大規模戦闘
強制依頼での主な出陣は、基本Dランク冒険者が外に溢れる魔物と戦う。
C、Bランクは、そのなかでも、C、B相当の敵と戦う。
後は、Aランクパーティーによるダンジョンの殲滅だ。
「ダンジョンまでの道のりは、各々の手段か、こちらで馬車を用意した。この大規模遠征では、現地のリーダー役として、鋼の巨人パーティーに、リーダーをしてもらう。ここからは、リーダーに従い行動を開始してもらう。」
すると、ギルド長と同じ体格で、身の丈より少し大きい剣を背負う男が前にたつ。
「Aランクの鋼の巨人のリーダーのバルコスという。俺のパーティーメンバーのし指示にしたがい、行動を開始してくれ。」
昨日までは、ダラダラしていた連中の顔や雰囲気が一変し、スムーズに組分けが始まる。
Aランクパーティーが2つ。
鋼の巨人と、火花。
Bランクパーティーが4つ。
Cランクパーティーが5つ。
Dランクパーティーは8つ。
もちろん、パーティーだけではなく、俺と同じソロもいる。
「よし、行くぞ!」
俺は、Cランクパーティーの、大樹の戦士というパーティーと馬車に乗った。
「よろしく。俺は、大樹の戦士のリーダー、リグっていう。主に前衛職をしている。」
レンヤより少し年上の青年といった見た目だ。
大樹の戦士は、5人パーティーだ。
戦士のリグ。シーフのガルド。タンクのマロ。魔法使いのサーシャ。ヒーラーのレム。
「よろしく。俺はソロのレンヤだ。」
「レンヤ殿か。職は何をしてるんだ?」
「前衛だな。しいて言うなら、戦士だ。」
「うひょー、でもレンヤは一人でCランクまで上がったのか、スゲーな、でも俺らより若いのにどーやったんだ?」
「こら、ガルド。冒険者のプライバシーに関する質問はよせ。でも、ソロでCランクは、心強いです。」
「師匠が優秀だったからね。」
「そーなんですか。じゃぁ、一緒に組んで戦いませんか?」
「いや、俺は遊撃に回るよ。いきなり連携をとるのもむずかしいしね。」
パーテイーを組んでいる冒険者と、ソロで活動する冒険者では、階級を上げるのはもちろんソロのほうが難しい。そのため、ソロはDランクが峠といわれていて、Cランク以上のソロ冒険者は、その階級の冒険者パーティーよりも質が高いのだ。
今回の鋼の巨人が提案した作戦は至ってシンプルだ。後方にある物資と馬車をDランク冒険者が守る。Aを先頭に、B、Cと魔物を殲滅していき、残った魔物たちや逃げた魔物をDが倒す。
このあとも、大樹の戦士と話をしながら馬車にゆられ、30分程で、ポイントに到着した。
「作戦通り、これから魔物の殲滅及びダンジョンの攻略を始める。いぐぞぉぉぉ!」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!」」」
外にいる魔物は、オークや虫の魔物だ。高くてもCランクはある。それが役500体ほど。
Aランクの冒険者が剣を、魔法を、弓を使うたび魔物のしたいが、宙に浮かび上がる。
Dランク冒険者の方にはほとんど魔物はいかなかった。
レンヤとしても、数はいるが力が弱く、敵への警戒がだんだん薄れていった。
今回の戦いでレンヤは、一番前で戦うAランクパーティーの戦いに注意を向けていた。レンヤは、できればレベルの高い魔物と戦いたいと思ってはいるが、それはあくまでも第二目標。今回の遠征で一番見たかったのが、Aランクの戦い方。魔術、剣術、体術などの技を見ながら、盗んでいく。
グロチウスはレンヤの目をほめた。九州のスピードのあまりの速さの理由は、俺の目の良さだという。相手の動きの筋肉、関節などの動きを細部まで読み取れるのだ。それを、自分の体に合うようにマネできる。もちろん、魔術式も一度見ればマネできる。
そうこうするうちに、Aランクパーティーはダンジョン入り口につく。
「ようリグ、大丈夫か?」
戦闘中のリグに話しかける。
「ああ、なんとかね。にしても、ランクが上のモンスターもそんなに簡単に倒すとはとんでもないね。」
「うん?そうか?」
「僕たちは、パーティーでなんとか倒せて入るけど、君はソロじゃないか。それも、前のパーティーによそ見をしながら戦えるほどの余裕がある。」
「まあ、たしかに。でもこんな機会でもないとAランクの戦い方なんてお目にかかれないだろ?」
「ふふふ、そうだね。」
Aランクが後退しながらダンジョンからでてくる。
他の冒険者がかんきを上げそうになった瞬間。
GYAAAAAAAAAAAAA
見た目は恐竜だ。人よりも少し大きめの。恐竜には、あまり詳しくはないが、小さいころ見たジェラシックパークのラプトルに似ている。それが25頭もいる。おそらくもっといたがAランクパーティーが何匹か削ったのだろう。強さは、Aランク弱だよな?
そんなことを考えているレンヤに、リグが言う。
「ラーフたちはAランクのなかでも群れで動き、冒険者パーティーみたいに連携をとるんだ。能力も個々で秘めているものも違うしね。」
リグがそういうと同時に、俺はラプトルに似た魔物にかけていった。俺だけではなく、まるで騎士のような格好の男が俺に勝るとも劣らないスピードで魔物に突っ込む。
GYUAAA!
「ははは、やろうぜ。」
俺のほうに、行く手を阻もうとする魔物を壊していき、ラーフのところについた。
そこからの戦いは、その場にいる冒険者すべての目を奪う戦いが始まる。
鍛錬で身に着けた近接戦闘をこなしながら、習った魔術を展開していく。マヤに習った生成スキルで、武器を作り、それで切り付ける。すべての動きに次の予備動作が含まれている。
罠の魔法と同時に、バレットも放ち、ほかの魔物をけん制しながら1頭ずつ倒していく。もう一人の騎士もおれに劣らず魔物を倒す。そんな俺たちに感化されたのか、Aランクパーティーも、戦闘を再開する。
結果10頭を俺が一人で倒した。
「これでおしまいだ。お前達勝ちどきだぁ!!!!」
「「「うおぉぉぉぉ!!!」」」
魔物のせん滅後はスムーズに馬車に乗り帰還した。その時、俺と騎士は周りに値踏みされるかのような視線を受けながら。行きと帰りは同じで、大樹の戦士と同じ馬車だ。
「Aランク相当の魔物を単騎で倒すなんてすごいですねレンヤさん!!」
興奮したような勢いでリグが問いかける。
「うん?そうか?」
「ああ、確かにAのモンスターを一人で屠るとはすごいなんてもんじゃねえ。やばすぎるぜレンヤ。」
「魔法はだれから教わったの?」
興味満載な顔を前面にだす、魔法使いのサーシャ。
「師匠だよ。」
「そうなんだ、その師匠かなりすごいんでしょうね。」
「ああ、俺の自慢だな。」
自分が褒められるよりも、うれしく感じる。
「そういえば、騎士の格好をした奴がいたけど彼は、ソロなんだよな?」
「うん?ああ、ギルのことか。彼はすごいよ。レンヤとおなじCだけど。もうすぐBに上がるんじゃないかな?でも、強いから、自分よりも強い奴ら意外とは組まないって聞いたことがあるよ。」
「なるほどね。」
そんなこんなで会話をしているうちに、街に戻ってきた。




