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真っ赤なネックレス

 ある日一人でにんげんが石で木に印をつけながら歩いていると、ヒゲをぴくぴくさせながら、黄色い梨のような果物と赤い海ブドウの様な果物、どちらを取るか悩んでいる様子の猫の兄と出会いました。

にんげんが「猫の兄、どうしたの?」と聞くと猫の兄は、「やぁにんげん。実はお洒落をどうするか悩んでいてね…黄色で華やかにいくか、赤で情熱的に行くか…君も花で身を飾るのなら多少解るんじゃないかな。どちらがいいかね。」と言いました。

 華やかとか情熱的とかはいまいちわかりませんでしたが、「赤いの!長いから猫の兄の首に巻けそう!」と直感で答えました。

 そういわれると猫は、「うむ、じゃあそうしようか。」と言って赤い果物をくるりと首に巻きつけました。

そして、「似合うかね?」と胸を張って両前脚を腰に当ててポーズをとる猫。

にんげんが「うん、茶色い毛の中でつやつやの赤が光ってね、綺麗。」と言うと、猫は「そうかそうか、それじゃあご褒美を上げよう。ちょっと頭を私の手の届く所まで下げたまえ。」と言いました。

にんげんが言われたとおりにすると、「私が撫でる相手なんてそういないんだから、光栄に思いたまえよ。」といってにんげんの頭を撫でました。

 にんげんは、いつも猫は難しい事をいうなぁ、と思いながら頭を撫で回すぷにぷにの肉球の感触を味わいました。

そしてその後、二足歩行なのに猫の脚なのでよちよちとした歩き方の猫の後を付いて、ゆっくりゆっくり二人で森を歩いて、犬が来るまで過ごしましたとさ。

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