第48話 アラートフからの旅立ち
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9月1日からアルファポリスさんで開催中の「第14回ファンタジー小説大賞」 にエントリーしました!
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どうぞよろしくお願いいたします!!
「欠落した蜘蛛」のアジトからは大量のお金や宝石、アイテムなどが見つかった。
ロックたちの素材はもう売り払われた後だったが、盗まれた分相当の補償金が出た。
サーペントマン×3匹:184,900×3=554,700ゴル
ワニゲーターマン×4匹:136,900×4=547,600ゴル
イキカエル×1匹:1,300,000×1=1,300,000ゴル
合計:2,402,300ゴル
もちろん、囮として渡した現金も戻り、合計金額はこのようになった。
1日目:518,300ゴル
2日目:658,200ゴル
3日目:1,223,800ゴル
4日目:1,803,000ゴル
5日目:2,402,300ゴル
合計:6,605,600ゴル
さらにギルドから報奨金100万ゴルをもらった。
本当はもっともらえるはずなのだが、関わった冒険者があまりに多かったので、1人あたりの報奨金が少なくなった。
ロックたちが1番多かったくらいだ。
ロックとティナは、100万ゴルをマークの馬車代にして欲しいと願い出た。
マークがロックたちを心配し、ゴルドに追跡をしてもらったからこその結果だからと。
ただ、本人に直接渡しても絶対に受け取らない。
そこで、ギルドを通じて渡して欲しいとレイカにお願いしたのだ。
「いい人すぎますよ?」
と言われたが、快く引き受けてくれた。
全てがうまく収まった。
が、人を殺してしまったことへの重責がロックを襲っていた。
祝勝会の後、ゴルドさんの家に泊まらせてもらったのだが、震えが止まらなかった。
それを察したティナが、ロックを抱きしめ、ずっと背中をさすってくれていた。
「ロックは悪くない。
それでも責任を感じるなら、その心の重しを私にも一緒に背負わせて。
私は何があっても、あなたの味方でいるから。」
さすがのロックもむっつりが発動せず、ティナの言葉を聞くうちに心が落ち着いて、いつの間にか寝ていた。
いつも辛いところをロックに任せてしまっていると、ティナも責任を感じていた。
慰めるための言葉でなく、ロックの辛さを分かち合いたいと本気で思っていた。
ティナも眠りにつき、長かった1日が終わりを迎えた。
翌朝、ロックが受けたあまりの衝撃に【起死回生】が発動しそうになった。
目を覚ましたら、自分の隣に、巨乳の美少女が寝息を立てて寝ていたのだ!
(ど、ど、ど、どういうこと!?
なんで、ティ、ティナが、僕の横に????
昨日祝勝会で酔っ払って!?
いやいや、確かに飲まされたけど、そんな記憶は…。
はっ!
これが、「記憶を無くす」ってやつか!?
なんかしちゃったのかな、僕!?)
ロックがオロオロしていると、ティナが目を覚ました。
「ん〜。
おはよう…、ロック…。
昨日そのまま寝ちゃったみたいね。
…どうかした??」
「ど、どうかって…。
な、なんでティナが僕のべ、ベッドに!?」
「昨夜ロックの様子がおかしかったから、背中をさすってたら、いつの間にか寝ちゃってたみたい。」
(あ…、そういえば、そんな気が…。
人を殺しちゃったことを考えてたら、震えが止まらなくなって…。
…まだ割り切れないけど、ティナのおかげで心が少し軽くなった気がする…。)
「ティナ、ありがとう。
ティナがいてくれなかったら、僕ダメになってたかもしれない。」
「いいのよ。
いつもロックにばかり大変な役目をさせてるわよね…。
ロック、ありがとう…。」
ティナがそう言って、ロックの手を握る。
「ティ、ティナ…。」
バンッ!
「おめえたぢー!
起きたが〜〜!?」
いい雰囲気のところでゴルドが勢いよく部屋の中に入ってきた。
2人はさっと手を離してお互い距離をとった。
「ん〜!?
おめえたぢ、なんがいやらしいこどしでたな〜?!」
「し、してないですよ!」
「してないわよ?」
平然とするティナに、焦りまくるロック。
「本当だべか〜?
ロッグはいやらしいがらな!」
「なんで僕なんですか!
起きたら知らないうちにティナが横に寝てたのに!」
「…ばか。」
「ほうほう!
同じベッドに寝でたんだべな〜!」
「あ…。」
「ワハハハ!
まあほどほどにな!」
そんな賑やかな朝をゴルドの家で過ごしたあと、出発の時がやってきた。
ギルド・冒険者総出でのお見送りだ。
「気をつげてな。」
「はい!
皆さんもお元気で。」
「バルキアの首都は近いですから、またいつでもきてください。」
「そうですね。
また帰ってきたいと思える町ができて嬉しいです。」
「フォーレンから帰ってきたら、また寄るわね。」
「しっがり魔武器を手に入れてぐんだぞ〜!」
たくさんの冒険者たちと別れの挨拶を交わし、馬車に乗り込んだ。
「ロックさん、ティナさん、出発しますよ!」
御者はマーク。
馬車を借りて、首都まで送る役を引き受けてくれた。
「マークさん、バルキアの首都までお願いね!」
「マーク、しっがり送るんだぞ!」
「わかってますよ、ゴルドさん!」
「では、皆さん、いってきます!」
「「「またな〜!!!」」」
こうして2人はアラートフの町をあとにした。
次話、久しぶりのバルキア首都…。




