第二十一話 入学式だ!学園に向かうぞっ!
今後、序章は書き直すやも。
大まかな流れは変えずに訓練所→ダンジョンで書き直すかもしれません。変わっててもどうぞ許して。
おっすオラ独葉巳!今をときめく16歳の男の子だ!
春もうららで太陽サンサン!桜も満開!新しい学生服はパリっとしていてなんだか初々しい気持ちだ!いやぁ実に入学式日和だなぁ…。
「この怪我さえ無ければだけど…」
「シャー!」「さー!」
ヘビくんたちが頬擦りして慰めてくれる。かわいい(かわいい)。結局、あれから俺が退院できたのは入学式前日のことだった。
なんとか体力は持ち直したが、残念ながら怪我だけはそう早くは治らない。姿見を見ると、そこに映るのは湿布に包帯、ガーゼに絆創膏に包まれた俺が映る。その姿はまるで新種のミイラ男。だが、そんな状態でも俺は変わらずカッコいい…。
「これはこれで悪くないな…」
「どっくーん?もう行かないとだよー」
「おっとぉ!落ち葉ちゃんまーた窓から入って来て!」
『浸ッテイタナ。ナルシストノ独葉巳』
不意に窓から侵入者。もとい幼馴染の落ち葉ちゃんと彼女のスキル『花ン華ん陀羅』こと陀羅ちゃんだ。
ま、待てよ…?いつもと何かが違うぞ?こ、これは…!お、落ち葉ちゃんの初制服姿だ!
「よっ!制服似合ってる!
可愛いね落ち葉ちゃん!」
「へっへっへ!そうでしょうそうでしょう!もっと褒めるといいともさ!」
「かわいいかわいい!世界一!」「シャー!」「ちー!」
「わっはっはっはー!もっとだもっとー!」
『茶番ダ茶番。サッサト行クゾ』
…
……
………
「うおーなかなかに混んでるねぇ」
「こっちの日本でも満員電車はそのまんまなんだなぁ…」
「何か言ったどっくん?」
「いんや、なんにも」
俺と落ち葉ちゃんは電車通学だ。朝は通勤通学の人たちで駅はごった返してる。不思議な力のある世界なんだから、この辺ももっと良い感じにならなかったのかしら。
ぎゅうぎゅう鮨詰めの電車にぎゅぎゅっと押し込まれ、ガタンゴトンと発車した。
…狭い。いや、狭いんだけどそれよりも。
「お、落ち葉ちゃん大丈夫…?」
「へ?う、うん!ごめんねどっくんちょっと近くてさー!」
「あ、あはは。そういう俺こそこんなに密着しちゃってホント申し訳ないというかなんというか…」
そう言って俺は顔を背ける。やばい。
俺と落ち葉ちゃんは抱き合う様にして、電車に揺られていた。身動きは取れそうに無い。
チラリと落ち葉ちゃんの顔を見ると、バチリと目があった。
「へへ…」
真っ赤っかな顔でヘラっと笑う落ち葉ちゃん。可愛い。でも恥ずかしいだろうな。年頃の男女が付き合ってるわけでも無いのにこんなくっつき合うなんて…。いや、なんか満更でも無さそうな顔をしてるような…?気のせいかな。自意識過剰か。猛省猛省。
いやぁ、俺も顔が熱いなぁー。ってカーブやめて。やばいやばい。顔近すぎ。呼吸が聞こえるくらいには近い。うわ、胸に柔らかいのが当たってるって!やめて俺は痴漢じゃないです!頼むから電車揺れないで!
『間も無くワームヴェルト学園前。右の扉が開きます…』
「「し、死ぬかと思った…!!」」
まだ、朝は始まったばかりだと言うのに、なんかエラい疲れたぞ…!




