんも帰らないと、暗くなったら危ないよ?」
「うん」
ボールを籠にしまいながら帰るように促すが相藤くんは帰らない。
そんな相藤くんを不思議に思いながらボールの入った籠を倉庫に片付けると、後ろに着いてきた相藤くんが積まれたマットの縁に座って正面から私の顔を見る。
「あの、相藤くん?」
「……もしかして、忘れてる?」
「え? 何を?」
「ウソでしょ?」
「……あっ」
私は思い出した。部活が始まってすぐに胸を触られたことを、耳元で「また後で触らせてくださいね」と言われたことを。その瞬間、全身が熱くなって彼の顔をまともに見れなくなる。
「あの……その……」
「座ります?」
「……はい」
そう言って、膝をポンポンと叩く彼の提案を拒否できる訳もなく……私がほんの少し逡巡した後、意を決して彼の膝にお尻を乗せるとお腹に手を回され抱きしめられる。
本来であれば女の私がリードしなければいけない場面。しかしガチガチに緊張している私にそんな余裕はなく、大人しく胸を揉まれたり背中に感じる硬い感触を楽しむので精一杯だった。
最初の時とは違う荒々しい指の動きが私を刺激し、変な声が出てしまいそうになるが女の声なんて誰得なもの聞かせるわけにはいかないので両手で口を押さえて何とか我慢する。
「ねえ、直接触りたいな」
「はい……んっ……どう、でしょうか……」
「柔らかくて、凄く気持ちいいよ。萃香先輩」
「嬉しいです……あの、もっと……」
「言われなくても」
肌で感じる彼の手は、私に未知の快感を与え続けた。指の動きが激しくなり、それに比例して私の喉から甘い声が漏れ始める。そして……私はついに、限界を迎えた。
据え膳食わぬは女の恥。ほんの少し冷静になった私は、お尻の下で重く硬くなっているソレに気付き……瞬間、彼を押し倒していた。
「優希くん、私……」
「いいですよ。萃香先輩の、やりたいように……」
丸 圓 西瓜
↓
園井 萃香 (そのい すいか)
バスケ部の優しい先輩部長。
でかい胸がコンプレックスだった。最近は間接揉み目当てで友達にもよく揉まれている。




