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多分

 ある日の昼下がり。

いつものように寝そべった犬のお腹にもたれかかりながらにんげんは聞きました。

「ねえ、犬は私のこと好き?」と。

犬は、「多分好きだな。」と答えました。

 これににんげんは不満顔です。

「えー、多分なの?」というと、犬は、「ああ多分だな。」と言います。

そして、「そっかー。多分かー。」といいながらにんげんはぽすんと犬の腹毛に顔を埋めます。

そんなにんげんに犬は、「多分でもいいじゃないか、好きなんだから。」と言いました。

にんげんは犬のその言葉に、「そっか、多分でも好きなんだ、嫌いじゃないんだね。」というと。

そのまま犬のお腹に顔を押し付けて寝てしまいました。

犬も寝ました。

多分、これが幸せな時間。

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