第3話「水の痕跡 -Ⅰ」
〈シェル・ポイント〉――かつて海洋研究施設だった廃墟。 潮風にさらされた鉄骨の隙間から、青白い光が漏れていた。
「ここに“記憶の水”があるって…ほんとかな」 ユウは水晶を手に、リナと共に施設の奥へと進んでいた。
「空間が歪んでる。重力が不安定ね」 リナが言うと、床がわずかに浮き上がった。 ふたりは慎重に進み、地下の貯水槽にたどり着く。
そこには、青白く光る液体が静かに揺れていた。 ユウが水晶をかざすと、水面が波打ち、過去の映像が浮かび上がる。
研究者たちが海洋生物の記憶を抽出していた記録。 だが、その映像の最後に、異形の影が現れた。
「…来る!」
水面から飛び出したのは、記憶の水に侵食された“残響獣”たち。 3体の異形が、波のように襲いかかってくる。
残響獣部隊:アクア・リヴァイア(x3)
名前 筋力 体力 俊敏 魔力 知力 運
リヴァイアA 16 18 14 20 10 9
リヴァイアB 18 20 12 22 10 8
リヴァイアC 14 16 16 18 12 10
「3体…!連携してくるタイプね」 リナが即座に分析する。
「リナ、解析頼む!ぼくがAを引きつける!」 ユウが前に出る。
⚔ユウ(Lv.2)
ステータス数値
筋力12
体力14
俊敏15
魔力9
知力13
運10
スキル:残響解析 敵の記憶断片から行動パターンを予測
リナ(Lv.2)
ステータス数値
筋力12
体力14
俊敏18
魔力16
知力17
運10
スキル:魔力矢
スキル:戦術解析 敵の魔力波を視覚化し、回避率+10%
リナは魔力波の流れを読み、ユウに最適な攻撃タイミングを伝える。 ユウは跳躍し、“残響解析”で見えた核に一撃を加える。
「今だ、ユウ!」
ユウの剣がリヴァイアAの核を貫き、撃破成功。 だが残り2体が魔力波で反撃してくる。
「距離を取るわ!」
リナが跳躍し、手にした小型魔導弓を起動。 魔力を矢に変換し、リヴァイアCの魔力核を狙撃する。
「魔力矢、発射!」
矢が命中し、リヴァイアCが崩れ落ちる。 最後の1体はふたりの連携で撃破される。
戦闘が終わり、静寂が戻る。 水晶が淡く光り、ふたりの体に微かな波動が走る。
「…成長の兆しが来たわね」 リナがステータス画面を開く。
ユウ:レベルアップ! → Lv.3
ステータス数値
筋力14
体力16
俊敏16
魔力11
知力15
運12
スキル:水流跳躍(Aqua Leap) 水場で俊敏値+3、回避率上昇
リナ:レベルアップ! → Lv.3
ステータス数値
筋力13
体力15
俊敏19
魔力18
知力18
運11
スキル:戦術解析 敵の魔力波を視覚化し、回避率+10%
スキル:魔力矢(Mana Arrow) 魔力を矢に変換し、遠距離から精密攻撃可能
「これが…記憶の水の試練…」 リナは水晶を見つめながら言った。
「この水、まだ何かを隠してるみたいね。」
ユウは頷いた。「ぼくらの旅は、まだ始まったばかりだ」
さらに奥へ行ってみよう!