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七人目の預言者  作者: 龍刀
序章
5/13

竜の誓い

明けましておめでとうございますm(_ _)m

今年もよろしくお願いします^ ^

村を発った後、暫くしてすぐに街についた

そこで盗賊を引き渡し、懸賞金で金貨40枚手に入れた

俺が盗賊を連れてきたことに驚いていた騎士だが肩に座っていたフーリを見て納得したように懸賞金を渡してくれた

また子供に見られていたか……ぐすん…




てな訳で懸賞金を受け取った後早速ギルドへ向かう

ていうか、騎士の詰所の目の前にあるんだけども



「すみません~」

俺はギルドの受付嬢に声をかける

「はい、依頼でしょうか?」

まるで小さい子に言うような声音だ

「いえ、新規登録にきました」

「えっ…えーとね?ギルドは15歳からしか登録できないんだよ?」

「ええ、ですから登録できますよね?俺は16歳ですし」

そうなのだ、俺は4月2日という学年で一番早く誕生日がくるのだ

因みに此方にきたのは4月3日なので既に16歳だ



「えっそうなの⁉ごめんなさい。見た目で決めつけちゃって」

やっぱり…この見た目のせいなんだ…



「それじゃあ大丈夫ですよね?」

「はい、ここに手をおいて」

「わかりました」

手をおくと水晶的なのが光った



「はい。これで登録は完了です。えーと…ランクは…」

最初のギルドランクはどうやら元々の力をもとに決められるらしい



「嘘…」

何故だか受付嬢が絶句している

なんで…?



「どうされました?」

「あのね…元々の力をもとにランクが決まるのだけれど、貴方はどうやらSランクみたいなの…異例すぎてお姉さんびっくりしちゃって…」

近い近い顔近いって…

「そうなんですか…ランクによってカードが違うわけではないのでしょう?なら大丈夫です」

「そう?わかったわ。お姉さんも内緒にしといてあげるわ。でもギルドマスターには報告させてもらうね」

「ええ、大丈夫です。ありがとうございます。助かります」

「クエストボードはあそこにあるやつだから頑張ってね~」

そう言われ俺はクエストボードの前に立つ



「おいっ!そこのガキっ‼テメェ新入りのクセにレヴィンさんと何仲良くしてんだよ!」

凄くゴツゴツしたマッチョが絡んできた

周りの目を《式神同調》で視るとやれやれみたいな目とまたお前かみたいな目をしている人多数

…なるほど、これがキングオブテンプレの一つ、新人絡みか…

実際やられるととかなりうぜぇ…



「テメェ!このCランクスタートのガーマ様を無視するのか‼」

あまりにもウザすぎたので、満面の笑みを浮かべて

「あっ、俺のことですか?すみません。俺って熊の言葉わからなくて…」

って挑発するとアオスジうかべて

「こんのっクソガキ‼」

大剣を引き抜いて飛びかかってくる

「馬鹿が…ンなもん喰らうかよ…」

左手の人差し指と中指で大剣挟み魔力を流して粉々に砕く

「あっ、お前みたいな三下熊に人の言葉なんてわかんないか…ごめんごめん。気が利いてなかったよ」

「ンなっ⁉」

「ついでに寝ててね?《スリープ》」

「Zzz…」

熊は眠りについた…



周りではレヴィンさん除いてざわざわしている

面倒なのでFランクの薬草採取クエを手続きしてギルドをでた





sideエルリガ

ったく何なのよ!あの熊は!

下手なナンパして!そもそも自分の見た目で挑戦するんじゃないわよ!

これだからヒューマンは…

いや、彼奴は違うわね…本当、この街にきてるはずなんだけどな…どこいるんだろ?

とりあえずこの依頼終わらせましょうか…

「ったく、小鬼が…私の邪魔をするな‼」

私はゴブリンの耳を持ってギルドへ戻っていった





side創司

「よし、ここら辺だな…」

レッツ鑑定タイム~アーンド、サーチして…

うん、1m四方に大体2束だな

よしっ!採るぞ‼

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン採取する

10分くらいで1000束採取できた

このくらいかな…?

ふう、依頼分採るか…

依頼分は10秒くらいで採り終えてギルドに帰ることにした





「レヴィンさん、依頼終わりました。これが依頼分の20束です」

「はい、確かに受け取りました。それにしてもさっきはありがとうね?あの人いつもいつもしつこくてね…これで治ったら良いんだけれど……あっ、これが報酬の銀貨一枚になります。やっぱり早かったね。新人だと一日かかるわよ?」

「ああ、慣れてるんで。問題なかったです」

「そう?やっぱりSランクスタートだと優秀ね」

「あっ、そういえば素材の換金はどこでできます?」

「ああそれならここでできるわよ?何の素材?」

「オーガ丸々一体とゴブリン丸々30体ですね。無傷で殺していますよ?」

「へっ…?どこにあるの?」

レヴィンさんは呆けた顔をする

奥の方で最初から盗み聞きしていた初老っぽい人も呆けた雰囲気をだしている



「ああ、この袋に入ってます」

「マジックポーチ持ってたのね…」

「ええ、そこまで珍しくはないでしょう?とりあえず、これですね」

そう言い袋の中のオーガをだす

3mくらいなのでかなり邪魔だ



「なっ…こんなに綺麗に…」

「ハッハッハッハッ…レヴィンからかなり有望な者と聞いておったがここまでとはな…坊主、そいつに白金貨10枚だそう。それだけ綺麗に保存されていればかなりの値打ちだ。ギルドとしても万々歳だ」

さっきから盗み聞きしていた人がきた



「そうですか、ありがとうございます。ひぃ、ふぅ、みぃ……はい、丁度ですね。ゴブリンの方はどうしましょうか?」

「ああ、それもここにだしてくれ」

そう言われたので全部だす



「へぇ、やるじゃねえか。俺でもできねぇ芸当だ…これには一体銀貨15枚…合計金貨4枚と銀貨50枚だ…ほらよ」

「どうも……レヴィンさん、オススメの宿とかありますか?」

未だ呆けてるレヴィンさんに聞く



「…はっ⁉…それなら《雷鴉の宿》がいいと思うわ。一応紹介状渡しておくわね」

そう言い紙を取り出し俺に渡す

「ありがとうございます。ではまた明日」

俺はギルドを後にする




「あっ!見つけたわよ!待ちなさい‼」

なんか誰か呼ばれてるみたいだ

お嬢様的な感じだな…

「ちょっとぉ!貴方のことよ⁉あ・な・た‼‼」

そう言い俺の肩を持ち睨みつける銀髪の同い年くらいの少女…

耳が尖っている…牙があるし竜人族かな?

なんか…泣きそうな目でみてくるんだが…?

えっ⁉俺なんかしたか⁈



「お前は?」

「わ、私の名前はエルリガよ…あ…あの時、貴方に殴りかかった竜人よ!」

「ああ、あの時の…んで、なんか用か?」

「…お父様以外で負けたの…初めてだったから…竜人族の掟で…己と親が勝てない者に負かされた時は……求…婚…しろって…」

顔が真っ赤になりながら、服の隅を手で弄って俯きながらエルリガは俺に話す



グハッ⁉…な、なんだこの可愛い生き物は…可愛すぎるぞ…



「そうか、一緒に来たければそれで俺は構わない。俺は止めない。信用できると勘がいっているしな」

告白なぞされたことがなかったので俺はぶっきらぼうに返してしまった




注意)付き合ってとは言われたことがあるが恋愛のことだと気付かず、求婚されたので恋愛だとわかっているだけである




「そうかっ!うん、それならついて行く!よろしくお願いします!旦那様!」

ぱあっと笑顔になって喜オーラがMAXだ

ヤバい…これはヤバい…



「あー、えーとな?旦那様はやめてくれ。俺の名前は創司っていうからさ…呼び捨てで頼む。じゃなきゃ一緒に来るな」

するとエルリガはぶわぁと涙をうかべ

「うぅ、言いません…言いません…だから一緒に居らせてください…」

うわぁ…最初の強気な感じとはかけ離れてるな~

これが噂に聞くツンデレか…?

「わかったわかった…ずっと居ていいからな?」

「グスッ…ありがとう…ソーシ…」









あの後、宿にエルリガと泊り、色々話した結果…求婚を受け入れた

何はともあれ、俺はこの日求婚され、そしてそのまま家族となったのだ……











…この歳で結婚するなんて思わなかったなぁ

まあ、新しい家族ができたことだし守るためには本気を出さないとな‼

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