第十一話事件解決
第十一話事件解決
団長の声が響き渡る中、私はとあることを思い出した。
それはギアラの使える魔法についてだ。
ギアラは基本的にはどの属性の魔法も使えるのだが、ゲームには複合魔法というものが存在する。
文字通り魔法と魔法を掛け合わせると言うものなのだが、時折りキテレツな魔法が完成することがある。
その中には匂いを操る臭気魔法や駄菓子魔法など変なものが存在する。
臭気魔法とか使えば嗅覚の鋭い獣人相手には有利だと思うけど、戦争になるかどうかのこと状況で確率に頼るのは流石の私でも嫌だ。
「耽っているようだがフランカチェスカ何か良い案でもあるのか?」
「良い案なんて全くないですよ、ただ魔法のことを考えていただけで」
まあなんでギアラの魔法のことを考えようとしたかには理由がある。
ギアラは肉関連の魔法ならものすごく鍛えている。
一つの例で言うと炎魔法なら同級生の王子たちを差し置いて学年一位になるほどだ。
……だけど私はその魔法を誰かに使うのが怖い。
サルーヴァの森の時は好きなゲームに転生出来たみたいな気持ちが強かったから使えたけど……やっぱり怖いものは怖かったし今でも怖い。
いやまあゲーム機落として死んだ私が言うのもなんだけどさ、死にたくない。
一番は、リゼッタたちを失いたくない。
その思いがあったから色々行動出来たわけで……行動出来たんだよねこの私が……ならやることは一つしかない!!
「団長さん、これから私が複合魔法で辺り一面を消し飛ばします。なので急いでアルベルさんを呼んできてください!!」
「アルベル……そういうことか、待っていろ」
というか団長をこき使う私ってこれどういう状況よ!!
アルベル・フィンベルト、騎士団の一般衛生兵だが、その回復魔法は群を抜いている。
たとえ森を消し飛ばしてもアルベルの回復魔法があれば元に戻せる。
団長はアルベルを連れて走りながら私に指示を出した。
「アルベルには説明済みだ、やれ!!」
「アルベルさん、消し飛ばしたあとの処理お願いしますよ!!」
私は光魔法と炎魔法を合わせた魔法で瞬時に消し飛ばした。
その光景を見たシルティマイアの兵は膝から崩れ落ち降伏を認めた。
アルベルの魔法により消し飛ばした森は瞬時に元通り……とはいかず一時間ほど文句を垂れながら修復作業に勤しんでいた。
団長にはシルティマイアの兵から情報を聞き出していた。
……まあ真剣モードはここまでにしてっと。
「ほんと上手くいってよかったぁぁぁ!!
実際のところ上手くいく保証なんてなかったからもんのすごく不安だったし失敗したらどうしようって……あっ」
私の口から漏れた叫びはみんなの視線を集めた。
それと同時に拳を構えてゆっくりと歩み寄ってくるリゼッタを見て私は安心した。
「なんでギアラが騎士団長様に指示を出したのかな〜。その上、上手くいく保証もなかったと」
「それはなかったけど、これ以上争いをしてほしくなかったから」
「その気持ちは嬉しいけどね、アンタに何かあったら……私の気持ちも考えてよ!!」
リゼッタは涙を流しながら私に頭からゴンと音が聞こえるほど強くゲンコツをした。
「ごめんリゼッタ」
「今はごめんで済むけど、済まなくなったらどうする気だったの!」
それからリゼッタのお説教は二時間ほど続いた。
「…………だから、これからは相談してよ分かった!!」
「はい」
リゼッタのお説教が終わった時、団長がこの真相を教えてくれた。
その事実を知り、私は一安心した。
なぜなら今回のシルティマイアの兵は国とは関係のない盗賊堕ちした兵士だったからだ。
とは言っても学園のみんなが、ソフィーが怪我をした事実は変わらない。
死人が出てないのが、不幸中の幸いだけど償ってもらわないといけない。
「団長この人たちはちゃんと裁かれるんですよね」
「そうだ、としか伝えられない」
それから騎士団はシルティマイアの兵を連行した。
その日の授業内容は今日みたいなことがあった時の対処法や護身術などに変更した。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来るときにしますね




