スペースポストマン
ノバ感染症が流行り始めた惑星オリエンタール。宇宙郵船のワープ貨客船『しなの』は郵便物と乗客を乗せて出航した。当初、乗客乗員は陰性だったが、いつの間にかノバ感染症が流行り始めた。船内では不審死があったり、感染症の後遺症で男性器が委縮する症例などが見られた。様々な不安が入り乱れる中、船長の桜内は田山に後遺症の原因解明と治療薬の研究開発を命じた。何人かは対処療法で治せたが後遺症は打つ手がなかった。『しなの』はワープ航行途中、人類世界を牛耳る2大グローバル政党の世界革新社会党と国際自由国民党の企てに巻き込まれた。だが船内AIのマイカの機転により危機を脱した。この間も後遺症は進行し、桜内と乗員の白井は男性器、戸川は女性器が変化し中性化していた。『しなの』は地球の軌道上と称するバーチャル空間に到着した。これは田山を騙して研究させ、最新の研究データを奪う国際自由国民党の策略であった。それを知らずに研究が進められたが、桜内がバーチャル空間に気付いた。ここで田山に心酔した国際自由国民党側の寺脇の協力を得て辛くも脱出した。田山は中性化する以前をブリーダー期、第三次性徴を示す中性化後を不老不死に由来するエターナル期と命名した。本物の地球に到着した『しなの』。船内で起こった事件はグローバル政党の関与があるので、日本政府や国際宇宙連合に助けを求めたが、いずれもグローバル政党には無力であった。桜内たちは自らで守るしかないと思い知らされた。厄介者扱いされた桜内たちは、エターナル期の研究は国際自由国民党系の施設に任せて郵便業務に戻れと宇宙郵船から命じられた。それが不服だった桜内は一計を案じ、命令に従うものの、田山には『しなの』船内で密かに研究させることにした。他の星系に向かう途中、エターナル期の中性でも、神の倫理に基づく男女の絆を結めば、望む性器が復活しセックスができることがわかった。さらにこれらのことが人類世界の価値観など変えることがAIシミュレーションなどで判明した。郵便業務の最終地は、いち早くノバ感染症が流行ったオリエンタールであった。そこでは後遺症のエターナル期の人間が既に1万人を越え、社会変革の動きが始まっていた。現地のSNSを通じて田山の最新研究データを発表すると、一気にグローバル政党打倒に傾いた。時代が動き出し、桜内は田山の研究活かして人類世界を変えるリーダーになることを決意した。
第一話・ノバ感染症
2023/01/21 17:10
(改)
第二話・連続ワープ船『しなの』
2023/01/21 17:16
第三話・アクシデント
2023/04/11 16:49
(改)
第四話・感染者
2023/04/11 16:53
第五話・寒冷船内
2023/04/15 10:47
第六話・後遺症
2023/04/16 11:19
第七話・症例データ
2023/04/20 15:42
第八話・マーカーステーション
2023/04/22 16:28
第九話・真相
2023/04/29 16:54
第十話・高度医療船
2023/05/11 16:43
第十一話・バーチャル
2023/05/20 17:49
第十二話 ダメージ
2024/05/22 13:49
第十三話 イーブン
2024/05/24 11:47
第十四話 離脱
2024/05/25 16:04
第十五話 地球
2024/06/02 10:24
第十六話 失踪
2024/06/05 13:31
第十七話 侵入者
2024/06/09 14:07
第十八話 グローバル政党
2024/06/13 13:37
第十九話 研究継続
2024/06/16 11:35
第二十話 第5惑星
2024/06/19 14:17
(改)
第21話 講演
2024/06/23 14:46
第22話 絆
2024/06/25 13:24
第23話 職人気質
2024/06/29 15:49
第二十四話 シミュレーション
2024/07/04 13:34
第二十五話 確保
2024/07/09 11:36
第二十六話 SNS
2024/07/15 13:32
最終話 リーダー
2024/07/18 15:46