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リィンカーネーションクエスト  作者: シュガーロック
クエスト3 砂漠の遺跡と魔の影(獣の大陸・サンドラール編)
40/106

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 玉座の間。












「ワールヴェントが敗れたようだな……」

「クヒヒヒ、アイツはボク達四天王の中でも最弱……」

「ヒトガタ共に遅れを取るなんて、魔王軍の配下としても、魔族としてもとんだ面汚しですわ」






 重装甲の騎士の呟きに便乗して、水の奇術師と炎の令嬢は煽り立てるように発言する。







「黙れ!! 俺様は負けてない!!」





 竜巻と共に巨漢の怪物、ワールヴェントが現れる。





「いやいやいやいや、ボクここから見てたけどたった4人のヒトガタをだーれも殺せないどころか腕をズバーってやられてる時点でもう負けてるじゃん、よく言うよぉ」

「言い訳なんて益々見苦しいですわ」

「黙れ!! 俺様はこれ以上遊ぶ必要が無いから帰っただけだ!!」

「でもー、ボコボコにされちゃってるのは事実だしー? お前それで四天王名乗って恥ずかしくないのー? みたいな?」

「やるか? 小僧……!」

「やれるもんならやってみろ! 脳筋パンチなんかボクには当たらないよーだ!」

「なんだとこの野郎……!」

「いつまで続けるつもりだマジクス!」

「よい、バルトソル。吾輩は騒がしいのが好きだ」






 喧嘩をやめない奇術師とワールヴェントに対し、声を荒げる甲冑の騎士を、玉座に座る男が諌める。







「し、しかし……」

「それで、他の連中の動きはどうだ?」

「はっ、暫しお待ちを」





 スーツを着た悪魔姿の女は、水晶玉を取り出し、光を放って映像を映し出す。




「ふむ、なるほど……例のヒトガタは今頃イヤーズポートに向かい、集の大陸へ行く算段だろうな」

「ハイハーイ! 次ボク行きまーす!! アイツら痛めつけるの楽しそーだし!!」

「良いだろうマジクス。次はお前に任せる」

「ハーイ! じゃボク準備あるんで失礼しまーす!」






 奇術師は水を纏って消える。








「では、我らも失礼させていただきます」






 甲冑の騎士がそう言うと、彼と炎の淑女とワールヴェントも姿を消す。





「しかし、そこらの冒険者に届かぬ力ながら四天王を退けたヒトガタと、その配下か……吾輩もその面、拝みたくなってきたぞ。お前も奴と戦ったのだろう? ファフニールよ」

「……ああ」






 ファフニールは静かに返事をする。




「お前から見て、奴はどうだった?」









 ファフニールは暫しの沈黙の後、口を開いた。










「弱い。だが、アンチフィールドを展開し、その仕様を理解して尚挑んできたのは、奴が初めてだ」

「ほう……?」

「奴はいずれ、最も大きな脅威となるかもしれんぞ」

「それはそれは……益々楽しみだな……」





 ファフニールの忠告に、玉座に座る男は不敵な笑みを浮かべた。









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