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あふたー(???+β1) 放置してたのには海よりも高く山よりも低い理由が

 おっすめーちゃんは恵(メグミ)! 「一人称”めーちゃん”だから名前がなぁ」なんて愚痴られながら恵ってつけられたあほ(芽衣)ぼけ(理奈)メリーさんの三号! 絶対許さん。あいつ、なーに怪異のくせにほだされてやがる。誉はどうした誉は! このカス!



 …浜に捨てたの! って元気に言われそう。まごうことなきカス!



 それはそれとして、めーちゃんがやつ(芽衣)にぶん投げた論文がまーだ返ってこないの。いったいめーちゃんの論文、どーなっちゃうのー!?!????



 ………………はい。



「おら、反応しろ」

「あ。うん。ごめん。ありがとう」


 というわけで、芽衣よ。さっきまで地の文で喋ってたのはあたしら同様、ここに捕まったメリーさん三号。



「捕まった……?」

「現状はともかく、最初はそうだったから(震え声)」

「震え声まで言ってんじゃねぇ」


んー。こけしとかのその辺にルーツを持ってる黒髪の長身の女の子に言われるとちょい怖いわね。



「女の”子”……?」


割とどーでもいいとこつっかえてるわねぇ。確かに、あたしら怪異だけどさ。



「はよしろ」

「ごめん」


 話逸らしたのあんただけどね。でも、発端はこっちが悪いし。



「ふむ。説明してみろ」

「いいでしょう。説明してあげます。そこには海よりも高く山よりも低い理由が」

「理由ねぇじゃん。特に理由ねぇじゃん!」


 だから詰めてこないで。顔をガン寄せさせられると怖い…。



「ちょけるのが悪いんだけど、言いにくいんだけどさ。だって、普通にくそ忙しかっただけだもの」


それに深い理由があるかと言われると、なくない? 



「でも、んな待たせてなくない?ほら、オーバードクター確定の研究室とかあるじゃん」

「上澄みと比較すんな」

「沈殿物では?」

「どっちでもいいわ」


 それはそう。てか、言葉の後ろにだいたい”カス”ってついてそうなあたり、怒り度合いを悟れるわね。



「そこのみんな!オーバードクターとは、博士後期課程の標準終了年限を超えて大学院生をやってる人のことを指すのかしら!オーバーすると割とめんどくさいのかしら!そんでもって、ドクターはほぼ確実に学外での成果……具体的には特許か論文が求められるから「研究頑張ってるしー卒業していいよ」なんて目こぼしはないのかしら!だから、普通にオーバーするときはオーバーするのかしら!だてに標準(・・)終了年限って、標準ってついてねぇのかしら!」


 一般通過理奈(リナ)!?



「んで、さっき言ってたオーバードクター確定研究室ってのは、教授が忙しすぎて外部に出す論文を出せないとか、博論チェックしてもらわないといけないのに、その時間を取れないから卒業できる年が3年じゃなくて4年以上になるのが確定している研究室のことなのかしら!成果があってもどうやっても卒業できないのかしら!え?チェックを無視することはできないのかって?外部に出す論文はいけるのかしら!もちろん、自己責任になるのかしら!才能あふれる人ならチェックなしでも受理してもらえるけど、基本はチェックしてもらった方が安心なのかしら!(たまに受けないほうがマシな先生もいるけど)」


 小声で言っちゃいけないこと言いやがった。そして、そのついでに息継ぎしてる。



「でも、博論はチェックをぶった切るのは無理なのかしら!何せ自分の研究室の教授が主査……論文を主にチェックする人になってるからなのかしら!そのチェックをガン無視した論文は、そも博論と認めてもらえないのかしら!じゃあ、あとは任せたのかしら!」


 いうだけ言って一般通過理奈が去って行ったわね。



「さ」

「くっそつまらんボケのために戻ってこないで」


 誰も「”さ(去)”って言(行)った」なんて言ってない……いや、マジで言ってないわね!? 心の中で思っただけなのよ!?



「どうでもいいからはよしろ」


 げしって蹴られた。普通に痛いけど、まっとう過ぎてなんも言えねぇ。あ。戻ってこなくていいわよ!? ”ナン”って言って去られたら、「”ナン”は言えるじゃん」っていうあまりにもくそみたいなボケが。



「ボケが」


 だから痛いって。なお、自業自得な模様。てか、普通にボケって言ったわね。恵、すべての言葉の後ろに「カス」ってついてそうって思ってたけど、その比じゃないじゃん。



「めーちゃんめーっちゃ怒ってる。へいへいへい!あびゃ」


 あぁっ! 唐突に出てきた河童がクソみたいなこと言って、ハンマーで皿をカチ割られてる! 割と直接的な暴力だ! ……いや、塩酸やら硝酸やらの劇物ぶちまけるのも余裕で暴力よね。



河童には何してもいいってのは割と良くない気がするけどうちの研究室の慣例。それに慣れてるわね。ぶちまけじゃなくて直接的暴力に訴えてるあたりやっぱだいぶ怒ってるわね。



そんな期間あったかしら……。えっと、来たのが10月とかだっけ? んで、論文をわたしに提出してくれたのが1月くらい。今は3月の中旬くらい。普通に期間あるわね。



てか、何であんな忙しかったんだっけ? えっと、1月は……。



「えぇっ!?学生が全然実験してなくて卒論書けない!?それはそいつが悪いのでは(真顔)。見捨て…るのはダメよね。くそがっ!わたしが実験やったり、コンプラ的に許される範囲で強引に書かせるしかないわね。最悪、わたしが書くしかないけど(白目)。ええんかお前。それでぇ!胸張って自分の作品って言えるんか!?え。何?もう一人は実験してたけど沼ってる?書けるか怪しい?…何で今!?もっと早く言ってよ!?12月……いや、進まないなぁってなったときにでも言えるでしょ!?この部屋に入りにくいのはわかるけど!相談してよ!超能力者じゃないのよ!」

「怪異ではあるけど」

「うっせぇわ!河童ぁ!」


 何で最後に塩酸だばーしたとこまで回想に入ってきてんのかしら。まぁいいわ。うん。いっちゃだめだけど不作の年だったわね。んで、2月くらいは…。





「おら、強引にデータ出したんだからまとめろ。まとめろ。はよまとめろ。方針はこういう風にやっていけばまとまるから。一応、報告書を書く練習は報告書提出でやってたんだし、いけるわよね?」


ってけつたたきまくったわね。んで、



「せかしまくってやっとver1出てきたけど、あんだけ時間かけてこれ!?今までこの研究室で何やって…うがー!てか、報告書書いたことあるはずでしょうに!?」


 って発狂することになったのよね。んで、





「えぇっ!?終わったと思ったら入試!?」

「いつものことじゃん」

「そうだけどさ!」


 なんて雷(いかづち)に盛大に愚痴りながら試験監督。しょーもないカンニングして仕事増やしやがった馬鹿と話した。その次の日は採点室缶詰で採点。さっさと結果を出さないといけない。不正があってはいけない。それを両立するためとはいえ、軟禁って言って良いレベルの中で延々と答案見るのマジめんどかったわね。挙句、



「は?予備校から問題の疑義?それが何でわたしに?…電気系だし、いけると思った?いや、別に問題製作委員会の方で対応……あー。わかったわかった。銀桜(大阪国立)の二の舞、”やっぱミスってました“って言うの遅れて17人誤不合格(1年後判明)を避けたいのね!わーったわよ!」


 って、問題チェックも降ってきて。マジでミスってるから、ミスってる派の人集めてミスってるって説明して、対策協議して…。まぁ、最終問題付近だから正答率が低めなのが不幸中の幸いだったのよね。なお、ミスに気付いて解けるのに飛ばしたことかの負担は考えないものとする。





 んで、そのあとは……、



「え。待って。ようやくと思ったら学会!?しかも1hの招待講演!?バカ!?誰だよ受けたの…はわたしよねぇ!講演タイトルは……あっ。誰だこんなタイトルにした奴。わたしよねぇ!学会違うし、最悪、過去のスライド使いまわしでもいいけど……。使いまわすとちょっと講演タイトルと中身がズレる…。うおー!やったるわー!」


 って、学会準備進めて、進めてたら、



「は?待って。USBのロックが解けないんだけど!?何で?エラーは……は?セキリュティがはじいてる?こないだまで通ったのに?えーっと、ヘルプは……。この通りにやっても普通に通らんわねぇ。AIに聞きましょう。うーん、その通りにやったらブルスク(ブルースクリーン)!」

「悪化してて草」

「うるさいわよ河童!」


 くらえガラス瓶! そして、理奈ァ! 今度は看板持って説明してんじゃないわよ! 



「ブルースクリーンとは!パソコンを動かしてる根幹(OS《オペレーションシステム》)がぶっ壊れた時に出る画面なのよ!自転車こいでるときに車輪ロックされたとか、電子レンジ動かしてたら電源切れたとか、そういう超致命的な何かが起きたって意味なのよ!たまに再起動で治るのよ!ちなみにそっちの時間、2025年の夏くらいにブルスクはブラックスクリーンに生まれ変わったのよ!」


 結局、読み上げてんじゃない! しかも、要らない豆知識を付けたしてんじゃないわよ!



“ちな、その画面はブルスクじゃないわよ!エラー3F0はOS見つからねぇよ!って言ってるだけなのよ!”


 天丼ボケと読まないんかい! ってボケをかさねんなァ! ってなった後、適当にやったらとりあえず動くようになって、公式HelpもっかいAIにぶっこんで、動かなかったのをAIにまともに動くようにさせると治ったのよね…。



 思考停止で指示たたきこんだわたしも悪いけど、バグる処理させるAIェ。そして、勝手に機能追加した上、ヘルプ通りの操作して動かんヘルプ作った会社ァ! 許さぬ。



「芽衣(メイ)は激怒した。必ずかの邪知暴虐のGげぶっ」

「とりあえず河童を除外するわ!」


 手元に電池しかないから電池でいいでしょ!



で、学会と。まぁスライドできてれば無難にこなせたわね。



うん。学会直前が地獄で濃度高いくせに学会クッソ薄いわね。とまぁ、クッソ忙しかったわね。…ふむ。忘れるのも仕方ないわね。



「仕方ないぐらい忙しかったけど、マジ放置しててすまんかった」

「呼ばれるだけ呼ばれて放置されためーちゃんの気持ち考えろ」


はい。マジごめん。その分、しっかりするから! 放置してたのに研究沼にはまった恵のためにもね!

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字そのほか、もし何かあればお知らせいただけますと嬉しいです。


今回の投稿ではまだもう一話書くつもりでいます。β2は少しお待ちください。(β2投稿後、この行は消します)

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