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?「っ!」ドゥッ
?(この威力…!瞳潤と同じくらいだ)
心「潰れろっ!」能力:テレキネシス
グググ…ズゴゴゴッ
?「瓦礫…上か!」能力:観測
ブォンッ
ゴサァッ
心「な…」
?「無駄だ!」ダッ
?(残念だったな。能力を使用すれば、私は物体や生物の状態が分かる。戦闘中は生物に対して使ってもあまり意味は無い。その生物の年齢やら名前やらをしれたところで意味は無い。)
?(まぁ、体力等の情報は多少有益ではある。ただ、高野のような奴は、能力で得られたデータに沿わない行動をする。)
?(ただ、物体は違う。その物体の何処に何をすればどうなるのかが分かる。これは普遍的で絶対だ。そしてそれを利用すればこんな風に…)
?「意図的な崩落すら起こす事が可能だ」ドンッ
ゴゴゴッ…
心「わざわざ武器を作ってくれてありがと」能力:テレキネシス
?「…少し驚いたな…その量の瓦礫を一斉に操作出来るのか」
心「吹き飛べっ!」スっ
ドドドドドンッ…
?「コンクリートのマシンガンか…」ダッ
心「逃がさない」能力:テレポート
?「っ?!こればっごぁッ」
ズドドドド…
?(仕方ない…)
?「っはぁ…!」
心(姿が変わった?)
?「はぁ…はぁ…っ!」ダッ
ブォンッブォン…
心「早い…ッ!」能力:テレポート
シュンッ
?「このまま近距離で攻撃を当てようとしてもジリ貧と言うやつだな。だが、移動直後…急な遠距離攻撃はどうだ!」ガシっ…グォンっ
心「アスポート」能力:アスポート
ごシャッ
?「ぐっぅお…?!」
?(自分で投げた瓦礫が…後頭部…に)
心「今くらいの攻撃なら効きそうだね」能力:テレキネシス
ベキベキベキッ…
?(左右の床が…剥がれて…)
べキャンッ
心「潰し殺す…!」
?「ぬ…力強い…!」ギギギ…
?「がぁぁあッ!」能力:観測
ゴスシャッ
?「はぁ…はぁ…」
心(しぶとい…!)
心「…?」グラッ
心(やばい…もうそろそろ限界。回復で力を結構使ったから…?そもそも、長時間ガスを吸ってたらしいし…)
心「早く…決着」ッー…
?「鼻血…なるほど。さては能力の使い過ぎだな?追い詰められていたのはそっちの方だった!」ダッ
心「ぅ…」
?「トドメだ」ブンッ
心「ぅ…あぁぁっ!」能力:テレポート
?「避けたか。だが、もう限界だろう」ガシっ…グォンっ
心「(瓦礫…)あ、アスポー…」
ゴッ
心「ゔッ…ぐっ…ぁ…」ズシャャ
心「痛…」
?「…やっとか。最近出会う奴らは手強くて困る」
心(息を整えて…反撃…)
ガシっ
心「っ!離せ…!」
?「もう瞬間移動を使う体力は無いようだな」
?「ここで殺しておきたい所だが、君には利用価値がある。それはなんだと思う?」
心「…?」
?「君のその能力だ。その能力を抽出して量産する。」
心「そんな事…できない。僕には…テレポートがある。拘束したって意味がない」
?「…そうだな。そういえば君は能力についてどれくらいの知識がある?」
心「…いきなり何?」
?「能力の源…根源はなんだと思う?」
?「能力の根源はね、心臓だと言う人間も、脳だと言う人間もいる。あるいはその人が持つオーラとか、まぁ未だに解明がされていない」
?「この不毛な論争に私の研究所達は結論を出した。脳と心臓の両方だ」
?「実験に実験を重ねてついに発見した」
?「摘出した脳から能力を抽出しても、心臓から抽出しても能力は得られなかった。臓器単体からは無理だったようだ。生物じゃないといけなかった訳だ」
?「脳を持ち合わせない生物、心臓を持ち合わせない生物……その他臓器を増やしたり減らしたりした様々な生物を生み出して実験した」
?「バスケットボール程の肉塊に脳と心臓になる物を詰め込み生き物を作る。すると能力の抽出が可能となった!」
?「つまりだ、能力は生物のみが持っている。そしてその根源は脳と心臓だ。まぁ、抽出する装置を用いて定義づけしたから、本当にそうなのか分からない。少なくとも私の研究所達ではそうだ」
心「僕の…心臓と脳以外はいらない…」
?「そうだ。だから今から君を解体する。せいぜい最後の抵抗で瞬間移動を使えばいい。でも、できないはずだ」
心(僕は逃げられる。でも、あそこで…息を引き返すかもしれない高野は…。下で戦っている音黒は…)
?「まずは大まかに切ろう」グニニニ
心「…(嫌だ)」
心「嫌…だ」
心(まだやり残した事がある。まだ解明しないといけない事がある。なのに…)
心「嫌だ!死にたくない…!」




