第7話: 「お金の雨降る異世界!利益爆増の経営戦略!」
「さて、今日は本気で稼ぐよ!」
香織は気合いを入れて自分のオフィスに向かっていた。最近立ち上げた会社「異世界経営改革カンパニー」は着実に成長中だが、今日はさらに一歩進んだ「爆儲け計画」を実行するつもりだ。
「目指せ、国中の富を独占!悪徳貴族たちをギャフンと言わせてやる!」
香織は拳を握りしめる。やっぱりこの世界の経済システムは穴だらけだし、非効率の塊。その隙間を突けば、一気にお金を巻き上げられるはず。
まず最初のターゲットは、国中で人気の「魔法素材」。
「この世界、魔法素材はめちゃくちゃ高値で取引されてるんだよね。しかも、貴族たちが独占してる。そんな状況で一般人は買えないってわけ。だったら、私がやることはただ一つ!」
香織は不敵な笑みを浮かべる。
「そう、サプライチェーンを再構築して、魔法素材の流通を支配すること!」
まずは、香織は魔法素材を手に入れるために、直接仕入れ先を確保することに決めた。
「ちょっと、素材集めてる冒険者ギルドに話をつけに行こう!」
ギルドに入ると、そこには筋肉ムキムキの冒険者たちが酒を飲んで騒いでいた。香織はあまりの異世界ファンタジー感に一瞬驚いたが、すぐに平常心を取り戻す。
「えっと…誰が仕入れの担当者かな?」
すると、一人のギルド職員が近づいてきた。
「おお、勇者様!何か御用ですか?」
「いやいや、勇者じゃなくて経営コンサルタントですけど…まあいいや。実はね、魔法素材を安定的に仕入れたいんだけど、協力してくれない?」
「え?魔法素材?それは…ちょっと貴族の利権が絡んでるので…」
職員は困った顔をしたが、香織はニヤリと笑った。
「じゃあ、こうしよう。素材の取引量を増やす代わりに、ギルドの利益も倍増させるわ。それに、冒険者たちにもボーナスを出すからどう?」
「ぼ、ボーナス!?そ、それはすごい提案ですね…!」
労働者のための改善案と聞いて、職員の目が輝いた。
「やっぱりこの世界、みんなお金に弱いんだよね…」
香織は心の中で勝利の笑みを浮かべながら、取引成立の契約書にサインをさせた。これで素材の供給ルートはバッチリだ。
次は、その素材を加工して売る工場だ。香織は既に目をつけていた廃工場を買収し、工場ラインを整えることにした。
「この工場、放置されてるけどポテンシャルあるよね。よし、ここを魔法素材の加工工場にして、効率アップだ!」
工場の作業員を集めると、まずは労働時間の適正化を指示。さらに、最新の魔法装置(香織の「魔法サブスク」で手に入れたもの)を導入し、生産速度を大幅にアップさせた。
「これでコスト削減と生産量の爆増、どっちも達成!経営コンサルタントってこういうところが楽しいんだよね!」
作業員たちは驚くほどスムーズに働き始め、魔法素材の生産量は一気に跳ね上がった。
次は、いよいよ販売戦略だ。
「販売は…そうだ!異世界でもネットショップ的なやつやっちゃおう!」
香織は考えた。現代日本ではネット通販が当たり前だけど、この異世界にはそんなシステムがない。ならば、自分がそのシステムを作ればいいじゃないか、と。
「魔法を使って、各家庭に注文できる魔法端末を導入する!これでいつでもどこでも魔法素材が買える!」
香織は魔法端末を使った注文システムを導入し、広告も打ちまくった。
「今だけ!魔法素材50%オフ!初回限定で、さらにボーナス付き!」
「すごい!こんなにお得に買えるなんて…!」
「家にいながら注文できるなんて、夢のようだ!」
この世界の住人たちは、通販という概念自体に驚き、次々と注文を入れてくる。
そして、数週間後。
「ちょっと待って…売上ヤバすぎない!?」
香織は自分の会社の帳簿を見て驚愕した。異世界の住人たちが魔法素材に群がり、売上は爆発的に伸びていた。
「なにこれ…どんだけ稼いでんの!?」
すでに貴族たちの年収を数倍上回る利益が出ており、彼女の会社は瞬く間にこの国で一番の大企業となっていた。
「やっぱり経営コンサルタントは最強だな…異世界でも、どこでも通用する!」
香織は豪快に笑いながら、次の戦略を考える。
「次はもっとデカい規模で行くよ!最終目標は、この国全体を…いや、世界中を支配するんだから!」
次回!「香織、世界征服への第一歩!新たな野望とさらなる稼ぎ方とは!?」