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ルーナが女の子を助けたお話

私は今日の夜食の為に山菜と果物採りをしていました。

バスケットの中にはコシアブラやふきのとう、果物では葡萄に林檎、

ニンジンやダイコンの野菜まで取れました。


今日はとても収穫ありですね。

さてと、そろそろ帰りましょうか。


小屋に戻ろうとすると、頭上がいきなり大きな影に隠れてしまいました。

あら?雨が降りそうかしら?初めはそう思っていましたが、

女の子の叫び声が聞こえてきましたので異変に気が付きました。


『いいかげんに降ろしてよー!!!』


空を見上げると、私よりも遥かに大きな鳥が飛んでいて、足に女の子が捕まっていました。

直ぐに助けないと危ない状況ですね。


私は風の魔法を使って身体を浮かして瞬間移動をし、先回りをして大きな鳥の目の前に行きました。


『女の子を離しなさい!!風よ!切り裂け!!』


風を魔法で凝縮して刃を作り、大きな鳥に向けて放ってあげました。

鳥の首を切り裂くと、捕まっていた女の子をその反動で離し、

落下しそうになったので瞬間移動で女の子の側に寄り、抱きかかえました。


『大丈夫?怪我はないかしら?』


女の子に話しかけ、ゆっくりと地面に降りて女の子を降ろしてあげました。


『う、うん・・・大丈夫・・・ありがとう、お姉ちゃん・・・』


お礼を言った後に女の子は安心したのか泣き出してしまい、私に抱きついてきました。


『うー怖かったよー・・・ぐすん』

『よしよし、もう大丈夫よ。お姉ちゃんが一緒にいてあげるからね』


まずは落ち着かせる為に小屋に戻った方が良さそうね。

私は女の子に一つ提案しました。


『お嬢ちゃん、お名前は?』

『私、アンって言うの』

『アンちゃん、今から私の小屋に来ない?ハーブティーをご馳走してあげるわよ』

『いいの?行くー!』


女の子はまだ涙ぐんでいましたが、少しだけ笑顔を見せてくれました。

私はアンちゃんと手を繋いで歩き、森の中を歩いて小屋に連れて行きました。


先程、道端に置いたバスケットはちゃんと忘れずに持って帰りましたのでご安心を。



帰宅したアンちゃんをリビングにあるテーブルに座らし、

ハーブティーを作ってあげて一緒に飲みながら話しました。


『アンちゃんは何で大きな鳥に捕まってしまったのかしら?』

『えーと・・・ママとパパとおかいものをしていた時に私、一人で外に出ちゃって・・・』

『なるほどね。一人になっちゃった時に捕まってしまったのね』

『うん・・・』


お互いにハーブティーを一口飲んでから話を続けました。


『アンちゃんは何処の町に住んでいる?』

『んーと、町と言うより村かな?ウィール村に住んでいるの』


ウィール村かー・・・なら、ロアンが村から帰って来た時に送り迎えをさせよう。

そうと決まったのである提案をしました。


『ウィール村の子ね。なら、後でロアンって言うお兄ちゃんが帰って来るから、

その時に村まで送り迎えをしてあげるわ』

『いいの?』

『ええ、いいわよ。あいつはどうせ暇なんだからね』


そう言ってハーブティーを一口飲み、笑っていたら女の子も笑ってくれました。


『ありがとうー、美人なお姉ちゃん!』


美人なお姉ちゃん・・・悪くないわね。

そういえば、私の自己紹介がまだでしたね。

私は女の子に訂正をしました。


『美人なお姉ちゃんって言うのも悪くないけど、私はルーナって言うの、よろしくね』

『うん!よろしくね、ルーナお姉ちゃん!』


ふふ、素直で可愛いわね。

その後はロアンが来るまで色んなお話をしてあげました。

ルーナが本気を出したら物凄くチートなんです。

けど、戦闘をメインにしたお話しではないのでサクッと終わらせました。

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