彩綾の章 「お泊まり女子会3〜お風呂にて〜」
※無駄にエロい部分があります。
『彩綾。世界中の「綺麗」っていう言葉…お前にやるよ(キリッ)』(←脳内補完されています)
だってよぉぉぉ!(机バンバン)
ちょっとおぉぉぉ!どうしようぉぉぉぉぉ?聞いた?ねぇ聞いた!?雪平ったら私のこと綺麗だって!綺麗っていう言葉は私のためにあるんだって!(←言ってません)
でもね、私にはタケルがいるの。ごめんね雪平…。
ん?…あ!あいつそういえば好きな人いるじゃん!なんだ。心配して損した!
雪平が帰った後もしばらくミシィで女子トークに花を咲かせる。化粧の話や服の話、ダイエットの話や音楽の話。いくら話しても話が尽きない。
「そろそろ帰ろうか」
気が付くと時刻はすでに17:00を回っていた。
結局、変身した私たちの姿を見せることができたのは雪平だけかぁ。もっとたくさんの人に見せたかったなぁ。
全部ぶっかけピザは15%オフになっても6000円とバカみたいに高かった。1人1500円。晩御飯に1500円!高っ!なのに究極のジャンクフード笑
「ナニコレ?全部食べれるのぉ?」
私も初めて見る実物のぶっかけピザはアメリカンのファットなデブでも食べきれないんじゃないかというほどデカかった。正直4人で食べきれるかは微妙だ。それでも中学女子の食欲は男子にだって負けてはいないのだった。1時間ほどでほぼ半分を完食した。まだ食べることはできる。けど、違うの食べたい!味に飽きちゃった。
「残ったのはお夜食にしましょうか」
バカ言え乃蒼!こんなオイリーな夜食確実にファットなデブまっしぐらだ。
「明日の朝ごはんでもいいしね」
うぉ〜、マジかぁ…。正直もうピザは3ヶ月食べたくない。
「いや、それにしても食べたねぇ」
阿子さんがリビングのソファに転がる。
「阿子、牛になるよ?」
「うっさい!あ〜もう何もしたくない。あ!今のうちに2人でお風呂入っておいでよ。私達は後で入るから」
「え?じゃあ私達が後に入りますよ」
「だ〜か〜ら〜、動きたくないのよ、今。このまま牛になりたいの。さ、入っといで」
私と乃蒼は顔を見合わせ
「どうする?」
「せっかくだし入っちゃおっか?」
結局私達は先輩2人を差し置いて先にお風呂を頂くことになった。荷物が置いてある阿子さんの部屋でカバンから下着やタオルを用意していると、
ふぃーおっ
と、私の携帯が鳴った。誰だよこんな時に。
「あ、秋からだ」
バタバタバタと地響きを鳴らして桜子さんと阿子さんが部屋に入ってきた。
「で、誰なの?誰が綺麗だって言ってんの秋は!」
なんでそんなに必死なんすか?笑
「ちょっと待ってくださいよ…えっと…あ、いま家に帰る途中だから着いたらまたメールするって」
持ち歩いてたなら見なさいよね携帯!なんのために携帯してんのよ!
『私たちもこれからお風呂だからちょうど良かった。あとでまた連絡して。それから、ちゃんと誰か決めておきなよ?』
そう返信して携帯をテーブルの上に置いた。
「さ、入ろ乃蒼」
「なんか…ちょっと恥ずかしいな…」
乃蒼が顔を真っ赤にしている。
「何言ってんの、女同士でしょ?」
「うん。そうなんだけど…。女の子同士でも恥ずかしいのに彩綾はよく秋と一緒に入れたね」
・・・・・なんで今それを言った!
「あぁそうだった。彩綾は秋とお風呂入ってたんだっけか」
「その辺あとでじっくり聞かせてもらおっかな」
ほらぁ、こうなるじゃん!
「私もどうやったら同級生とお風呂入れるのか気になるから教えてね彩綾」
対人スキル発展途上のくせに高度な圧力をかけてくる。
「だめ!私と秋だけのひ、み、つ」
ホントはタケルも知ってるけどね笑。
乃蒼のおっぱいが…綺麗だ!
「乃蒼!ねぇ乃蒼!これは…色、艶、大きさ、張り、形、どれも満点じゃない!!!」
「ちょっと彩綾、触っちゃダメっ!」
凄いっ!ここでは色々詳しく書けないけど、なんかこう…見本のようなおっぱいだ!
「彩綾だって胸あるじゃん!」
それでも正直あんたのそれには敵わないよ。
「峰不二子に匹敵するよ」
「私88.8もないよ?」
「だとしてもだよ。乃蒼の裸を初めてみる男の人は誰なんだろうね?その男の人は幸せ者だ」
「な…何言ってんの彩綾!えっち!」
乃蒼が後ろを向いてしまった。
「背中洗ってあげる〜」
乃蒼の背中も綺麗だ。すべすべのツヤツヤ。
「ねぇ乃蒼…」
洗いながら声をかける。
「なに?またえっちな話?」
うん、まぁそんなとこかな?
「私ね、今までそこそこ女子とも仲良くしてきたんだよ。タケルや秋だけじゃなくて」
乃蒼が首だけこっちを向いた。けどすぐ前を向く。
「去年もね、女の子4人でずっと一緒にいたんだよ?ご飯の時も班を作る時も」
「うん、覚えてるよ。人魚姫とシンデレラと赤ずきんの格好した人達でしょ?」
そう。マドカとアケミとミキ。
「うん。あの子達とも結構仲良かったんだけどねぇ。けど、一緒にお風呂に入るなんてことは一回もなかったなぁ」
「私も親以外で一緒に入ったことないよ」
パシャーンと乃蒼の背中にお湯をかける。
「入ろう」
「うん」
浴槽の温度は適温より少しだけ熱い。けど我慢できないほどではない。2人で入るとさすがに狭い。お湯がもったいないほどザバーっと溢れ出た。私はそれをみるのが昔から好きだった。
「裸の付き合いっていう言葉があるけど、なんか今日でわかった気がする。マドカ達とも友達だけど、やっぱ乃蒼とは違う。比べたりするものじゃないんだろうけど、こうやって裸を乃蒼に見せて、あんたは私にとって特別なんだって今すごく実感してるよ」
家族以外で私の裸を全部見たのはあんたが初めてだ。
「私もだよ。彩綾が言ってることは凄いわかる。裸見られて、前より距離が近付いた気がする」
可愛いなぁ。ちゅ〜したいくらいに、乃蒼が可愛い。
「ねぇ〜ねぇ〜、開けてもいい?」
ドア越しに桜子さんが声をかけた。は〜いと返事をするとドアが開き、桜さんが半透明のオレンジ色したボトルを手に持っていた。
「メイク落とし渡すの忘れてた〜。これで化粧落としてから顔洗ってね」
普通の洗顔フォームで落ちるのかと思ってた。化粧の道はなかなか険しい。
「ね〜彩綾〜!電話鳴ってるよ〜!」
リビングの方から阿子さんの叫ぶ声。あ、タケルとの電話の時間かも?女子会なんだから空気読んでよねタケル!
「ど〜する〜?」
と言いながら阿子さんが私の携帯を持ってお風呂の前まで来た。
「あ、秋だ」
あんにゃろ〜。早いよ!
「あ、これテレビ電話だ!もしも〜し秋ぃ、阿子だよ」
なんで出んのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
私お風呂に入ってますってぇぇぇ!!!!!
んでお風呂のドア開いてるんですけどぉぉぉぉ!!!!!
「うん、ちょっと待ってね。彩綾〜、秋からぁ」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!阿子さん、こっち向けちゃダメぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
私と乃蒼はザブンと湯船に深く浸かる。桜子さんもお風呂の前で両手を広げ隠してくれた。
「秋、2人とも今お風呂に入ってるの」
『そうみたいっすね』
「ちょっと秋!あんたまさか見たの?見えたの?ねぇ見えた?私の裸、見たのかって聞いてんだよ!答えろゲスの極み!だから阿子さん、携帯こっち向けないで下さい!怒りますよ」
『お前もう怒ってんじゃん笑』
「うるさい!早く答えなさいよ!見たの?見なかったの?」
『またあとで掛け直すよ』
「ちょっと待てゴラァ!答えろ!ちゃんと答えてからって切…だから阿子さん!こっち向けないでって言ってるでしょ!」
『阿子さ〜ん、そのカメラにかかってる指、ずらして下さい』
「だめ〜笑」
よく見ると阿子さんの指はカメラを塞いでいた。
「良かったぁぁぁ」
全身力が抜ける。
「ねぇ桜、やっぱり私たちも入ろう」
阿子さんはそう言って携帯のボリュームを上げカメラを下にして起き、そして豪快に脱ぎ出した笑。
「あれ?そのブラ可愛いねぇ?」
「いいでしょ〜笑」
「フリフリなのに大人っぽい」
「どう彩綾!これが大人のブラよ」
「ほんと、大人かわいいってやつですね」
「ほれ、見てないであんたも脱いだ脱いだ」
「桜子さん、くびれヤバい」
「桜の本当に凄いのは………」
「ちょっと〜、また勝手にブラ外すぅ」
「ピンクのブラを外しても、またピンクなのよ!」
「阿子だってピンクじゃんよぉ」
「わ〜、桜さんのおっぱい可愛い〜」
「人ばっか脱がさないで自分も脱ぎなさいよ!」
「脱ぐわよ!私だって桜に負けないくらいなかなかなんだからねっ!」
「阿子さん!おっきい!服着てる時と違う!」
「でしょ〜。なかなかでしょ?」
「阿子、全裸でカッコつけないでよ。マヌケに見えるよ?」
「あんたも早くパンツ脱ぎなさいっ」
「だから脱がそうとしないでってば!自分で脱ぐから。あ〜もう…恥ずかしいなぁ。あんま見ないでよぉ」
「どうよ秋?羨ましいでしょ〜?み〜んな今、ハダカなんだよ〜。上も下も、もう全部見えちゃってるよ〜」
阿子さんがすっかり忘れていた秋に声をかける。
『…………………………』
「あれ?さすがに切っちゃったかな?」
『切ってないですよ』
「あ、いたいた。なんで黙ってんの?」
『いま一生懸命考えてたんですよ』
「なにを?」
『どうにかこの会話を録音できないかって!その録音したのをどうにか着信音にできないかなって!』
「秋も一緒に入る?」
『い……いぎだいっ!』
「魂だけおいでよ」
『一度死ねと?』
「今の率直な感想は?」
『やっぱり野島さん達に殺されてでもお泊まり会に行けば良かったと激しく後悔しています。そろそろ本当に萌え死にそうなんで切りますね』
「ちょっと待って!誰が1番綺麗だったかだけ答えてから切ってよ!」
桜子さんといい阿子さんといい、秋に綺麗と言われたいんだな。もしかして、秋のこと可愛い後輩ってだけじゃなく、男の子としても見てるのかな?秋に綺麗って、可愛いって言われたい気持ちは私にもわかる。
『みんな綺麗でしたよ』
「それはズルいよ〜。だめっ!」
今一度確認しておくと秋以外みんな素っ裸。なんだこの光景は笑。
『1番なんて決めれないですよ。阿子さんは普段から大人なのに化粧したらいつもより綺麗だし、桜さんも元から可愛いのにそれより何倍も可愛くなってるし。彩綾だって1番見慣れてるはずなのに思わず綺麗だなって思ったし、乃蒼も化粧のイメージがなかったのにいつもの乃蒼より大人びててドキドキしたし。やっぱり1番なんて無理です。4人に別々で会ったら好きになるかもしれないですよ?笑』
「私でも?」
『彩綾か?あぁ、お前でも。びっくりしたぞ綺麗で』
「私は?彼氏がいても好きになる?」
『好きになるのに彼氏がいるとか関係ないみたいですよ?雪平も高橋真夏も言ってました。桜さんを好きになったら俺は誰からだって奪いにいきます』
「タカとも戦える?」
『そりゃあもちろん。勝てるか勝てないかは別にして、俺は誰とでもやりあいますよ』
「私は?ねぇ秋、私は?」
『あぁ。お前も綺麗だったよ乃蒼。お前も早く好きな人ができたらいいな。お前になら、きっと誰でも恋に落ちるよ』
このお風呂場にいた4人全員が恍惚の表情を浮かべていた。全裸で。
この中で彼氏がいないのは乃蒼だけだ。他はみんな好きな人がいる。なのにあんたって人はその人達までもこんな表情にしちゃうのね。なのにどうしてあんたは彼女がいないのかしら?なんでモテないの?
「なんだろう?なんかこう、今幸せな感じだよ」
「わかる〜。私も今かなり幸せ〜」
阿子さんと桜子さんの言うように、私の心は今とても幸せを感じている。女のとしての欲望が満たされたぁ!っていうような、そんな感じ。潤う、心が潤っている。明日も頑張れる。秋は私達の栄養ドリンクか何かなのだろう。
「秋、ごめんね。困らせちゃったよね?」
乃蒼が携帯に向かって謝った。
『バ〜カ。可愛いは正義だ。可愛い奴は何やっても許されるんだよ』
その可愛いに私は含まれているんだよね?
「ねぇ秋。褒めてくれたお礼に私の秘密教えてあげるよ」
何やっても許されるんだよね?例えば秘密の告白とか。
『俺が知らないお前の秘密なんてあんのかよ笑』
いつか教えたかった秘密。けど面と向かって言うのは恥ずかしい。でも今はすごく気分がいいから教えたい。今この幸せなタイミングで。
「私の初恋の相手は、あんただよ」
思った通り乃蒼も阿子さんも桜子さんも一斉に私を見て「ひゅーひゅー」と囃し立てた。
『だから、俺の知らないお前の秘密なんてねぇよ』
なん…ですって!うそ?ウソでしょ?
「知ってたの?だって…そんな素ぶり全然なかったじゃん!」
『お前が秘密にしたいことをなんで俺が知ってますって態度に出せんだよ』
はぁ?なにコイツ。カッコいいんですけど?
「なんだぁ。とっておきの秘密だったのに…」
『残念だったな。俺はお前のこと何でも知ってんだよ』
はぁ?なにコイツ。すげぇカッコいいんですけど?
『あ、でもタケルのこと好きなのは気付かなかったな。悪かったな。お前らに気ぃ遣わせて』
「ねぇなんでアンタは彼女いないの?顔だって、性格だって、成績だってソコソコなのに」
不思議でたまらない。
「ソコソコしかねぇからいねぇんだろうが笑」
褒めたつもりだった。言葉選びを失敗した。
「ねぇ秋、1人女の子紹介してあげようか?」
えっ!桜子さんそんな人がいるとですか!
「私もその人紹介できるけど?」
阿子さんまで?誰?誰なの?
「やったじゃん秋!紹介してもらいなよ」
『う〜ん、いや。せっかくですけど遠慮しときます』
こんのっ、チキン野郎!
「ねぇ、もしかして私に気を遣ってんじゃないよね?」
乃蒼?なしたの急に。
『まぁ…お前の事も考えなくもない、よ。』
「やっぱり。そんなの気にしないでよ。私も頑張って秋の彼女さんと仲良くなってみせるよ」
ああそっか。野島阿子さん。羽生桜子さん。タケサヤ。そして秋カノ。上手くいくかは置いといて雪平は好きな人がいる。けど秋に彼女が出来たら乃蒼は1人だ。
『けどそれだけじゃないんだ。やっぱ初恋は自分で見つけたいじゃん?笑』
誰にとっても初恋は少し特別なものだ。私の秋、タケルの花さん、それがあって今の私達がいる。
「そっかぁ残念。けど意外ともうすでに出会ってる人とこれから恋に落ちるかもしれないかもよ?」
阿子さんの意味深発言。
え?それってもしかして………私なの?ダメだょぉ、だってぇ私にはタケルがいるしぃ。そりゃ私は雪平の言う通り世界の綺麗を独り占めだよ?けどそんな、ダメだよぉ、私困っちゃうよ。あ!でも勘違いしないでね?別に秋が嫌って言ってる訳じゃないからね?幼馴染だけどやっぱアンタは私の初恋の相手だしぃ、一緒にお風呂も入ったしぃ、私のことなんでもわかっててくれる人だけどぉ、けど私は
「彩綾、1人でブツブツなに言ってるの?」
「ひゃ!声出ちゃってた?」
「うん。聞き取れなかったのが残念」
危ねぇ危ねぇ。恥部を晒すとこだった。
あ、もう恥部は晒してた。
『出会ってるのに気付かないって、鈍いんでしょうかね?俺』
「そんなことないよ。たぶん秋は慎重なんだと思う。だからきっと初恋を大切にできるはず。けど初恋と同じくらい初恋の相手を大切にしてあげてね」
初恋はその相手よりも自分の初恋というものに溺れがちだ。だからきっと初恋のほとんどは叶わぬ恋なのかもしれない。
「秋、今の桜子さんの言葉はとっても大事だよ。初恋経験者がいうんだなら間違いない」
もし私が自分の恋に溺れることなく必死にあんたにしがみついていたら、私の隣はあんただったのかな?あんたは私のことを好きになってくれたのかな?わかんないや。私の初恋は叶うことなく終わりの鐘を鳴らしてしまった。
だけど私はアンタにその恋が芽生えた時には私は全力で応援するよ。私が叶えられなかった分もアンタが叶えてくれるように。
『わかった。肝に命じておくよ。それじゃ、長電話になっちゃったけどそろそろ切るね。4人とも風邪ひかないでね』
「ひいたらお見舞いに来てくれる?」
『はい。羽生さんに殺されないなら新刊数冊買って行きますよ』
「私またミシィ」
『お前いつもミシィだな笑。わかったよ』
「じゃあ私はおかゆ作って〜」
『阿子さんに七尾家の朝食定番メニューご馳走しますね』
「私は熱下がるまでおでこに手置いててよ」
ざわ…ざわ…
「阿子隊長!彩綾二等兵が1人で秋ポイントを荒稼ぎしている現状であります」
桜子さん、10ポイントで何が貰えるんですか?
「山田く〜ん、彩綾から秋ポイント3つ持ってって〜」
どうやらそのポイント増減の影響力に秋は関係ないようだ。
『お前入院した時のな!懐かしいなぁ。小5だったっけ?笑』
「阿子隊長!なにやら病室で人目を盗んでのチャイチャイだったようであります」
「山田く〜ん、彩綾から秋ポイント6つ持ってって〜」
えぇ!私9つも持ってたの???
「惜しかったね彩綾。もうちょっとで秋貰えたのに」
早く言ってよ乃蒼!私あと1ポイントで秋貰えるところだったのにぃ!
『んじゃそろそろ寝ますね。おやすみなさい。またね〜』
「「「「おやすみ〜」」」」
ププッといって電話が切れた。
いい奴だなぁ。いや、いい男だなあ。癒し系だよな。
「彩綾、おでこに手ピターってされてたの?」
乃蒼がじっとみてる。
「あ…う、ん。昔の話だよ?」
「ドキドキした?」
そりゃするよ。タケルを好きになったあとだったけど、それでもドキドキするよね。
「うん…した///」
「いいなぁ」
目が輝いている。
「乃蒼もしてもらいなよ。好きになった人に」
知らぬ間に阿子さんが体を洗っている。
「そしたら風邪ひいても少しは楽しみができるね」
知らぬ間に桜子さんが髪を洗っていた。
私達はきゃっきゃうふふと騒ぎながら4人でお風呂に入った。可愛い先輩と裸の付き合い。さっき以上に仲良くなれた気がした。けど、それでも桜子さんの傷に触れることは出来なかった。綺麗なピンク色に小ぶりだけど形の良いおっぱい。そのふたつのおっぱいの真ん中にある薄っすらと残る一本の線。阿子さんはこの傷口について触れることができるのだろうか?いや、きっとこの2人ならば乗り越えているはずだ。けど私はいくら桜子さんと一緒にお風呂に入ったとはいえ、そこまで踏み込んでいくほど自惚れることは出来ない。けど乃蒼、あんたとなら、いつかこれくらいデリケートな部分にも私は突っ込んでいくからね。遠慮なくガンガンぶっ込んでいくから。私はね、乃蒼。この2人のようにあんたとそんな仲を築いていきたいと思っているよ。




