第2・5節 寄付と待合の所作(次客)~吸出について~
古田:「この桃山時代、寄付は書院と言って、ただの荷物置き場になっています。他の方と話す場合は、書院という言い方の方が適切かもしれません。ただ、指導する際の便宜上、単なる書院ではわかりにくいので、私は寄付と言うことにします。寄付は、茶会に招かれた客が、身支度を整え、本日の正客や詰などを決める場所です。客は円形に座り、亭主か半東が持ってくる吸出を飲みます。まずは座る時。両足の膝を折って座ります。立つときは右足を立てて立ち上がります。ゆっくりした動作で、何度かしてみてください。」
私:「こうですね。」
古田:「吸出には、桜湯、香煎などがありますが、大抵は白湯です。飲み方は、まず全員にお先にと言います。添え手をして、吸出茶碗持ち上げ、おしいただきます。右回りに茶碗を2回回し、3口半で飲み干し、口ベリを指で拭き、懐紙で指先を拭きます。左回りに茶碗を2回回し、元の場所へ戻します。」
私:「2回回す場合、掌の上で回すのですね。」
古田:「お道具は貴重なものばかりです。この時代、人の命より大切な道具もあります。さて、正客を決め、しばらくすると、亭主か半東が待合まで進むよう言いに来ます。では、細川邸の待合に進みましょう。」
三人は、待合へと進んだ。そこには円座が置いてあった。
古田:「円座の重ねてない方が正客の席です。正客が円座を並べますので、次客は、正客の隣に座って下さい。座り方は、手を添えず、すっと座る感じです。あわただしいですが、次は待合から立つ手順・迎付をしましょう。」
古田はいったん待合を離れ、亭主として、待合に戻ってきた。
古田:「亭主が待合にやって来たら、客は全員立ち上がり、主客黙礼をします。亭主が帰ったら、正客と次客は、円座を壁に立てかけます。最後、詰が円座を片付けます。円座を片づける順は、正客の円座が一番上にくるようにします。では、蹲踞へ進みましょう。」
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