表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/111

自慢

 にんげんが犬に乗って森を進んでいると、不思議なものがありました。

それは、犬が森を歩く時、木と木の間に白い綱のようなものが渡してあり、不思議な形を造っているそれを犬は避けて通るのです。

にんげんが犬にあの白いのに触れてみたい、というと犬は、「あれは獅子蜘蛛の兄の獲物を捕らえるための巣だ。不用意に触れば俺達兄弟でも、久しぶりに食べられる動物と間違えられてがぶりと噛まれるぞ。」と言いました。

 にんげんは、「噛み付く相手がわからないくらい急がないと獅子蜘蛛の兄は動物捕まえられないの?」と聞きました。

犬は、「獅子蜘蛛の兄はそんなに脚が早くないからな。あの白いのはべとべとで、俺達兄弟でも用意には剥がせないくっつきっぷりなんだ。それに普通の動物が掴まればまぁひとたまりも無いが、あの白いのに動物が突っ込む事も稀だからな。獅子蜘蛛の兄も自然と急ぎがちになるのさ。」と答えました。

 それを聞いてにんげんは「獅子蜘蛛の兄は大変なんだねぇ。犬はさっと行ってさっと獲っちゃうのに」と言ったならば、犬は少し自慢げに「まぁ俺はお母さんに脚が早く生んでもらったからな。この森で俺から逃げられる動物はいないよ。」と弾んだ声で返しました。

 にんげんは早駆けに出掛ける時の犬がまるで強く吹く風のように速いのを見ていたので、簡単に納得しました。

にんげんから見ればイノシシもオオカミも速いですが、犬はそれ以上に速いのです。

 そんなわけでにんげんは犬を改めて凄いなぁと思いましたが、単純に速さで言えば梟の兄や鯱の姉の方が犬より凄かったりするのですが、それはまぁ犬のにんげんに対する威厳のために秘密、という事にしておきましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ