第102話 予想外の展開
「くるぞーー!!
A級モンスターが17体!!
一気にきたーーー!!」
思い通りに行かない展開に魔族が業を煮やしたのか、とうとう一斉攻撃を仕掛けてきた。
控えていたA級冒険者達が前に出る。
【気配察知】部隊が居場所を伝える。
(くっ!
作戦で聞いてた展開と違ってきた…!)
モンスターたちの攻め方には特徴があり、一気に主力で攻めてこない、と聞いていた。
冒険者達の戦力をじわじわと削り、瀕死になった冒険者を魔族が攫っていく、というのだ。
おそらく冒険者が死んでしまっては魔族にすることができないのであろう。
この展開は冒険者達の予想を裏切るものであった。
A級モンスターがくるであろうポイントに、A級冒険者とB級上位冒険者のパーティが向かう。
だが、明らかに人数が足りない。
有効な打開策が見つからないまま、ロックは作戦通りに回復役であるファラクを優先して狙う。
ファラクの近くにはキングスコーピオンがいることを想定して、ゴルドに同行してもらう。
ファラクに近づくと、やはりキングスコーピオンらしき気配を察知した。
キングスコーピオンの気配がする方へ、範囲攻撃の[武技]を放つ。
直後、スキルが使えなくなるが、そのまま詰め寄り動けなくなったキングスコーピオンを倒す。
しかし、スキルは使えないまま。
「あっぢだ!」
もう1匹いたようだ。
スキルなしで敵を切り倒しながらキングスコーピオンの方へ進む。
キングスコーピオンにたどり着き、倒そうと攻撃するが、突如敵の体が淡く光る。
ファラクによる回復魔法だ。
「くっ!
厄介だな…!」
ドシュッ!!
そこに槍の一閃が決まる。
ゴルドだ!
「おらを忘れんでぐれよ!」
「…はい!!」
自分がやらなければと背負いすぎるあまり、一緒に戦う仲間のことが頭から抜けてしまっていたロック。
ゴルドとの同時攻撃により、ファラクによる回復よりも早くキングスコーピオンを倒すことができた。
そして、ファラクのスキルを奪うロック。
【光輝の壁】、【上級回復魔法】の順で奪い、ファラクを倒す。
奪ったスキルでゴルドを回復した。
「ありがどな!
ファラクはあど2体だ!
がんばるべ!」
ファラクが攻めてきたことで、またもや冒険者は劣勢になり押し込まれている。
B級冒険者パーティがファラクを倒そうとしているが、【光輝の壁】によりダメージをなかなか与えられず、逆にモンスターに囲まれてジリジリと体力を削られている状況だ。
「うわぁぁあああ!!」
突如、別の冒険者パーティの足元に流砂が発生した。
流砂から登って脱出しようともがいても、次第に落ちていく冒険者達。
そしてその流砂の中心には凶悪のアゴを持ったモンスターが、獲物が落ちてくるのを待っている。
A級モンスター、ミルメコレオだ。
アリやサソリのモンスターも一緒に落ちているが、敵味方関係なく噛み砕いて食べている。
【気配察知】で接近には気づいていたが、他のモンスターが足止めするように囲み、逃げることができなかったようだ。
ミルメコレオは待っているだけでなく、【蜘蛛の糸】や【麻痺針】を使い、冒険者達の自由を奪う。
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【蜘蛛の糸 ★★】・・粘着質の糸を操ることができる。
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【麻痺針 ★★】・・10mの範囲内で麻痺の効果がある針を飛ばす。発射前後5秒間は動けない。刺さった部位はしばらく痺れて動かなくなり、頭部に当たると全身が痺れる。魔力が3倍以上ある相手には効果がない。MPを15消費する。
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冒険者達はミルメコレオに向かって攻撃をするが、【光輝の壁】と回復魔法により倒せない。
助太刀しようと流砂まで急ぐロックとゴルド。
辿り着いた瞬間、ロックが流砂に飛び込んだ。
「ロッグ!?」




