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4.

 時雨に会い、こんなことを言われた。

「学園に行ってみないか?」

 と。

 確かに完全にやることを無くした身としてはとてもうれしいことだった。

 時雨は勇者召喚され1ヶ月。テンプレ通り、神崎と覚醒の義を行い見事にチートを手に入れたが、間抜けなふりをして颯爽と城から出て行ったそうだ。それから金を稼ぐためにギルドに登録してアッとゆう間に2週間で帝の称号を手に入れた。ちなみにSSSの中から特に優秀とされる9人に与えられる称号だ。

 時雨にピッタリな漆帝だそうだ。それでもかなり手を抜いたという。やっぱりチートはチートだと思った。

 私も人もことを言えず軽いチートもちなんだけどな。

 ともあれ、そのギルド長にまだ16の餓鬼は学校へ通わんといかないから学校へ行けとのことだ。

 取りあえずそのことをギルド長伝えれば少しだけでもこの時期でも融通が利くという。

 お言葉に甘えてギルドに向かった。




 ギルド『鋼ノ籠手』何故か日本語で、と言うか私の友人がギルドを開くのになんかいいのがねえか?とか言い出して拳で戦っていた奴に適当に書いてやった。

 それを本気で嬉しがるのだから申し訳ない気持ちにもなった。

 私が前に所属していたギルドは帝国承認ギルド『レックス』とか言うギルドにいた。意味と言えば「法と基準」復讐をするためには合法でできるギルドだったのでそこにいた。法と基準だけに汚れた仕事は多かった。それも一応休業って形でやめてる。その気になったらいつでも戻っていいそうだ。

 ギルドと言うのはどこのギルドでも多重で登録することができることになっている。細かいことを聞かれても如月葵としていた時はなかった制度なので分からない。

「失礼します」

 受付嬢に話を通してもらいギルド長の部屋。

「おお、漆帝じゃないか。話と言うのはなんだ?」

 目に入ってくるのはよぼよぼのじいさん。

 時雨の話だと今年で記念すべき445歳だそうだ。

 んまぁ、知り合いだ。

「ああ、爺さん。俺にこの前学校へ通えって言ったよな」

「そうじゃな。お前さんの歳だと学園に通わんとこの国の法律で決まっておる」

「俺が学園に通うのは構わねえんだが、こいつも一緒に頼んでもいいか?」

 と言ってローブ姿の私の背中をたたく。

 ちょっと脅かしてやろう。

 変装魔法で服装から何から変えてこいつに一番最初に会った服装、学ランなり、その頃の見た目に変身する。

「そいつは誰なんじゃ?」

「ああ、こいつは俺の前の世界の親友だ」

「ほほう、あの勇者とは友達とは言ってなかったボッチがのう」

「ほれ自己紹介しろ」

 ここからが本番か。

 声の調節、たしかこいつに行った印象が残ってそうな言葉。あれか。

 ああ、あれだ。

「変態爺さん、今日も女のケツ視姦してんのか?」

「……ほへ?」

「おいおい、300年ぶりにあったと思えばまるで変わってねえじゃねえか、モルゴン」

 そう言ってローブを取ってバカにしてやる。

「不肖、如月葵怨念が残ってたのでこの世に再び舞い戻ってきたぜ」

「ほ、ほほっほほおほほほほほ本当に葵なのか!?」

「はぁ、とうとう頭がダメになったのか?コーバルさんもあの世で泣いてるじゃねえか?」

「我友、葵よ~」

「キメエ」

 身長190センチ大の巨人がタックルしてきたので自分で作った魔道具の細剣で叩き落とす。

「まさしく、我友……如月葵と御見受けした」

「相変わらず変態だな、モルゴン。一応まったく同じ姿でこの世界に居る訳じゃねえからちょっと変身魔法を使わせてもらった」

「なんと、それは誠か。お主のことだどうせ女にでもなってしまったんだろう」

 無言で勇者の聖剣を首元に当てる。

 こいつは本当に昔から変なところで感がいい。

「へ、もしかして本当なのか?そりゃもう笑もんj―――んじゃこりゃぁぁぁ!?」

 幻影魔法の進化形の変化魔法で変態爺を女にしてやった。

 効果は3分。変身するのはその人本来のもしも女に生まれたとしたらの姿だ。

 それで見事な身長170センチほどの美人がいるのだが、服がダボダボで逆にエロい。

「これが笑もんっていうんだよ爺さん、いやお姉さん」

「…なんなんだ葵、これは。爺さんじゃなければいい人だと一瞬思ってしまうのだが」

「儂の体に何をした!さっさともど………さなくていいや。若いもんの体を満喫してやるわい」

 やっぱり変態は女になっても変態だった。

 2分間が立ち、

「ふー満足じゃわい。で、なんでこんなご褒美を儂くれれたんじゃ?」

「…葵、俺この人威厳のあるカッコいい爺さんだと今まで思ってた」

「残念ながら変態だ。ま、しいて言えば爺さんの威厳を消して野郎と思ってな」

 帝国のとある奴が発明した。

 『きゃるるるん♪写っちゃえ』で決定的瞬間を残してやった。

 簡単に言えば初期のビデオカメラだ。

「ちょ、今まで頑張って威厳を保って変態性を隠してたのに!なんて奴だ我友よ!」

「ばら撒かれたくなければ少し融通してくれ」

「オッケーじゃ、いいからそれだけはやめたげてぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 久々に会ったバカから入学の権利をもぎ取った。

久々の更新でテンションがくるってます。

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