お散歩日和かしら
今回は番外編にするつもりのを本編に加えましたので、
10時過ぎに続きを投稿しますのでよろしくお願いします。
『んー、良く寝たわー・・・』
目が覚めてベッドから起き上がり、窓を開けたら小鳥の囀りが聞こてきました。
『今日も良い天気わね』
天気は快晴、そして心地よい風が吹いていました。
これはお散歩日和かしら?
私は着ているネグリジェを脱いで私服に着替え、お出掛けする事にしました。
あ、ロアンは起きているかしら?起きていたら誘いましょう。
自分の部屋を出てリビングの中を歩き、ロアンがいる部屋のドアを開けました。
『ロアンー起きているー?』
『おはよールーナ、どうしたんだ?』
寝ていると思っていましたが起きていました。あら、珍しいわね。
『私、今から散歩をしようと思っていたんだけど、一緒に行かないかしら?』
『パス』
即答で断られました。理由を尋ねたら『筋肉痛だ』と言われました。
もー体力がないわね・・・仕方が無いので一人で散歩をする事にしました。
風も靡いて歩いたら気持ちがいいのになー、勿体無いですよね。
こうして数十分程歩いている時でした。
リスの鳴き声が何処からか聞こえてきました。
『あら?今のはリスかしら?』
何処かにいますね、探しましょう。
私は木の下に落ちていたドングリを拾い、
聞こえてきた方向に向かいました。
『何処かしらー?』
草木を掻き分けて探すと、草むらにリスさんが二匹もいました!
しかし、様子が変でした。
一匹のリスが倒れていて、それをもう一匹のリスが心配そうに見ていました。
近くに寄ると、倒れているリスが怪我をしていました。
私は急いで回復魔法を唱えてあげました。
『癒しの力よ・・・ヒール!』
右手が優しい緑色の光に包まれてリスに優しく触れると、
傷が癒えて立ち上がり、元気になってくれました。
ふー間に合って良かったです。
威嚇していたリスも警戒が解き、私にお礼を言うように頭を下げていました。
元気になったリスも動きを真似ていました。
並んでいるのでとても可愛い光景です。
あ、そうだわ、ドングリをあげるの忘れていました。
ポケットに入れていたドングリを取り出してリスさんに上げると、
直ぐに受け取ってくれて、その場でドングリを食べてくれました。
ふふっ、可愛いですね。
『じゃあね、リスさん。私、そろそろ行くね』
さてと、散歩の続きをしましょうか。
立ち上がって振り返り、歩き始めたらリスさんの声が聞こえました。
振り向くと、リス達がとことこと私に付いて来ていました。
『どうしたの?一緒にお散歩でもする?』
話しかけたらリス達が小さく頷いたので手を差し伸べると、
手の平に上がってとことこと腕を渡り、
私の肩にリス達が乗りました。




