深緑の森 3
俺とナチュルは森で暴れていたフレムベルさんを力尽くで止めその行動の理由を知った
また悪魔が絡んでいて魔術紋の酒なる物をドラゴン達に飲ませて暴れさせていた。
俺達は他のドラゴン達も同じ様に暴れ回る前にどうするかを考えていた。
『フレムベルさん、一緒に飲んだ仲間のドラゴン達の居場所は知っていますか?』
『う〜む、大まかにしか分からんが、
水竜のスレインは王国の北のバーロン湖に
地竜のアトモスは帝国のガリドル大地に
風竜のスカイサーは獣国のジャム渓谷にいると言っておったが、今もいるかわからんな』
『う〜ん、離れ離れだがどうするか』
『放っておくとこの赤黒みたいに暴れちゃうかも』
ナチュルが言うと
『あ、赤黒』
とフレムベルさんは落ち込んでしまう
『今から王国や帝国に行くとすると急いでも10日以上掛かってしまう、クリスとフレイの事も気になるし』
『のうユウや、我が乗せて行ってやろうか?』
『ええっ?』
『我だったら帝国や王国や獣国に行くだけなら1日も掛からんぞ』
『そ、そんなに早く着くのですか?』
『着く、だがな問題がある』
『問題ですか?』
『そう、我は熱いのだ』
『熱い?』
『そう、我の身体は赤竜なんで人が乗れる温度ではないのだ、』
『あ〜、アイスランスも溶けちゃったのは、その皮膚の温度のせいだったのですね』
『正確には鱗だが、そう言う事だ』
『そんなの私がなんとかしてあげるわよ』
とナチュルが割り込んできた
『ナチュル、そんな事出来るの?』
『チッチッチ、私は大精霊様なのよ、それくらい簡単よ』
そう言ってナチュルは俺に魔法を掛けた
「クリアベール」
[【古代魔術】を覚えました]
うわ、また覚えちゃった、まあいいか
そう思っていたら俺の体が光の衣に包まれた
『うおー光ってる俺』
『えっへん!』
『フレムベルさん、ちょっと背中に乗ってみてもいいですか?』
『ふむ、構わんが大丈夫か?』
『私はナチュルを信用してますので』
まずはグーラを伸ばしフレムベルさんの背中を触ってみる、…熱くない。
どうやらこの魔法のお陰で熱さを無くしているのだろう不思議だ
ならば!
「とうっ!」
ポヨーン
俺はフレムベルさんの背中に乗ってみた。
ピターン
『おおー、全然熱くないですよ、フレムベルさん重くはないですか?』
『ん?乗っているのか?軽いなユウは』
初めてドラゴンの背中に乗った。高かった
フレムベルさんの背中は鱗がビッシリと敷かれていて、所々に隆起している所があり、色は赤黒い
ナチュルの魔法のお陰で何ともないが、本来なら溶けてしまう程の高温なんだろう。
『これからどうする?ユウには借りあるし感謝もしてる。
お前がしたい事の手伝いをしてやろう』
とフレムベルさんが力を貸してくれるなら、
『フレムベルさん、この広い背中に人族の女の子を2人乗せてもらう事は可能でしょうか?』
『ふむ、乗せた事はないがおそらく大丈夫だろう』
『ナチュルはクリスとフレイにさっきの魔法を使う事は出来る?』
『余裕よ』
『であれば、フレムベルさん。』
と俺はユウの姿に変体する
『おおう、その姿は何だ?』
と驚いているフレムベルさん
『実は…』
とフレムベルさんに今までの話をした
俺は人の姿になる事が出来て、C級冒険者だという事
帝国から悪魔に備えよという手紙を各国に渡す旅をしている事
仲間であるクリスとフレイの事を
そして、ナチュルの事も
『なるほど、よし俺もユウに力を貸そうではないか!』
ととっても心強い言葉を聞き俺は
『すいません、力を貸して下さいフレムベルさん』
『ガッハッハ、これよりフレムベルと呼べユウよ
ナチュル殿もよろしく頼む』
『わかったわ、竜なんてみんなブレス吐き散らして自然を破壊する害竜かと思ってたけど、話してみると普通だったわね、いいわ。これからよろしくねフレムベル』
『お、おう』
と少し泣きそうなフレムベル
『な、ナチュルちょっと言い過ぎでない?』
『いいのよこれくらい。特にこの火の竜達にはウンザリしてたんだから』
『他の奴らにも言っておこう』
『そうしてちょうだい』
『では気を取り直して、今からフレムベルとナチュルと俺はクリスとフレイを迎えに行く。
3人になるけどフレムベルに乗りまず近い所から獣国のスカイサーの様子を見に行く。
次は帝国、最後に王国の順で、理由は近い順』
『いいんじゃない』
『俺も異論はない』
『フレムベルは空を飛ぶと疲れるの?』
『まあ、多少な』
『疲れたら回復術を掛けるので言ってくださいね
ナチュルもね』
『了解だ』
『わかったわ』
『急にドラゴンが出て来たら、あの2人は驚くと思うので私の話に合わせて下さいね、ナチュルは見えないからいいけど』
『そうだな、人族は我らを見るとすぐに攻撃してくるから、説明してくれると嬉しい』
『ま、私の仲間達は大丈夫だと思いますね、1人怪しいかな』
『わかった!ではユウの仲間の元へ案内を頼むぞ』
フレムベルは大きな翼をバサバサと羽ばたかせる
すると体が浮き地面が遠くなって行く
『おおー凄い、フレムベル凄いよ』
『ガッハッハ!ユウは飛ぶのは初めてか?』
『それはそうですよ、人もスライムも飛べませんからね』
『ガッハッハ、それもそうだな』
『いや、私はユウなら飛べると思う』
と俺の横でパタパタと飛んでいるナチュルが呟く
『人は飛べませんからね、道具を使えば別ですが』
『いや、私が飛ばせてみせるわ』
『ガッハッハ、その時は俺も協力しよう』
『その時が来たらお願いしますね』
俺はフレムベルの背中に乗り、ナチュルと共に太陽が昇り始めた森の上空からクリスとフレイを迎えに行くのであった
飛びました。
しかし、自力ではありません




