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ロック鳥に攫われた女の子

三日連続で投稿!サブタイトルが気になるお話に?

自分の部屋にある椅子に座り、本を暇潰しに読んでいたらルーナが入ってきた。


『ロアンー』


その声で振り向いて返事した。


『ん?なんだ?』

『私、今から山菜と果物を採りに出掛けてくるねー』

『おー了解ー』


俺はルーナを見送ってから再び本を読み始めた。

・・・・・・んー、すげー暇だ。


ルーナがいないとなると尚更暇だ。

ちょっと面倒だか俺も出掛けようかな。

暇を潰す為に俺はいつものウィール村に行く事にした。


小屋から出ようとすると、ある事を忘れてたから部屋に戻った。


『おっと、いけね。忘れてたわ』


テーブルの上にあるメモ帳を一枚破り、

ペンを持ってメモを書き残し、リビングのテーブルの上に置いといた。


(暇だからウィール村に遊びに行ってくるぜ。ロアンより)


それから小屋を出て、1時間掛けて村まで遊びに行った。


『ふーやっと着いたぜ』


まずは休憩の為に喫茶店でも行こうかな?

そう思って村の中に入ると、いつもは落ち着いた雰囲気の村だが、

今日はやけに村人が騒いでいて、大声を上げて何かを言い争っていた。


『離せ!!娘を助けに行く!!』

『駄目だ!お前も食われたいのか!?』

『ん、だとてめえ!!娘はまだ生きている!!』


青いジャケットを着ている男性が斧を持ちながら何人かの男性と言い争い、

それを周りにいる人達は不安がって見ていて、

青いマキシ丈ワンピースを着ている女性は、

地面で泣き崩れているのを回りにいる女性が励ましていた。


『ごめんなさい、アン・・・私の所為で・・・』


んーこれは明らかにやばい状況だよな?

俺は状況を把握するために、近くにいたエプロン姿の主婦に聞いてみた。


『すいません、何があったんですか?』

『えっ、ええ。実はね-・・・』


話によると青い服を着ている人達の娘さんが、

突然現れたロック鳥に攫われたみたいだ。


は?それってまじでやばい状況じゃね?

目撃者に寄ると、村の近くにある森に向かって飛んでいったと言う。

それで父親は娘を助けるために斧を持って森に行こうとしていたのか。


ロック鳥か・・・よっぽど優秀な戦士や騎士、

魔法使いじゃないと倒せないモンスターだ。

めんどくさいけど知ってしまったから放って置く事が出来ず、

俺は直ぐに村を出て森に戻る事にした。


ロック鳥が向かった森は、

俺達が住んでいる場所だから尚更放って置く事が出来なかった。

そう、ルーナの身も危ないからだ。


俺は急ぐために風の魔法で身体を浮かせて森に戻った。

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