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第103話 S級、登場

驚くゴルドを尻目に、流砂に入ってすぐミルメコレオからスキルを奪うロック。



まず奪ったのは【驚天動地】。


地形を変形させることができるスキルである【驚天動地】を使って流砂を発生させていたようだ。



砂の流れが止まり、動揺するミルメコレオ。



しかし、敵はA級モンスター。


ロックが飛び込んできた時に脅威を感じ取り、【麻痺針】を発動していた。



5秒のタイムラグが過ぎ、針がロック目がけて発射される。



「ロッグ!!」



ゴルドがロックを庇う。


【気配察知】で攻撃も察知したようだ。



庇った腕が麻痺するゴルド。



ロックと他の冒険者達で一斉にミルメコレオを攻撃する。



ダメージが半減してもなお、ロックの[武技]は7割ほどのダメージを与えた。


一斉攻撃により回復する間を与えず、ミルメコレオを倒すことができた。



回復術師により、流砂にいた全員は回復。


状態異常も治った。



「ゴルドさん!

 ありがとうございます!

 …早く、ファラクを…!」


ファラクがいてはどうしても劣勢になるため早く倒したいロック。



しかし、戦場のあちこちにミルメコレオとサンドワームが出現。



さらに、



「うわああぁぁああ!!」



岩山の上から悲鳴が。



ナマハゲワシに加えてまたしてもヘルコンドルがやってきた。



ティナのいる岩山の方はロックが抜けていたため、倒すことができず攻撃魔法をくらっている。


ティナが応戦しているが、ナマハゲワシのバフにより強化されたヘルコンドルを攻撃前に倒し切ることはできなかった。



そして最悪なことに、攻撃を受けた隙をついて放たれたナマハゲワシの特殊魔法により、ティナが暗闇の状態異常を受けた。


反対側の岩山にいたA級冒険者が自分たちを襲ってきたヘルコンドルを倒し、加勢を試みるが、距離があるため当たらない。



ヘルコンドルの魔法は、ティナと一緒にいるB級冒険者は2発、【全能力50%UP】を発動しているティナも3発食らえば死んでしまう。



B級冒険者たちが必死に攻撃するが、ヘルコンドルには当たらない。


回復魔法使いがHPを回復するが、【上級回復魔法】ではないため、暗闇は回復できない。



鳥のモンスター達が回復魔法使いを重点的に狙い、回復が思うようにできなくなってきた。


そこに、ヘルコンドルの攻撃魔法。



このままでは死人が出てしまう。



その状況に気づいていたロックだったが、複数のA級モンスターに阻まれ、岩山まで登ることができない。



暗闇状態で攻撃を当てることができず、傷つくティナ。


ヘルコンドルが再び攻撃魔法を発動しようとするのが見える。



絶体絶命だ。





「ティナーーーー!!!」





ロックは無我夢中でモンスターの群れを裂くように進む。




しかし、間に合わない…!






ティナがやられてしまう…。






ヘルコンドルの魔法が発動してしまう…!







まさに魔法が発動しようとする、その瞬間。












ヘルコンドルの首が切り落とされ、体ごと落下していった。









「ふうっ!

 間に合った!」





空を飛んで現れたのは羽根の生えた小さな少女と、1人の女性。



「シルフィード、お願い。」



その女性がシルフィードと呼ばれた少女に語りかけると、シルフィードの周りに風が発生し、残っていた数匹のナマハゲワシを切り裂いた。


ダメージを受けていなかったナマハゲワシは持ち堪えたようだが、岩山のB級冒険者の矢によってまもなく全滅した。


矢の攻撃を風がサポートしたようにも見えた。



「ありがと、シルフィード。

 みんなを回復してあげて。」



淡い光がティナ達を包む。



「暗闇は治せないわね。

 下まで運びましょう。」



ティナを含む数人の冒険者は女性やシルフィードと共に風によって下まで運ばれた。



「ティナ!!

 よかった!!」



MPを回復していたミラと合流し、【上級回復魔法】により暗闇の状態異常を治してもらった。


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