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イベントの参加登録と弾丸魚

とりあえず書けてるとこまでちょくちょく投稿します。


俺達はさっきのログハウスに戻ってきた。先程のレイが騙された一件から少し時間が経っているが、やはりまだ注目を集めているな。元々メティスがいるから目立つのは今更なんだが。


ちなみにレイとはフレンド登録をした。レイからすれば、俺達は初めてのフレンドなのだとか。


ようやくイベント専用の受付までこれたな。俺は受付のNPCに話しかける。


「すまないが、イベント参加登録をしたいのだが」


「イベント参加への登録ですね!ではまず、参加形式をお決めください」


「参加形式?」


「参加形式とは、プレイヤー様がソロ、パーティ、クランのどれで参加するか決めていただくものです」


「違いはなんなのよ」


「ソロの場合ですと、個人ランキングに加え、個人ポイント達成報酬があります。パーティの場合はパーティランキング、クランの場合はクランランキングがあります」


なるほど。つまり個人ランキングは全員参加って事だ。そこに参加形式での追加目標が加わるということだ。


「個人ポイント達成報酬とは?」


「パーティやクランには、個人ランキング報酬の他に、追加のランキング報酬がありますが、ソロの場合は個人ランキングしかありません。そのため、ソロの場合は一定のポイントを貯めることで、報酬を獲得できます」


そういう事か。個人ランキングが全員参加だから、ソロだけパーティやクランで参加するより報酬が少なくなるってことか。その措置がポイント達成報酬なのだろう。


「ルー君と天使ちゃんズはどういう参加形式にするんだ?」


「一応俺達はクランも入っているが、今回はパーティでの参加かなー。メティスとミカさんはどう思う?」


「私もそれでいいと思うのよ」


「私もです!それにレイさんもいますしね!」


「ミカちゃんの優しさが俺様にしみるぅー!」


「蟻ちゃん気をつけるのよ?何かあったら私に言うのよ?」


「分かりました!」


「ちょっ!?メティス様もミカちゃんも酷くなぁい?俺様の味方はルー君だけだぜ」


「味方をした覚えはないがな」


「そんなつれないこと言うなよぉ!」


さっきから思ってたが、こいつスキンシップが激しいな。まぁ女性にはスキンシップしてないのだが。


「俺達はパーティで参加するつもりだ」


「かしこまりました。ではこちらの紙にプレイヤー名とパーティ名をお書きください」


「パーティ名?」


「ランキングにパーティ名が記載されます。もちろん、ランキングにパーティ名を記載せず、匿名にすることも可能です」


「俺達は匿名にするか」


「それがいいのよ」


「俺様も大丈夫だぜ」


「パーティ名はどうしましょう」


「匿名だから適当でいいんじゃないか?」


「なら俺様と野郎と天使ちゃんズってのはどぉよ?」


「あんた、センスの欠片もないのよ」


「おい、野郎ってのは俺のことか?というか確定だよな?」


「じょ、冗談に決まってるだろぉ?ルー君」


まぁ本当に冗談っぽいから許してやるけど。ってことで、俺が適当に決める。


「よし、これでいいか」


「ちょっと!これはパーティ名っていうより、宣言なのよ!」


「ルー君⋯俺様は嬉しいけど、これはちょっと恥ずかしいだろ」


「私はいいと思います!」


「いいんだよ。どうせ匿名なんだし」


「パーティ名とプレイヤーの登録が完了しました。では次に、プレイヤー自身の参加形式をお選びください。なお、ルヴァンシュ様には生産職スキルがないため、戦闘職での参加になります」


なるほど。これはルールにも書いてあったな。戦闘職か生産職に分かれて、戦闘職なら釣り、生産職なら弾丸を作る作業になる。


俺は生産スキルがないため、強制的に戦闘職での参加だ。まぁ、もともと戦闘職で参加するつもりだったから別にいいんだが。


っていうかレイの奴も、なんか生産スキル持ってるのか。


「私は生産職で参加するのよ!」


「わ、私は戦闘職で!」


「俺様も戦闘職だなぁ」


「かしこまりました。イベントに使う釣り竿なのですが、こちらから提供することもできますし、自分で用意した釣り竿でも大丈夫です。基本的にどんな釣り竿でも釣れます」


「なら提供してもらおうかな」


ミカさんやレイも提供してもらうことにした。


「かしこまりました。ではこちらをお持ちください」


受付がそう言うと、3本の釣り竿が手渡された。至って普通の釣り竿だ。それと、指輪?みたいなのもあるな。


「この指輪は?」


「これは魔導加工指輪です。これを使えば、どこでも魔導加工台を呼び出す事が出来ます。魔導加工指輪はイベント専用装備なので、イベント終了後は回収させていただきます」


どうやら生産職はこの魔導加工台を使って、弾丸魚を弾丸に加工するみたいだ。


「他になにか質問はありますか?」


「受付のかわいこちゃん、この無人島の素材は回収してもいいのかい?」


「問題ありません。無人島にある素材で釣り竿を作っても構いません」


「なるほどねぇ。教えてくれてありがとうかわいこちゃん。それと、もっと愛嬌を振りまいたら人気出ると俺様は思うぜ?」


「アドバイスありがとうございます。ではそのように⋯⋯これでいいですかぁ?」


「流石はNPCというかAIか?凄い変わりようだ」


「私はさっきのがよかったのよ」


「男ってのはこういうのが好きなのさ。なぁルー君?」


「そ、そうなんですか?ルヴァンシュさん!」


「いや俺に振られても分からんって!」


「ほら、いつまでもここで喋ってないでさっさと行くのよ」


メティスが呆れてそう言う。


「わたし応援してますので頑張ってくださいねぇ!」


と、元気よく手を振る受付さん。魚釣りとかしたことないけど、頑張りますか。


⋯⋯⋯

⋯⋯

⋯


「どこで釣ろうか」


「さっきみたいに絡まれるのも嫌なのよ」


「なら人通りが少ない場所でしょうか?」


「無人島の端っことかでいいんじゃねぇの?」


「そうするか。一度端っこまで行ってみるか」


ってことで、島の端までやってきました。やっぱり拠点から遠いのか、人があまりいない。


「さぁて、早速釣りますか」


「そうですね!」


「君達、頑張るのよ!君達が頑張ってくれないと、生産職の私は何も出来ないのよ!」


「わかってるよ」


「俺様はちーと散歩に行ってくるわ」


「ゲヒナル、あんたは釣りしないの?もしかしてまたナンパなの?」


「いやだから、俺様はレイだって⋯。ナンパもあるが、釣りはあとでやるさ」


「レイ、問題を起こすんじゃないぞ?」


「おいおい、俺様は子供じゃねぇぞぉ?」


そう言いながらレイは一人で何処かへ行ってしまった。


「レイさん行っちゃいましたね」


「まぁ、ゲヒナルにも考えがあるのよ」


「どんな考え?」


「知らないのよ。ただゲヒナルは馬鹿じゃないのよ。ゲヒナルなりに何か貢献しようとしてるんじゃないの?」


「ってかメティス、ゲヒナル呼びは確定か?」


「レイさんが可哀想ですよ?メティスちゃん」


「いいのよ!それよりも君達は早く魚を釣るのよ!」


メティスに急かされたので早速釣りをする。釣りには二種類のモードが存在する。釣りをやったことがない人向けの初心者モード。本当の釣りを味わいたい人向けのベテランモードだ。


当然俺とミカさんは初心者モードだ!初心者モードは本当に簡単。竿を勢いよく振り投げるだけで、ルアーが勝手に飛んでいく。


海にルアーが入ると、30秒ぐらいでヒットする。


「あっ!来ましたよ!」


まずはミカさんがヒットしたようだ。ヒットすれば後は力を入れて引き上げるだけ。ステータスのATKとか特に関係なく、引っ張ってれば勝手に釣れる。


そしてここからが普通の釣りとは違うのだが、引っ張って釣り上げた弾丸魚が普通に襲ってくる。


「結構デカイな、弾丸魚」


「魚が浮いてるのよ!浮いて突進してくるのよ!」


「アイビーちゃん!」


ミカさんはモンスターリングからアイビーちゃんを呼び出す。弾丸魚が凄い勢いで突進してくるが、それ以上のスピードでアイビーちゃんが襲いかかり、そのまま捕まえて毒針を刺す。


流石は女王だ。普段の眷属は女王であるアイビーちゃんの三分の一のステータスだ。今の戦いで、眷属と女王の差がよく分かる。俺もキラーアントの巣で、アイビーちゃんの眷属の戦いを見たことあるが、全く別物だな。


そしてアイビーちゃんは、シルクちゃんと違って過保護というか、暇な時はミカさんの近くにいてグルーミングをしている。これは働き蜂が女王に対してやるのだが、アイビーちゃんにとっての女王はミカさんなんだろうな。


「おっ?俺にも来たな!」


釣り竿に何かが食いついた手応えがある!俺は力を軽く入れ、引っ張ると――


「おぉ!⋯⋯ん!?」


「す、凄い輝いてますよ!」


「君、いきなりレア弾丸魚引くなんて流石なのよ!」


その弾丸魚は金色に輝いている。まじか、いきなり激レアか。ちなみに、弾丸魚は釣った人にしか敵対行動をとらないし、釣った本人の攻撃しか当たらない仕様になっている。


「ならサクッと捌いてやりますか」


「君はいつも戦う前にそんなセリフ入れてるの?捌いてやりますかキリッ」


「べ、別にいいだろ!というかそんなこと指摘しなくても――」


「ルヴァンシュさん、きてますよ!」


「うおっ!?」


「いまダジャレいったの?魚だけにウオっていったの?」


「ちげぇよ!――ってあれ?弾丸魚がいなくなったぞ!」


「君がダジャレなんて言ってるからなのよ」


「狙っていったわけじゃねぇよ!ってか普通の弾丸魚よりレアの方が強い?というか消えたし、もしかして透明能力も持ってるとか?いや、まさかな⋯」


「まさかな?またダジャレなの!?」


「だから――ルヴァンシュさん、上です!――え?ぐわぁー!」


上空から一直線に急降下してきやがった!メティスに気を取られて直撃を食らったのだが⋯。


まぁそこまでダメージはないものの、すごく格好悪い。というかこのレアな弾丸魚は上空から急降下してくる攻撃もあるのか。覚えておかないと。


ダメージがそこまでないと分かればあとはごり押しだ。ダメージ覚悟でスラッシュを放つと簡単に倒せた。レアとはいえ、そこまで強くすると初心者には倒せないだろうからな。


こう言ってる時点で俺はもう初心者を卒業したのかね?って事でドロップ品を確認。


◆弾丸魚(金)

・弾丸魚の死体

これを加工することで、弾丸にすることが出来る。食用としては向かない。(加工:生産職専用)


食用には向かないか。って事でこれをメティスに渡せばいいのか。次はメティスの加工するとこを見てみようかな。



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