非常識塊
今年第二弾‼
ようやく?早い?セカンドヒロイン登場‼
創司の所持金…白金貨13枚、金貨4枚、銀貨100枚
宿代で二人分10枚使っている
エルリガの所持金…金貨15枚、銀貨50枚、銅貨70枚
金貨は餞別だったらしく、銀貨以下は依頼ですぐに稼げたらしい
…このまま生きていけそうな金額だった
とりあえず、パーティ申請をして二人で依頼をこなすことにした
今回はパッションビー…つまりは蜂狩りだ
俺の予想では、ファンタジーよろしくデカイ奴がでてくるとみたんだけど…
「うわぁ…大雀蜂くらいしかねぇじゃんか~期待して損したわ~…」
そうなのだ…全然デカイ訳でもなく、ただただ大雀蜂だったのだ
「…?何を期待していたの?」
エルリガは可愛く首を傾げる
「ん~?何でもないよ?」
「そう?ならいいけど…。何かあったら相談しなさいよね?わかった?」
「おう、わかってるよ。…フーリ…焼け」
「了解した」
フーリがパッションビーの大群を焼き払う
俺が周りに移らない様に水を展開しておく
ボドボドボドボド………
蜂が落ちていく…この蜂の針が討伐証明となる
今は計100本だ…これだけで金貨20枚は貰える
「巣が向こうにあると思うから行こうぜ」
「え⁉本当に⁉ねぇ、ソーシ!早くっ!早く行こっ?」
急にエルリガが興奮し始める
どうやら蜂蜜が最高級品らしいのだ
まあ、砂糖も高級品だしね…
俺も甘党だし、楽しみといえば楽しみだ
「おおお…‼女王蜂はデカイのか‼てか、巣もデカイな‼」
全長3mくらいの蜂が現れた
その後ろの巣は全長8mあまりだ…
「ねぇっ、ソーシ⁉これはどうするのっ?」
「まだ見つかってないし、彼奴にはちょっと手を出さずにいてくれ。俺が傷一つなく仕留める…」
「対象はクイーンパッションビーの生命の灯火とす」
俺は懐から扇をだす
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人もひさしからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ…」
扇をクイーンに向かって投げつける…音速で
ズドンっ‼
地にクイーンが落ちる
「とまあ、こんなもんかな?」
ふう、と息をつぐ
「相変わらずおかしい術ね…」
「……ポーチにいれて…っと」
ポーチにクイーン丸々と巣を丸々いれた
「話を逸らしたわね?」
「ん?何のことやら…」
「貴方が言いたくないのならイイわ…でも…貴方のこと知りたいから…話せる時になったら全部教えてね…?」
なんて可愛い娘や…流石俺の嫁!
俺はエルリガが嫁になってから有頂天だ
「エルリガ、帰るぞ?」
「うん、わかった」
こうして、俺達はあえて歩きで帰る…デートを兼ねているからだ
そんな楽しい時間の中だったが水がさされることになる
「むっ⁉懐かしい魔力だ…これは近いな…」
「お?どうした?」
「うん、ソーシ。どうやら幼馴染みたいなのが近くにいるみたい。確かめに行ってもイイかな?」
「イイぞ。時間はたっぷりある」
「ありがと…」
そう話しながら森の中を歩く
暫く歩くと、前方より人影が視えた
「エールー……はぁはぁはぁはぁはぁ…」
エルフが目の前で息をついでいる
「やっぱり…キャリルね。こんなところでどうしたの?貴方の里はもっと向こうでしょう?」
エルリガが呆れたようにため息をつく
「そんなことより!そこのヒューマンは!誰!」
とても警戒したように睨みつけられ、臨戦態勢をとられる
「その人は私の夫のソーシ・ドラゴよ。家名は私の方にしたわ」
少し頬を染めて俺を紹介する
「よろしく…ソーシだ。呼び方は…どうでもいい」
対他人口調を発動する
「ふーん…あのエルがねぇ〜」
ジト眼で俺をみてくるキャリル
俺は改めてキャリルをよく見てみた
金髪さらさらロングで身長は150cmほどで耳は尖っている
首には黒い首輪らしきものがついていた
鑑定してみた
絶対隷従の首輪
耐久力100000000/100000000
物理無効/魔法無効/精神改変/強制隷従/逃走不可/場所通達
主/未設定
状態/能力封印(一時)/物理無効/魔法無効/場所通達
「なあ、俺の鑑定ではお前の首輪が大変な代物の名前が出てるのだが?」
そう告げるとキャリルは焦ったように
「あんた…鑑定持ちだったのね…しょうがないわ、自分で言うから黙ってて」
「…了解」
そんな会話を不安そうに見ていたエルリガ
「エルリガ、何故こんなところで私がいるのか聞いたわね?」
「うん…こんなところまで来るとは思えないからね」
キャリルは俯きながらポツポツと語り始めた
「私はね…いつも通りに…森の結界を抜け出して…遊んでいたら…ね…奴隷狩りにあったの…一人の貴族がエルフを奴隷にしようと森に来ていてね…そいつに見つかって捕まったの…今は彼奴らが魔獣に襲われたところを隙をついて逃げてきたところ…懐かしい魔力を感じたからね…」
「そ…そうだったのか…それで⁉その首輪は外せるのか⁉」
「うんうん…ダメ…この首輪を外すには鍵か莫大な魔力が必要…しかもこれは発信器みたいなのだから見つかるのも時間の問題…」
「なあ、とりあえずその首輪を見せてくれないか?鑑定では主は未設定だったからな」
俺は悪いと知りながらも口を挟むことにした
「うん…ダメだと思うけど…」
許可を貰ったので首輪に触れる
そして割と本気で魔力を通してみる
すると、何ということでしょうか‼
首輪が塵となって消えたではないですか‼
キャリルはあまりのことに驚いている
エルリガは当たり前のようにやれやれとしている
「あら?全然柔らかいじゃんか?弱いなこの首輪…」
そう呟くと二人は
「ねぇ、エル?」
「大丈夫。ソーシに常識は通用しないから…何も考えずにソーシはこういうものだと慣れておかないとやっていけない」
「そうみたいね…わかったわ」
「ねぇソーシ?今回は本当にありがとうございました。それで…大変…言いにくいのですが…私がついて行ってもよろしいでしょうか?」
モジモジしながら上目遣いで俺を見上げる
「ん?いいんじゃねえのか?エルリガの幼馴染だろ?何も問題ねえよ」
「ありがとっ‼」
そう言いキャリルが抱きついてきた
「はぁ?」
俺は突然の不意打ちに反応できない
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉キャルっ⁉ソーシは私のですぅぅぅ‼」
そう言ってエルリガは背中に飛びついてきた
そして俺は
「ちょっ⁉暑いからくっつくなって‼」
「むう…美少女に抱きつかれてそういうこと言う〜?」
「キャル‼さっさと離れろ!ソーシが暑いと言ってるだろうっ‼」
「なによっ…………」
このまま十分ほど俺を挟んでの口喧嘩が続いた……
勘弁してくれ……はぁ…




