66.男爵邸の改築完成の焼き肉パーティー
工房に依頼していた男爵邸の改造が完了した。改造方法は俺の男爵邸とアライダ達の男爵邸の間の壁を取り払って、2つの男爵邸を建物でつないで、2階にアンナやリズ、エラの部屋を作ったのである。1階は何もしていないのでまた空白のスペースが増えた。
ここからは俺の作業である。前回作ったアライダたちの部屋と同様、部屋に明かりの魔道具を設置していった。窓やカーテン壁紙などは市販のものを購入したらしく、すでに設置済みであった。また、簡易のキッチンも工房に依頼してあったらしく設置済みであった。
そして、アライダたちの部屋と同様、前世のビジネスホテルのようなトイレ兼洗面兼浴室が一体となった部屋を作った。鏡も同じものを設置した。そして、屋上のタンクからの給水と庭の浄化槽までの排水路を設置した。
これで男爵邸の改造は終わりである。完成した男爵邸をアンナ、リズ、エラとその家族に見てもらった。すると、アライダ達の時と同様、蛇口をひねると水が出る水道に感動していた。そして一番驚いていたのはトイレ兼洗面浴室であった。そしてここに設置されている鏡に感動していたようである。是非販売用に作ってほしいと言われたが、これは俺の土魔法で作っているので、今回だけ特別として拒否した。
アンナ、リズ、エラも準備が出来たらここに引っ越してくることになった。
その後この男爵邸の管理について話し合った。とにかくややこしいのである。この男爵邸はツェーザルやアライダ達8男爵家の共有なのである。
俺の方はメイドや護衛は奴隷であり給金は発生しない。公爵家から派遣された護衛2人の給金は公爵家から支払われている。
これまでのアライダ達5人の男爵邸は、共通部分の厨房や護衛や門番25人は5男爵家で1/5ずつ負担とのことである。また、各部屋に配置した執事とメイドは各家が負担とのことである。
そこで、新たに住むことになるアンナ、リズ、エラについては共通部分は俺の男爵邸の所属として護衛やメイドは不要、面倒なので連れて来るなと言った。
アンナとリズについては男爵家を構えることから、アライダ達と同様、各部屋に執事とメイドを配置した場合は各家が負担とすることにした。アンナとリズは商会の人間を執事やメイドとして連れて来るそうだ。商会の人間ということはスパイだと思ったので、俺の秘密は絶対に漏らさないように命令した。
エラについては、単なる側室なので、執事は不要、メイドを連れてきた場合は俺の男爵家の予算から持つことにした。
結婚に向けた男爵邸の改造も終わったたし、結婚後の執事やメイドのことも決まって後は結婚式を迎えるだけである。
なお、俺の男爵家の執事は決まっていないが、男爵邸でかかる経費はすべてアセビ商会で落としているので、あまり男爵家の支出のことを考える必要がない。アセビ商会はマリーに任せている。
俺としては俺の商業ギルドの男爵家の口座と俺個人の口座の資金が増えていくのをたまに確認するだけである。
結婚したら男爵家の支出はアライダに任せる気だが、今のところ支出としてはあまり多くないと考えている。若し、エラの支出が増えるようならエラにアセビ商会のことを任せれば経費を捻出できる。
男爵邸の改造も結婚後の執事やメイドのことや彼らにかかる経費のことも決まったので、パーティーを開催することにした。
庭に、焼き肉用の竈を作って、その上に鉄板を敷いて、その上に肉や野菜を並べて焼き肉パーティーである。味付けが塩だけというのは残念だが、それでも野外でするバーべキューは美味しい。
この日のためにエラには領地から新鮮な魚を取り寄せてもらった。もちろんタコやイカも注文した。
「ツェーザル様、この焼き肉パーティーは美味しいですね。焼きながら肉や野菜を食べるとのは新鮮でいいですね。特に焼き立ては美味しいです」
「気に入ってもらって、よかった」
「ほれ、肉が焼けたぞ」
「ちょっと、ツェーザル様、これ肉じゃありませんよ」
「タコだがそれがどうかしたか、タコも美味しいぞ。なあ、エラ」
「タコは美味しいですが、ツェーザル様と私以外はタコは食べないのではないですか」
「タコは美味しいぞ、なあリズ」
「私に振らないでください」
いつになってもこの世界の人間にはタコはあまり受け入れられないようである。
その日は美味しい匂いが辺りに充満した。ついでだと、男爵邸に勤める人間もみんな呼んできて盛大なパーティーを催した。
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