このやるせなき日のタハムレが?
・・・どうしよっかな?
えっと、誤魔化せないかな?
【散水】マズカッタカナ?
でも、畑に水を撒くんなら激しいのはだめでしょう?
雨みたいに広範囲に降らすのも、大変だと思うんだけど?
なんて思ってたら
『どうして水が回っているんだ?しかもあんなに遠くまで飛んで?風魔法も使っているのか?』
って強面のおじさんが聞いてきます。
?
風?別に風が無くても、回せば飛ぶよね?
そんなに難しくないはずだけど、イメージ出来ないのかな?
ここは、飛んでるとこ見せないと駄目かな?
『あの、誰か水を入れた小さい樽を紐で縛って
くれませんか?』
ってお願いしたら、さっきベローニさんから解放してくれた人が
『これでいいかい?』
と言って、ぶら下がった樽をオレにくれました。
それを受け取って、樽をグルグルまわし
回りきれなくなったとこで、押さえておきます。
で、見ている強面のおじさんに
『すみません。何個か小さい穴を開けてもらいませんか』
と頼みます。
あいた穴から、チョロチョロ水が出ています。
『いいですか?良く見て下さい』
って声をかけます。
少し勢いをつけて樽を回すと、下に落ちていた水が横に飛んで行きます。
あまり勢いはないけど、多分わかってくれたかな?
『これをもう少し速く回って、飛んで行くイメージで魔法を発動してます。
独楽が回っているようにです』
オレの説明を、ウンウンと頷いていた周りの皆さんが、[独楽]と言ったら
?って顔になりました。
[独楽]も駄目かい!
って思ったら、ベローニさんが
『コマって言うと、和国の遊具だね。
以前ある貴族様から、領主様の孫の誕生パーティーに献上するから、どうにか手配出来ないか頼まれた事があってね・・・』
って、周りの皆さんに[独楽]の説明をしてくれてます。
ありがとうございます、ベローニさん!
なんかもう面倒になっちゃってたんで、助かります♪
なんて思っていたのに、[独楽]の説明が終わったら
『それでサクタロウ君、家事に使う魔法ってどんなんなの?』
今度はそっちですか!
どうしよう?
!
洗濯!これならさっきの応用でいいかな?
『洗濯です。【生活魔法】で【洗浄】はできますが、全て【洗浄】するよりMPを使わない(多分ね)ので、桶に水と洗濯物と洗剤(この世界石鹸が有りました♪)を入れて、さっきの様に回るイメージで桶の水を回すんです。
手で洗うよりキレイになりますよ』
『それって水魔法じゃないと駄目か?』
ベローニさんより、商隊の若いにーちゃん達が食いついてきてます?
もしかして、洗濯係?
出来るかな?
今更だけど他の人って、魔法どのぐらい使えるんだろ?
《ゲルトレーベの一般人の魔法》
基本、ゲルトレーベの住民は魔力をもっているが
一般人は
【生活魔法】として
【着火】小さな火をつける
【灯火】小さな明かりを灯す
【飲水】小さなコップ半分ほどの水をだす
【洗浄】自分自身の汚れを落とす
※MPを大量に使用する為、あまり
多用は出来ない
位しか使用しない。
(冒険者や騎士など、鍛えている者は別)
属性は多い者で3~4をもっているが、殆どは
2属性持。火・風・土魔法持が多い。
聖・光・闇・時間魔法は少ない
(朔汰朗はハデス様の好意により、魔法習得がしやすくなっている為、覚えようと思えば全属性魔法を習得出来る)
又、無属性魔法として、【身体強化】や【衝撃】などがあり、魔力を通す事が出来るならば、水を回す位なら簡単にできる。
・・・【世界の常識】さんありがとう・・・
無双じゃないけどチートでした・・・
以外とオレの魔法の使い方非常識デシタネ
気を取り直して、にーちゃん達に教えます。
『無属性魔法で回すだけなんで、水魔法を使わなくても、魔力を水に通す事で動きますよ。
さっきの回るイメージを、水に伝えてみて下さい。』
って言うと早速桶をもってきて、一人づつ桶に手を添えたり、水に手を入れたりしながら水を回してます。
ウォー!
回ってるよ!
『もう少し速く回る様にイメージして』
って言うと、桶の水グルングルン回ってます!
ヤッタ!これで洗濯楽になる!
って喜んでます♪
ここは、もっと洗濯が楽に成るように
『お湯にしたら、もっと洗濯キレイになりますよ。火魔法もっている人いたら、水を温めるイメージでお湯になるし、イメージ湧かなかったら、石に火魔法あてて熱くしてから、石を水に入れたらお湯になりますよ。もちろん石は洗ってからにしないと、お湯汚れて洗濯に成りませんけどね』
火魔法は結構持っている人が、多いみたいなので
簡単なお湯の作り方を教えます。
これなら出来る♪
ってはしゃいでるオレ達を
呆れた顔で、ベローニさんと強面なおじさんが見ているのに気付きました・・・
『ベローニさん、洗濯だけじゃなくてお湯作れたら、旅先でお風呂とまではいきませんが、身体を洗うのにも使えますよ。
水場がある時だけでも使うと、良いんじゃないですか?』
と言ったら
『そうね水場だけでも、お湯が使えるのは助かるわ』
と笑顔になってくれました。
よかった♪
ほっとしたオレの足元で
キュ~ン?キュ~ン・・・【お話し終わった?お腹空いたからご飯食べようよ・・・】
涙を目に浮かべ、しょんぼりしたノルの泣き声が・・・
悪い!
つい楽しくて、ノルを放置してしまった!
抱き上げて、ノルをワシャワシャ撫でる
『すみませんベローニさん。
ノルがお腹空かせてますので、先にご飯にしませんか?』
ベローニさんも、泣いているノルに気付き
『ごめんねノルちゃん。早くご飯にするからね。向で作っているから、サクタロウくん一緒に食べましょう』
と言って、ノルを撫でます。
ベローニさん達いるから【異世界取り寄せ】は出来ないしな。
ベルネで買ってきたのもあるけど、ご一緒しますか。




