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第0話 悪夢

この物語に書かれている地名・人名は実在のものと一切関係ありません。

「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!」


なんでこんな俺は目にあっているんだ...。 すぐ後ろからは人とは思えないとても掠れた唸り声が聞こえる。

目の前に何があるのかすら分からない程暗い廊下で俺は何者かに追いかけられていた。


状況整理もつかず、頭の中がこんがらがっている俺は後ろを見て正体を確認する余裕もなかった。


「はぁ......はぁ......」


高校に入って、運動をしなかったからだろう。

自分の体力がなくなっていき、走るスピードも落ちてきた。

足が棒のようになり、背中からは滝のように汗が流れ、喉が渇いてきた。

そのうえ、後ろからの唸り声はさらに近づいてくる、なんだよアイツ......しつこすぎる!!


「グゥア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!」


体力が無くなり体が支えられなくなったのか視界が一気に下を向く。

めまいもし、吐き気もする、後ろのやつに捕まる前に死にそうだ。

本来こんな事をしている暇はないが、床に手をつき自分の息を整えようとするが、なかなか上手くいかない。


「ゲホッ......ゲホッ......」


クソッ.....喉が痛い...早く...走らないと....

だが仮に息を整えたとしても体力はすぐに回復するわけではない。


何とかして立とうとした瞬間、自分の体にドスンと、さっきよりも重い何かが俺を襲った。

何者か確認しようとしてもやはり確認できない。


その何かは俺の首を掴んだ。

それによってどうやら俺を襲っているのは人型の何かだというのが分かった。

だが、そんなことに気づいてすぐに、とんでもない事が起こった。

ガブッ......ブチブチブチッ


「うああああああああああああああああああ」


自分の口から雷のような悲鳴が出た。

突然、俺の首に激痛が走った。それと共に傷口にミントでも食った時のスースーする感覚と、首回りを伝る生暖かい液体。


「ぁ......あ............」


自分の声が掠れてきた、だんだんまぶたが重くなる。

最初は抵抗していたが、徐々にできなくなっていた。


そして、人型の何かの一噛で俺の意識がなくなった。











挿絵(By みてみん)

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