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利休になった日  作者: shoundo
第1節 千宗易
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第1・2節 駕籠に揺られて

だいぶ駕籠(かご)に揺られただろうか。

外を覗くと、姫路城よりはるかに大きな御城が見えてきた。

駕籠が止まった。

気品のある男性が前に進み出て一礼する。

後ろには3つも門があった。

気品のある男性:「どうぞお通りください、利休殿、古田殿。細川殿も既におみえになっております。」


困った、3つの門のどこに入るのだろう。

私:「ありがとうございます。実は最近、物忘れが激しくなりまして、会場までの道がわからなくなってしまったのですが。」

気品のある男性:「はっはっはっ。利休殿らしくありませんな。いつものように、そこの左の門から入った最初の建物が書院です。まあ、荷物置き場ですな。さぁ、一緒に参りましょう。」

私:「よろしくお願いいたします。」


誰なのだろう、この気品のある男性は。

書院には学者風の男性と、お坊さん風の男性の2人がいた。

書院に入る際、何をすれば良いか迷っていると、学者風の人が近寄って来て耳元で囁いた。

学者:「大声を出さずに聞いてください。明治・大正・昭和・平成、この単語に聞き覚えはありますか?」

私:「あっ、私の時代ですね。よくご存じで。」

学者:「茶会の後、二人でお話ししたいことがあります。なんとなく、わかりますね。」

私:「はい。よろしくお願いいたします。」

学者:「まず、こちらに座って下さい。」

私:「はい。」

気品ある男性:「何を二人で話されているのですか。ささ、正客を決めましょう。」

学者:「そうですね蒲生(がもう)殿。今回は、蒲生殿が正客(しょうきゃく)で良いのではないでしょうか。利休殿は次客(じきゃく)で。池坊(いけのぼう)殿も良いでしょうか?」

池坊:「皆さまがよろしければ、それで。」

蒲生:「今日は細川殿に仕切られてしまいましたな。」


この作品は「YouTube(

https://www.youtube.com/watch?v=QV8a_9456ps&list=PLH33wsaeFCZWhaiIBx24yNxr-fPINhaRS&index=2

)」にも掲載しています。

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